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Archive for the ‘ポッドキャスト’ Category

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3月9日の Spring forward イベント直前のポッドキャストがおもしろい。

いつもはアプリ開発者の苦労や秘話を聞く「Debug」[Guy English と Rene Ritchie がホスト]が Apple Watch の特集を組んでいる。

Debug 62: Edwards and Gruber on watches | iMore

ゲストは開発者で時計の世界に詳しい Jon Edwards と John Gruber だ。

ギークには不案内な時計の世界を熟知した Jon Edwards が機械式腕時計からクォーツ革命、ハイエンド高級腕時計の世界、Apple Watch に至るまで縦横に語る。

話したいことはすべて話したと Gruber がいうだけあってとても濃い中味。

印象に残った発言をいくつか・・・

Jon Edwards:

・デザイン的にデジタルクラウンは中心にきてほしかった(バッテリーチャージャーのせい?)
・ケースまわりにもっと Force Touch が欲しかった
・WatchKit には文字面(watch face)の UI エレメントが少ない
・機械式時計の detent[戻り止め、つめ]に相当する digital detent が Taptic Engine
・これは大きな可能性を開く
・これまでの Jony Ive の発言からして必ずしも製品寿命(product longevity)は長くなさそう
・デザイン的にはモジュラーではなく swappable ではない
・だからゴールドウォッチは5桁ではなく4桁どまりでは

John Gruber:

・相手の思いを伝える方法としてのハートビート(好きなクラスの女の子にハートビートを送る、など)
・パーソナルで親密なコミュニケーションに道を開く Taptic Engine
・Angela Ahrendts を引き抜いた殺し文句は Apple Watch をまかせるからではなかったか

他にも様々な視点が語られて興味深い。ぜひ一度は聞いておきたい内容だ。

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atp

[ATP の3人:image

プロトタイプに基づいたウワサ

Mark Gurman のスクープは各方面の注目を浴びている。しかしこれはあくまでプロトタイプに基づくウワサに過ぎない。Serenity Caldwell のコメントがそんな気持ちを代弁しているようだ。

まずハッキリさせておきたいのは Gurman の記事とモックアップは内部のプロトタイプに基づいた情報だ。だから次期 MacBook Air はこれとはまったく違ったものになる可能性だってある。しかしもし正しければ、・・・これは間違いなく興味深い情報だ。

Now, before I go any further, I’m going to note that Gurman wrote and mocked up the machine based on an internal prototype, so it’s entirely possible that Apple’s next MacBook Air will look nothing like this. But if it did, well… it’d sure be an interesting […].

     *     *     *

そんな中で Gurman のスクープを取り上げた ATP(Accidental Tech Podcast)のギークたちの視点がとても興味深い。[1時間 20 分頃から]

99: Pop-Up Headlights | Accidental Tech Podcast

そんなことをアップルがやるだろうか

Marco Arment が「もし本当なら12インチ MacBook Air の話はおもしろい。但し書き付きのビッグ if だが・・・」と話しだすと、John Siracusa が「本当かどうかなんてどうでもいいことだ。問題はそんなことをアップルがやるだろうかという点だ。そしてそんなものをキミは欲しいと思うだろうかという点なのだ」と切り返す。

Siracusa のことばを聞いたとき、ああこれだなと妙に納得するものがあった。

     *     *     *

ウワサの真偽より、果たしてアップルがそんなことをするだろうかという Siracusa の視点には改めてはっとさせられる。「アップルの哲学的メッセージ」(Philosophical message of Apple)は果たしてそうかという言い方を彼はする。

このあと Siracusa がリードする形で3人のギークの議論が進行する。まずそんなことが技術的に可能なのか、可能だとして果たしてアップルがそんなことをするだろうか、そして最後にキミはそんなものを欲しいと思うのかと・・・

シングルポートの問題が議論の中心となるが、それ以外にも様々な問題がカバーされる。

Siracusa は MagSafe がなくなる点を疑問視する。「コードを引っ掛けてラップトップを壊す可能性のあった MagSafe のない時代になんか戻りたくない。」 また USB Type-C ポートがひとつだけという点も哲学的メッセージとしておかしいと。もしこんな製品が出たら自分は様子見だと彼はいう。

外出時の使用という観点から Marco Arment はバッテリーの持続時間を問題にする。薄さにこだわるあまりバッテリーにしわ寄せがいっているのではないかと。

これはひょっとして ARM 搭載マックではないかという Casey Liss の指摘も興味深い。これは残りの2人から否定されるけれども・・・

     *     *     *

果たしてアップルがそんなことをするだろうかという視点は他のギークにも共通している

John Gruber がスクープの問題点をひとつずつ潰しているのもそういう点から考えれば十分納得できる。

Jason Snell にいたってはもっとハッキリしている。「アップルがそんなラップトップを出したりするだろうか?・・・ アップルならきっとそうするに違いない」と。

     *     *     *

ギークがウワサ話をどう捉えるかという意味で ATP のポッドキャストはとても興味深い。

ウワサが本当かどうかはたいして重要ではない。大切なのはアップルが果たしてそんなことをするだろうかという視点だ。そんな視点の欠けたウワサ話は飛びつくに値しない。そんな話を取り上げる先陣争いにも意味はない。

Mark Gurman のスクープという意味だけでなく、ギークの考え方を知るという点でも ATP のポッドキャストは一見(一聴)の価値がある。

これだけ反響を呼んだスクープなので、Gurman が続報を書くのは間違いなさそうだ・・・

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The Talk Show Ep. 104, With Guest Rene Ritchie | The Talk Show

John Gruber の年末恒例の回顧番組。

相方に Rene Ritchie を選んだ理由がおもしろい。

Rene Ritchie がアップルの事情に通じていることはよく知られている。iMore だけでなく数多くのポッドキャスト番組でも活躍中だ。

そんな彼もレギュラー番組ではゲストを立てて控え目に徹しているので、思いっきり彼に発言させようと相方に選んだのだという。

今年の回顧の中で興味深かった点:

・AirPlay も CarPlay も WatchKit も “projected UI”(投影された UI)という意味で共通性がある[CameraPlay も欲しいと Ritchie]

the similarities between the “projected UI” nature of AirPlay, CarPlay, and WatchKit

・最近の App Store をめぐる問題から外部に向けたオンブズマン的なものが必要[App Store 全体を代表して語れる人物がいないからだと Ritchie]

recent controversies and confusing rejections at the App Store (and the need for a public-facing App Store ombudsman)

来年の予想が最後にチラリと出てくるのも興味深い。

来年前半に大きなことがあるという点で2人は一致する。

Rene Ritchie:来年は 2010 年に iPad が登場したとき以来の大きな年となる。

John Gruber:Tim Cook の約束から考えて Apple Watch と Apple Pay の2つだけでは済まない気がする。来年前半には大きなことがある。

2人とも Apple Watch と大型 iPad を挙げる点は一致している。

3つ目として Ritchie が Apple TV を挙げているのがおもしろかった・・・

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ポッドキャスト全盛の理由は・・・

What’s Behind the Great Podcast Renaissance? | NYMag

But as I talked to podcasters, they told me that the biggest reason for the podcast renaissance has nothing to do with the podcasts themselves, or the advertisers funding them.

It’s actually about cars.

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[S1 SiP:Apple

新しく発表された Apple Watch は品揃えの多さでこれまでのアップルからは考えられないものだった。

しかも 18 金ゴールド、サファイアのいちばん高いモデルは 5000 ドル以上する可能性があると John Gruber が指摘したときは、アップルもすっかり変わってしまったと感じたものだ。

時計とは名乗ってもコンピュータであるかぎり技術的には陳腐化を免れない。そんな製品が 5000 ドルや 1000 ドルという値段で売れるものかいまひとつピンとこなかった。

その意味で Gruber の新しいポッドキャスト The Talk Show がとても興味深い。すべてのキーは S1 にあるという主張だ。

Ep. 96, With Ben Thompson | The Talk Show

アップルのプレスリリースでは S1 について次のように述べている。

     *     *     *

S1 SiP:ここまで小さくなったコンピュータ

Apple custom-designed its own S1 SiP (System in Package) to miniaturize an entire computer architecture onto a single chip.

Apple Unveils Apple Watch—Apple’s Most Personal Device Ever | Apple [Press Info]

     *     *     *

注目すべきは「an entire computer architecture onto a single chip」という部分だ。

アップルのホームページにある Apple Watch の説明でもこれが繰り返されている。

     *     *     *

すべてのコンピュータアーキテクチャを一つのチップに。

An entire computer architecture on a single chip.

極端に制限のある環境は、時に刺激的で興味深い、創造性にあふれた解決方法を生み出します。その最たる例が、Apple Watchの心臓ともいえる独自設計のチップです。従来のコンピュータアーキテクチャで、これほどまでに凝縮されたスペースに収まるものはありません。そこで私たちは、数多くのサブシステムを一つの極小モジュールに組み込む方法を見いだし、それらの電子部品を外的要素、衝撃、摩耗から守るために樹脂の中に完全に包み込みました。コンピュータシステム全体を一つのチップに組み込んだのは業界でも初めてです。エンジニアリングと微細化技術が達成した一つの偉業といえるでしょう。

Massive constraints have a way of inspiring interesting, creative solutions. A prime example is the custom-designed chip at the heart of Apple Watch. No traditional computer architecture could fit within such a confined space. So we found a way to integrate many subsystems into one remarkably compact module, which is then completely encapsulated in resin to protect the electronics from the elements, impact, and wear. Configuring an entire computer system on a single chip is an industry first and represents a singular feat of engineering and miniaturization.

     *     *     *

コンピュータ本体が微細化(miniaturization)技術によってここまで小さくなったのが S1 チップ[S1 SiP (System in Package) ]というワケ。

これは単なるチップではなく、コンピュータシステム全体が一つのチップに組み込まれた SiP(System in Package)だ。そこがこれまでとは画期的に異なる点だ。

したがって今後 S1、S2・・・と進化して、そのコンピュータモジュールが交換可能になったらどうなるかというのが Gruber の主張だ。

そうすれば 5000 ドル以上する Apple Watch Edition も、内部のコンピュータ部分を交換するだけで使い続けられ、First Edition(初版)としての価値も保持できる。

だから iPhone 登場以来の大変化だという。

これはまさに爆弾発言だ。

もしそうなら Apple Watch の位置付けそのものがコペルニクス的転換を遂げるとゲストの Ben Thompson が興奮するのももっともだ。

価格面からも、スタイル、パフォーマンス、リーテルなどあらゆる面からみて、誰も考えたことのないほど意欲的な未来がアップルに開けることになる。

Gruber のいうように S1 チップの交換やアップグレードが可能になるとしたら、たしかにこれは iPhone 登場以来の大変化といっていい。

このポッドキャストは3時間近くとチョー長いので、以上はその表面をなぞっただけだが、ぜひともご自分の耳でその興奮を確かめていただきたい。

Gruber や Thompson がこの議論を敷衍してまとめてくれるのを楽しみに待ちたい・・・

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[Plus はどんな存在? | Preet Banerjee

ギークたちが本音でバトルするポッドキャスト Accidental Tech Podcast (ATP) はめちゃオモシロい。

誰が何といおうと頑として譲らない John Siracusa は圧巻だ。

その Siracusa の iPhone 6 Plus 評が興味深い。

84: The Load-Bearing Finger | Accidental Tech Podcast

iPhone 6 Plus はとにかくでかすぎるという Casey Liss の発言から始まった。[1時間 40 分ごろから]

Siracusa いわく:

・iPhone 6 Plus は過渡的な製品(compromised device)だ 

・その意味ですぐにアップグレードされた iPad 3 に似ている

・過渡的だという意味は、@3x resolution なのにそれを scaled down して、400 dpi という解像度を活かしていない点

・@4x ではなく @3x であること自体も気に懸かる

・ハードとしてはまだ理想的なものではない

・Plus は現時点から次なるレベルへの過渡的な移行点(transition point to something else, way station)に思える

Plus の大きいスクリーンには十分メリットがあり、メインのモバイルコンピュータとして使うひとには意義があるとする Marco Arment との応酬はなかなか聞き応えがある。

iPad mini との関係はとくに微妙だが、どういうカテゴリーとして Plus を位置付けるかという問題だろう。

10月の iPad イベントがどう展開するか興味をそそられるところ・・・

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mark-gurman

[Mark Gurman:photo

このところ目覚ましい活躍を見せる Mark Gurman が John Gruber のポッドキャストに登場した。

Daring Fireball: “This Week on The Talk Show: Mark Gurman” by John Gruber: 22 April 2014

新進気鋭の若手が大ベテランに声をかけられた形だ。

久しぶりにオモシロくて、夜明けのベッドの中でみっちり聞いてしまった。

話題の中心は、Greg Christie の引退をめぐる Gurman のスクープ

併せてアップル報道のあり方やウワサの取り上げ方にも及ぶ。

ウラ取りが出来ない、セカンドソースの取れないものは記事にしないという Gurman の姿勢が的中率の高さにつながるのだろう。

何よりもソースとの信頼関係を大切にし、出所の分からないネタには手を出さないという。

「見知らぬひとからの美味しそうなサンドイッチが玄関においてあっても誰が手を出すだろうか」という比喩がオモシロかった。

直接取材に出歩くことはしないが、様々な手段があるので取材できるという。

高校生のプロとして登場した Gurman も、今やミシガン大の2年生になった。

学業の傍らプロとして 9to5Mac に記事を書くというのだから何ともスゴい。

伝説的な「Think Secret」のハーバード大生を Gruber が引き合いに出すのも宜(むべ)なるかな。

当然アップルの最近のウワサについても触れる。

3つだけ。

・OS X 10.10 の製品名

Yosemite(ヨセミテ)というのはいい名前だ[Gruber]

・iWatch/ウェアラブル

まだ時間がかかりそう[Gurman]

・新しいカテゴリー製品

– Tim Cook の発言にも関わらず今の時期になってもまだ音沙汰無し
– ラップトップ以上の何かが出てもおかしくない[Gruber]
– 何かまずいことが起きたのでは[Gurman]

アップルのニュースやウワサを追いかけるひとにとってはなかなか興味深く、参考になる話が多い。

全体を通して聞かれるとオモシロいと思う。

個人的にとくに興味があったのは、ウラ取りの出来ない話は記事にしないという点。

見るからにオイシそうな話で、飛びついて失敗したことが何回かある。

レポーターと異なり読者に過ぎない筆者としては、自分の足で取材することなどできないから、複数の記事で確認できないかぎり自分のブログには取り上げないよう努力している。

Gruber と Gurman の話はブロガーにとっても大変参考になる・・・

★ →[ポッドキャストを聞く:The Talk Show

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The_Angriest_Santa

[アップルギーク Jim Dalrymple:photo

新しい Mac Pro は誰にとっても羨望の的かと思いきや、必ずしもそうではないようだ。

アップルギークの Jim Dalrymple が、自分には必要ないとポッドキャストで語っている。

Amplified #87: No Mac Pro for Me | 5by5

相方 Dan Benjamin の「もう Mac Pro は手に入れたの?」という質問からの下り。

それに対する Jim Dalrymple の答えが「No Mac Pro for Me」だ。

まさかアップルギークの口からそんな答えが返ってくるとは思わないから、相方の Dan Benjamin や、ゲストの Merlin Mann も一瞬絶句。

「アンタ変わったね。こりゃ歴史的だわ!」と Dan。

そのやりとりは[1:32:50]ごろから・・・

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「No Mac Pro for Me」

Dan Benjamin:ところで Mac Pro はもう手に入れたの?

Dan Benjamin: So Jim, do you have a Mac Pro yet?

Jim Dalrymple:自分には Mac Pro は要らない。

Jim Dalrymple: No Mac Pro for me.

Mac Pro でやっているいろんなことについて話してみると、果たして Mac Pro を必要とするひとがどれくらいいるのだろうかと思ってしまう。

After talking about everything that we did on a Mac Pro, I wonder how many people actually need a Mac Pro.

自分がいま持っている Mac Pro でやっていることを見てみても、これまでやったきたのと同じ事をやるのに新しい Mac Pro が要るだろうか? 答えはノーだ。

When I look at what I do at my current Mac Pro, do I need a new Mac Pro in order to do all of those same thing? No, I don’t.

新しい Mac Pro は自分にとって必要だろうか? — 自分には必要ない。

Do I need a new Mac Pro? — No. No Mac Pro for me.

自分には当面 Mac Pro を買う予定はない。

Right now I have no plans for a new Mac Pro.

Dan:アンタ変わったね。こりゃ歴史的だわ!

Dan: You changed that. it’s all that history now.

     *     *     *

アップルギークといえば、アップルの新製品は諸手を上げて褒めちぎるものと思われるかもしれない。

たしかに「自分には要らない」なんて発言はあまり聞いたことがない。

「こりゃ歴史的だわ!」といわれるのももっともだ。

しかしいつも Jim Dalrymple をフォローしてきたものからすれば、「自分のライフスタイルに合っているかどうか」に評価の基準をおく彼の視点から十分納得のいく話ではあるのだが・・・

★ →[ポッドキャストを聞く:Podcast

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Jim_Dalrymple_at_ Úll

[Úll カンファレンスで演奏する Dalrymple:photo

Horace Dediu の興奮覚めやらぬポッドキャストを聞いて、同じ Úll カンファレンスに出席した Don Metlon や Michael B. Johnson の話をぜひ聞きたいと思った。

それだけでなく John Gruber や Jim Dalrymple のプレゼンテーションも聞きたいと思っていた。

しかし、その後気をつけていてもなかなか出てこない。

久しぶりの Dalrymple のポッドキャストAmplified — が Úll カンファレンスについて触れている。

Dalrymple のプレゼンテーションがバンド演奏[冒頭写真]だったというのは意外だった。

いろいろな出席者の反応から見ると、参加者だけでなくスピーカーにとってもなかなか楽しい会合だったようで、Úll オーガナイザーの腕がよかったということらしい。

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WWDC でハードがあるとしたら

今回の Amplified では WWDC 2013 についても触れいるが、興味深かった点を2つ。

1)WWDC のデザイン

Dan Benjamin:iWatch のデザインではないか?

Dalrymple:むしろアイコンのデザインのように見える。Jonathan Ive が関与したデザインの方向性と関係あるのではないか。

2)新しいハードウェア

Benjamin:新しいハードウェアの発表は一切ないのか?

Dalrymple:もともと主眼は開発者向けのもの。もしハードウェアがあるとすれば、それは Mac がらみだろう。

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Amplified の成功の秘密

Amplified の成功の秘密は、アップルの予想でバツグンの的中率を示す Jim Dalrymple を引っ張りだしたことだろう。

相方の Dan Benjamin と2人がホストということになっているが、メインは当然 Dalrymple だ。

ウワササイトを賑わしているネタをぶっつけては、なんとか Dalrymple の口を開かせて言質を得ようとするのがウリだ。

どんなウワサを取り上げているか、それに Dalrymple がどう応じているかは、ポッドキャストの脚注[Show Notes & Links]を見ればだいたい想像できる。

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「怒鳴らないでくれ」

新製品は秋まではないと語った Tim Cook の決算発表に関連して、なぜ Mac Pro のアップデートがないのか、1500 ドルの Retina ディスプレイは出るのか出ないのかと強い口調で迫る。

自分が引っ張りだしたという気安さがあるせいか、「イエスかノーで答えろ」と迫る場面もあって、ついに Dalrymple が「怒鳴らないでくれ、家内だけでたくさんだ。」(Don’t Yell At Me, I’m Married.) 今回はそれがタイトルになってしまった。

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ポッドキャストの主導権

ホストが複数のポッドキャストでは、どちらが主導権を握るかが微妙だ。相手からうまく聞き出せるホストならいいが、Benjamin の場合はいささか押し付けがましい。

Dan Benjamin の「5by5」は多くのアップルギークをレギュラーに持つことによって成功したが、その後 John Gruber[The Talk Show]、John Siracusa[Hypercritical]、Marco Arment[Build and Analyze]が去って行った。Horace Dediu[The Critical Path]の場合は相方が変わっている。

Dalrymple はまだ残っているが、なかなか難しいものだなあと思う・・・

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[The Critical Path:podcast

The Critical Path #80: Functional Structure

このところポッドキャストがおもしろい!

Úll カンファレンスの興奮覚めやらぬ Horace Dediu が語るこのポッドキャストも大変おもしろい。

「機能的な組織」という視点が斬新な Dediu のアップルの新社屋論「スペースシップ」は取り上げたばかりだが、このアイデアは同じ Úll カンファレンスに出席していた Don Metlon や Michael B. Johnson(Dr. Wave)の話からヒントを得たものであることが明かされる。

筆者が関心を持つライターたちが、お互いに刺激し合う様子がうかがわれてなかなかエキサイティングだ。

Úll カンファレンスは「iOS・OS X・モバイル開発者およびデザイナーのための会議」と銘打っている。アイルランドのダブリンという離れた場所にもかかわらず錚々たるスピーカーや出席者の顔ぶれには驚かされる。

そういえば、先週はどのブログもスローな感じだったが、どうやらみなこのカンファレンスに出席していたためらしい。

これから Dediu だけでなく、John Gruber、Jim Dalrymple、Don Metlon などの記事もどっと出てきそうで楽しみだ。

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Debug 11: Don Melton and Safari

ポッドキャストといえばこの Don Melton のインタビューがメチャおもしろい!

iMore.com: “Debug 11: Don Melton and Safari” by Rene Ritchie: 25 March 2013

このアップルの元プログラマーはなかなか雄弁だ。

そして話を聞き出す Guy English と Rene Ritchie がいい。

Apple II から Macintosh を経て、プログラミングを独学した経験から始まって、シリコンバレーの様々な会社での仕事ぶり、Scott Forstall にスカウトされてアップルで Safari の開発責任者になるエピソードなど聞きどころ満載だ。

John Gruber が絶賛している。

Daring Fireball: “Don Melton on Debug” by John Gruber: 08 April 2013

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Don Melton、Debug で語る

Don Melton on Debug

最近聞いたポッドキャストではこれがベスト。Guy English と Rene Ritchie による Don Melton のインタビューだ。 Safari と WebKit の歴史についてすばらしい識見がいくつも。アップルの歴史についてもそうだ。(Melton は Scott Forstall が Carbon 戦略の主人公で、指揮命令系統を遡って Bertrand Serlet や Avie Tevanian、そしてついには Steve Jobs にまでアイデアを説得したことを明らかにする。それについては自分は知らなかった。)

Best podcast episode I’ve heard in a while is this interview with Don Melton by Guy English and Rene Ritchie. Some great insight into the history of Safari and WebKit, and a lot of other Apple history too. (E.g., Melton reveals that Scott Forstall was the champion of the Carbon strategy, and sold the idea up the chain to Bertrand Serlet, Avie Tevanian, and Steve Jobs. I did not know that.)

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欠かさず聞くポッドキャスト

ポッドキャストの魅力はなんといっても「生の声」が聞けるところだろう。

書いたものと違って、時間もタップリで情報量も多い。

ライターの立ち位置を知るのに絶好だ。

筆者の好きなポッドキャストは次のもの。更新されると欠かさず聞く。

・John Gruber → The Talk Show (Mule Radio Syndicate)
・Jim Dalrymple → Amplified (5by5)
・Horace Dediu → The Critical Path (5by5)

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ポッドキャストをまとめるには?

すばらしい内容のポッドキャストに出会ったときは、どうまとめればいいのだろうか

1時間をこえる内容はそう簡単には要約できない。

Horace Dediu の恩師と愛弟子対決の「The Critical Path #36: An Interview with Clayton Christensen」は殊のほかオモシロかった。

印象だけでもなんとかもまとめたいと思ったが、聞き終わった後では印象が散漫になり、かといって聞き返すのも大変だ。

そこで聞きながら印象をメモにしてみようと考えた。

ちょうどツィッターを初めたばかりのころで、使い方を模索していたので、テープ起こしならぬ「ツイッター起こし」を試みた。

2012年5月7日のツィートから始まる16のツィートがそれだ。

もっとも、再録してまとめるのが面倒くさく、この試みも一度だけで終わった。

なにかいい方法があればいいのにと思う。

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