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[非公認伝記本『Becoming Steve Jobs』: Barnes & Noble

スティーブ・ジョブズの新しい伝記本『Becoming Steve Jobs』が関心を呼んでいる。

出版キャンペーンの一環として Fast Company が内容の一部公開を始めたほか、iTunes でも一部の無料ダウンロードできるようになっている。

発売直前になって NY タイムズも同書を取り上げた。「アップルはジョブズの古い伝記本を批判し、新しい伝記本を賞賛している」と・・・

Apple Opens Up to Praise New Book on Steve Jobs, and Criticize an Old One | NYTimes.com

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アップルの幹部が推奨し始めた

スティーブ・ジョブズは在任中アップルの幹部や従業員が秘密主義を守ることを重んじた。・・・だが今や彼の副官たちは、スティーブ・ジョブズのレガシーを形作るために口を開きはじめた。

Steve Jobs prized secrecy from his executives and employees during his tenure at Apple. Now his top lieutenants are speaking out — to help shape the legacy of Steve Jobs.

アップルの高級幹部たちはインタビューやツイートを通じてアップルの共同設立者の新しい「非公認」伝記本『Becoming Steve Jobs』を全力を挙げて支援しはじめている。火曜日に発売されるこの本の中でアップルの幹部たちは、ジョブズ氏の死後 2011 年に発行された Walter Isaacson の公認伝記本『Steve Jobs』を批判のターゲットにしている。

Through interviews and tweets, Apple brass, including the chief executive, Timothy D. Cook, are throwing their weight behind a new unauthorized biography of the Apple co-founder, “Becoming Steve Jobs,” which goes on sale on Tuesday. In the book, executives take aim at another title, “Steve Jobs” by Walter Isaacson, an authorized biography published shortly after Mr. Jobs’s death in 2011.

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その例として、 Tim Cook が「Walter Isaacson の本は彼に大きな害を及ぼしたと思います」(“I thought the [Walter] Isaacson book did him a tremendous disservice.)といったことを挙げている。

このほかにも NY タイムズの記事で Brian X. Chen は、Jony Ive が New Yorker のインタビューで(同書について)「とても好意は持てません」(My regard couldn’t be any lower.)といったことや、先週 Eddy Cue がツイッターで「これまで出た本ではいちばんよく描かれている」(Best portrayal is about to be released — Becoming Steve Jobs (book). Well done and first to get it right.)と褒めたことなどについても触れている。

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アップル広報のお墨付き

「スティーブの死後長い間熟考を重ねた結果、自分たちのよく知っているスティーブについてもっと語る責任があると感じています」とアップルのスポークスマン Steve Dowling は語る。「Brent [Schlender] とスティーブの長きにわたる関係を考慮して、私たちは Brent と Rick [Tetzeli] の本に参画することにしました。そのことが彼の生涯を理解する類い稀な見方を提供できると考えるからです。この本はどの本にも増して私たちがよく知っているスティーブをよく捉えていると思います。この本に参画できてうれしく思っています。」

“After a long period of reflection following Steve’s death, we felt a sense of responsibility to say more about the Steve we knew,” Steve Dowling, an Apple spokesman, said. “We decided to participate in Brent and Rick’s book because of Brent’s long relationship with Steve, which gave him a unique perspective on Steve’s life. The book captures Steve better than anything else we’ve seen, and we are happy we decided to participate.”

Becoming Steve Jobs』でジョブズは、思いやりのあるメンター(caring mentor)として、またチームからベストを引き出せる有能なマネージャー/権限付与者として描かれている。

“Becoming Steve Jobs” paints him as a caring mentor, as well as a delegator and skillful manager who brought the best out of his team.

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いくら推奨しても

もちろんアップルの幹部たちが推奨するからといってこの本が売れるとは限らない。『Becoming Steve Jobs』もまた故パイオニアのミステリーを解き明かそうとする無数の試みに加わった本のひとつに過ぎないのだから・・・

Of course, endorsements from corporate executives hardly ensure that the book will be popular. “Becoming Steve Jobs” is the latest entry to a crowded subgenre of breathless technology books aiming to unravel the mysteries of the late pioneer […]

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発売前にコピーをもらった数人のブロガーやライターも好意的な感想を述べている。John GruberPhilip Elmer-DeWitt がそうだ。

アップルに今日の成功をもたらした秘密がジョブズがアップルを逐われていた時代にあったことはよく知られているが、公認伝記本ではあまり取り上げられなかった。(その意味では伝記映画『Steve Jobsも同じではないかと懸念される。)

たしかにアップルの幹部たちが推奨しているという点では異例かもしれないが、これまで陽の当たることの少なかった時代を取り上げることによって、ジョブズの実像に迫る本になるのではないかと期待しているのだが・・・

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[Tim Cook と Steve Jobs:Fast Company

3月24日に発売される新しいスティーブ・ジョブズの伝記本『Becoming Steve Jobs』の一部が公開されている。

The Steve Jobs You Didn’t Know: Kind, Patient, And Human | Fast Company

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亡くなる一週間前

ティム・クックを CEO にするとジョブズが話した8週間後、容態は急激に悪化へと向かった。「亡くなる一週間前の金曜日、彼といっしょに映画を見ました。『タイタンズを忘れない』[Remember The Titans]を見たのです。弱小フットボールチームを扱った感傷的な映画です。そんな映画を見たいというので驚きました。『よろしいのですか?』と尋ねたくらいです。スティーブはスポーツにはまったく興味がなかったからです。いっしょに映画を見て、いろんなことについて話をしました。今日はとても楽しそうだったと思いながら帰りました。その週末を境に容態は突然悪化したのです。」

Eight weeks after Steve told Cook he was making him CEO, things took a sudden turn for the worse. “I watched a movie with him the Friday before he passed away,” Cook remembers. “We watched Remember the Titans [a sentimental football story about an underdog]. I was so surprised he wanted to watch that movie. I was like, ‘Are you sure?’ Steve was not interested in sports at all. And we watched and we talked about a number of things and I left thinking that he was pretty happy. And then all of a sudden things went to hell that weekend.”

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最後まで身近で接していたひとのことばで語られているところが本物だという感じを与える。

血液型が合致したクックが申し出た肝臓提供をジョブズが即座に断ったこと、ある日自宅に呼び出されて後継者の話をされたこと、家族を大切にしたこと、モルヒネで痛みを抑えながら仕事に向かったことなど、身近で接したひとでないと知り得ない様子が描かれている。

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ジョブズの理解されていない側面

「彼の人間味溢れる側面はよく理解されていません」とクックはいう。「Walter Isaacson の本は彼に大きな害を及ぼしたと思います。この本はすでに書かれたことの焼き直しで、彼のひととなりについてはほんの少ししか触れていません。スティーブは貪欲で、身勝手なジコチューとして描かれています。彼のひととなりをうまく伝えていません。そこに描かれたような人物だったらこれほど長い間いっしょに仕事をしようなどとは思わなかったでしょう。人生はあまりに短すぎるのです。」

“This picture of him isn’t understood,” says Cook. “I thought the [Walter] Isaacson book did him a tremendous disservice. It was just a rehash of a bunch of stuff that had already been written, and focused on small parts of his personality. You get the feeling that [Steve’s] a greedy, selfish egomaniac. It didn’t capture the person. The person I read about there is somebody I would never have wanted to work with over all this time. Life is too short.

「スティーブには思いやりがありました」とクックは続ける。「物事に対する深い思いやりがありました。たしかに彼は物事に対して激しい情熱を示しましたし、完璧主義でした。それこそが彼の偉大さなのです。その情熱を多くのひとが傲慢と取り違えました。彼は聖人ではありませんでした。私も、私たちの誰もそういっているのではないのです。しかし彼が偉大な人間ではなかったというのは断じて間違いだったといいたいのです。その点はまったく理解されていません。」

“Steve cared,” Cook continues. “He cared deeply about things. Yes, he was very passionate about things, and he wanted things to be perfect. And that was what was great about him. A lot of people mistook that passion for arrogance. He wasn’t a saint. I’m not saying that. None of us are. But it’s emphatically untrue that he wasn’t a great human being, and that is totally not understood.

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一部公開された内容から見てもたいへん興味深い本であることが分かる。

文章には要約では分からない力がある。

Becoming Steve Jobs』はぜひとも全編をとおして読みたいと思う。

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Becoming Steve Jobs: The Evolution of a Reckless Upstart into a Visionary Leader by Brent Schlender | Barnes & Noble

スティーブ・ジョブズの新しい本が出た。Brent Schlender および Rick Tetzeli 共著の『Becoming Steve Jobs』だ。

めずらしく John Gruber がその書評を書いている。

‘Becoming Steve Jobs’ — New Book by Brent Schlender and Rick Tetzeli | Daring Fireball

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執筆者にひとを得た

ひとことでいえばこの本は世界が待っていたスティーブ・ジョブズの本だ。ジョブズがいないのにどうしてそんな本が書けるのかといぶかしく思うかもしれない。しかし実のところ彼もちゃんと作業に加わっているのだ。Brent Schlender は WSJ や Fortune の記者だった25年の間に、仕事で数えきれないほど広範囲にわたってジョブズのインタビューを行なった。1991 年のジョブズとビル・ゲイツの共同インタビューを覚えているだろうか。あれは Schlender の仕事だった。この本を読めば分かるように Schlender とジョブズは非常に親密な関係を築いていた。

It is, in short, the book about Steve Jobs that the world deserves. You might wonder how such a book could be written without Jobs’s participation, but effectively, he did participate. Schlender, in his work as a reporter for The Wall Street Journal and Fortune, interviewed Jobs extensively numerous times spanning 25 years. Remember the 1991 joint interview with Jobs and Bill Gates? That was Schlender. As the book makes clear, Jobs and Schlender had a very personal relationship.

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ジョブズをよく知るひとたちの協力

Becoming Steve Jobs』はスマートで正確、情報と洞察に富み、そしてときに胸に迫る。Schlender と Tetzeli は人間としてのジョブズを生き生きと描いている。彼らはジョブズが仕事をしたハイテク業界を熟知している。さらにまた、ジョブズを最もよく知るひとびとから驚くべき協力を得ている。アップルやピクサーの現在および過去の同僚たち — とくに Tim Cook — やジョブズ未亡人の Laurene Powell Jobs がそうだ。

The book is smart, accurate, informative, insightful, and at times, utterly heartbreaking. Schlender and Tetzeli paint a vivid picture of Jobs the man, and also clearly understand the industry in which he worked. They also got an astonishing amount of cooperation from the people who knew Jobs best: colleagues past and present from Apple and Pixar — particularly Tim Cook — and his widow, Laurene Powell Jobs.

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不可欠の参考資料

この本は、よく知られたジョブズの生涯とキャリアを改めて正確かつ魅力的に語り直したものだ。もちろん新しい内容も含まれている。あっと驚く話もあるがいまは触れないでといわれている。・・『Becoming Steve Jobs』は今後何十年にもわたって必須不可欠の参考資料となるだろう。

The book is an accurate, engaging retelling of the known history of Jobs’s life and career, but also contains a significant amount of new reporting. There are stories in this book that are going to be sensational. (I’ve promised to keep them to myself for now.) […] Becoming Steve Jobs is going to be an essential reference for decades to come.

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Walter Isaacson のジョブズ伝記本には不満だった John Gruber がたいへん気に入ったようだ。

執筆者にひとを得たこと、情報ソースの質の高さが大きいと思われる。

調べてみたかぎり、書評を書いたのはいまのところ Gruber だけのようだ。

自分の興味を引いたのはタイトル、とくに「いかにして向こう見ずの成り上がり者が明確なビジョンを持つリーダーに進化したか」(The Evolution of a Reckless Upstart into a Visionary Leader)というサブタイトルだ。

ジョブズの成功のカギはアップルを逐われた時代にあったと長年感じてきた。公認伝記本ではあまり取り上げられなかった視点だが、この新しい本はその時代に光をあててジョブズの実像に肉迫してくれるのではないかと期待が持てる。

この『Becoming Steve Jobs』といい、先日の『Jonathan Ive and the Future of Apple』といい、従来のウワサ本、伝説本とは異なる著作物が出始めたことは注目に値する。

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Update》Leander Kahney が絶賛

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[Jonathan Ive and the Future of Apple:The New Yorker

Ian Parker が Jony Ive の詳しい記事を「上梓」している。

Jonathan Ive and the Future of Apple | The New Yorker

上梓ということばを使ったのは、まるで書籍のように長大な量だからだ。16000 語を超えるボリュームはもはや記事と呼ぶには大きすぎる。

読み始めてみたが量が膨大すぎて机の前では気が散ってとても読めない。

結局夜中に目が覚めたとき、ベッドの中で iPhone に読み上げさせて聞いた。聞き終わった頃には空が白みはじめていた。まさに本1冊読んだ気分だ。

そんな長時間続けて聞けたのは非常に興味深い内容だったからだ。これまで書かれたことがない内容が数多く含まれている。

・Jony Ive の生い立ち(Ive 夫人との出会いも)
・ジョブズ夫人のジョブズ観や Ive 観
・Ive のデザインスタジオの詳しい風景
・固有名詞で登場するデザインチーム
・Ive にのしかかる重圧

とにかく圧倒的な内容で、どこからまとめていいか分からない。

起きだしてきたら John Gruber が第一報をまとめていた。

まずはそれから紹介するのがベストだと思った。

Ian Parker Profiles Jonathan Ive and Apple’s Design Team for The New Yorker | Daring Fireball

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かつてないアクセス

Jony Ive 個人や彼のデザインチームにかつてないアクセスができたことは驚くべきことだ。17000 語近い内容はもはや記事というより書籍と言った方がいい。かといって無駄な言葉はひとつだにない。これは今後長い間参考に値する資料になるだろう。

Astonishing, unprecedented access to Ive personally and his design team at Apple. At nearly 17,000 words it’s closer to a book than an article, and not a single word is wasted. This is a resource we’ll refer to for decades to come.

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公認自伝本の批判

この作品は完全に集中して読むべきだ。だから一部だけ引用して読者の興味を殺ぐことはしたくはない。はっきりしているのは Parker がきちんと理解しているということだ。これは Walter Isaacson のジョブズ自伝本とは著しい対照を為す。事実 Ive は Isaacson の本を上手にやっつけている。

The piece is worth your full undivided attention, so I won’t quote or spoil much. But what’s clear is that Parker gets it — in stark contrast to Steve Jobs’s anointed biographer Walter Isaacson. Ive, in fact, effectively trashed Isaacson’s book:

ジョブズ夫人 Laurene Powell Jobs は「Jony はとても不満そうでしたが、どなり立てたりはしませんでした」と語る。そして笑いながら、自分だって夫に対してそうはしなかっただろうとつけ加えた。(病気になるずっと前からジョブズは障害者用パーキングスペースをよく使っていたが、そんなことを Ive がするのは想像することさえ困難だ。) Ive は人に好かれるのを好む。彼の話はジョブズに託してあらかじめ自分に対する批判を防御しているように見えた。それはまた 2011 年の Walter Isaacson のジョブズ自伝にたいする間接的な批判 — とげとげしくはないが不親切な例が含まれているという批判でもあった。後になっての会話で、Ive はこの本は一部しか読まなかったが、彼のいう「不正確さ」の故に嫌いになるのには十分だったと語った。彼としては異常なほど熱を込めて「とても好意は持てません」といった。

“I’ve seen Jony deeply frustrated, but I’ve never seen him rant and rave,” Laurene Powell Jobs said, and she added, laughing, that she would not have said the same of her husband. (And it’s hard to imagine Ive using a disabled-parking spot, as Jobs often did, long before he was unwell.) Ive likes to be liked; the story seemed to be a preëmptive defense of Jobs veiled as self-criticism. It was also an indirect response to Walter Isaacson’s 2011 biography of Jobs, which, though not hostile, included examples of unkindness. In a later conversation, Ive said that he’d read only parts of the book, but had seen enough to dislike it, for what he called inaccuracies. “My regard couldn’t be any lower,” he said, with unusual heat.

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「開かれたアップル」

Parker は Ive だけではなく、Tim Cook や Bob Mansfield、その他のひとたちについても率直ですがすがしい発言を引用している。これはジョブズ後の、そして Katie Cotton 後の新しく「開かれたアップル」を示す圧倒的で驚くべき見本になっている。

In addition to Ive, Parker also has honest, bracing quotes from Tim Cook, Bob Mansfield, and others. It’s just an astounding, thunderous example of the new post-Jobs/post-Katie Cotton “open Apple”, and Parker has made the most of it.

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多方面で才能を発揮

十分に読み込む必要があるとはいえ、特筆すべきは Jony Ive がその才能をきわめて多方面に発揮しているという点だ。Apple Watch は明らかに彼のお気に入りだ。しかし彼はアップルの新キャンパスの指揮監督にも深く関与しており、またこれまで発表されていないアップルストアの新デザインについても Angela Ahrendts に協力しているのだ。

There’s much to digest, but I think the biggest takeaway is that Jony Ive is stretched very thin. The Watch is clearly his baby, but he’s also heavily involved in the supervision of Apple’s new campus and he’s working with Angela Ahrendts on a heretofore unannounced redesign of Apple’s retail stores.

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Jony Ive とアップルの過去・現在・未来が平行して自在に語られる。

膨大な量も、含みのある表現も一筋縄では行かない。

しかし Ian Parker の記事はこれから何度も読み返すことになりそうだ・・・

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《Update》Leander Kahney が絶賛

Jony Ive についてまとまった本を書いた Leander Kahney が Ian Parker の記事を絶賛している。

It’s time to rewrite Apple history — with more Jony Ive | Cult of Mac

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Ive こそがアップル

The New Yorker[Ian Parker]の書いた Jony Ive 評は最近アップルについて書かれたものの中では最も重要だとみんながいう。私も同意せざるを得ない。

People are calling The New Yorker profile of Jony Ive the most important thing written about Apple in quite a while, and I’d have to concur.

すばらしいディテールに満ちているだけではない。Ive を彼が本来居るべき場所 — アップルの中心に据えている点なのだ。作者の Ian Parker がいうとおり「これまで以上に Ive がアップルなのだ。」

Not only is it full of fascinating details, it puts Ive at the center of Apple, where he belongs. As the piece’s author, Ian Parker, writes: “More than ever, Ive is the company.”

これまでも数十年の間真実だったが、一般のひとの目には、ベテランのアップルウォッチャーにとってすらはっきりとは分からなかった。アップルの秘密主義はそれほど大きかったので、一般大衆はアップルのすることすべてをスティーブ・ジョブズのせいにし勝ちだった。本当の話が明らかにされるのはこれからで、まだ Ive は本来彼にふさわしい名声を得てはいない。

This is something that’s been true for a couple decades, but still isn’t apparent to most people — even veteran Apple watchers. Such is the company’s secrecy, and the tendency of the public to equate everything Apple does with Steve Jobs, that the true story has yet to be told. Ive has not gotten the credit he deserves.

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公式アクセスが認められた最初の例

最近の私の著書で、アップルの偉大なる製品の背後にいる真の天才はアップルのデザイン担当上級副社長であることを示そうとした。しかし私の本は非公式なものだったが、Parker は Ive と彼のスタジオについてかつてないほどのアクセスを認められた。その結果の人物評がカーテンの陰から姿を現わし始めた。これはアップルの歴史を語るとき長い間の懸案だった、Ive の決定的な貢献に重点をおくものなのだ。

As I tried to make clear in the title of my most recent book, Apple’s senior vice president of design is the genius behind the company’s greatest products. But whereas my book was unofficial, Parker was given unprecedented access to Ive and his studio. The resulting profile begins to peel back the curtain. It’s a long-overdue telling of Apple’s history that places new emphasis on Ive’s crucial contributions.

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公認伝記本の欠点

The New Yorkerk のプロフィールで Ive は Walter Isaacson のジョブズ伝記について不正確な点が多々含まれていると不満を述べている。同書に対する評価は「非常に低い」と彼はいう。

In the New Yorker profile, Ive complains about Walter Isaacson’s biography of Jobs and the many inaccuracies it contains. His regard for the book “couldn’t be any lower,” Ive says.

しかし同書の最大の欠点は不正確さにあるのではない。それはいかに Isaacson がアップル内部の仕組みを見抜く力がなかったかという点なのだ。アップルが実際に運営される仕組みについてジョブズはほとんど示さなかった。例えば iPhone の開発には3年もの努力と無数の問題ややり直しがあったが、Isaacson の本ではその点についてはたったの一章も割かれておらず、すべてはジョブズの視点から語られている。もちろんジョブズは iPhone の中心だったが、それ以上に Ive のスタジオのデザイナーたちがそうだった。その点が Isaacson の本では触れられていないのだ。

But the inaccuracies are not the book’s biggest failing: It’s how little insight Isaacson provides into the inner workings of Apple. Steve Jobs reveals little about how Apple actually operates. The development of the iPhone, for example, was a three-year effort with countless problems and restarts, but it’s covered in a single chapter and told from Jobs’ point of view. Jobs was central to the iPhone, of course, but more so were the designers in Ive’s studio, whose story wasn’t covered in Isaacson’s book.

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デザインスタジオがすべて

デザインスタジオこそがすべてなのだ。だから Ive は Isaacson のジョブズ伝記本を酷評したのだ。Isaacson はアップルの成功をほとんどジョブズの手柄にして、それ以上深く追跡することをしなかった。真の秘密は語られないままだった。Ive のスタジオと19人のデザイナーたちこそがアップルの創造力の真の源泉なのだ。ジョブズはまとめ役であり共同制作者だった。もちろんその役割を卑小化すべきではないが、しかし彼の貢献だけがすべてではなかったのだ。

The design studio is soup-to-nuts — and that’s why Ive dissed Isaacson’s biography of Jobs. Isaacson allowed Jobs to take most of the credit for Apple’s work without digging further, leaving a central truth untold: that Ive’s studio and the 19 designers who work there are the primary source of Apple’s creativity. Jobs was the facilitator and a major collaborator —- whose role absolutely should not be diminished — but his contribution was not the only one.

然るみんなの耳にはジョブズの声しか聞こえなかった。Ive の側から見た話は語られないままだった。

And yet Jobs’ voice is essentially the only one anybody has heard. Ive’s side of the story remains to be told.

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初めての試み

The New Yorker の記事が初めての優れた試みだ。ほとんどのひとがまだ耳にしたことのない Ive の決定的役割を公式に立証しようとするものだ。

The New Yorker piece is a good first attempt at an official version that validates Ive’s critical role at Apple, which most people still haven’t grasped.

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Ian Parker の記事が書かれた内幕話も知りたい・・・

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どこに視点をおくか・・・

日経BP社刊「ジョナサン・アイブ」読了と危惧すること | Apple/Macテクノロジー研究所

なにしろCEOのティム・クックでさえジョニーに口だしできないというしオペレーション担当のある重役は「アップルを支配しているのはIDgだ」といっているそうだ…。

これではジョニーという存在はアップルを次のレベルに引き上げる起爆剤と同時に一歩間違えば誤爆する可能性も否めない。どのような組織でも社長やらCEOはともかく、1人に権限が集中することはトラブルの元とは幾多の歴史が証明していることではないか。これはジョニーがいかに謙虚で賢い人物だったとしてもだ…。

アップルのファンとしてはジョニーがアップルの地雷源にならないよう願うばかりだ。

Jony Ive: The Genius Behind Apple’s Greatest Products, by Leander Kahney | FT.com

Kahney is a journalist but also an Apple geek (he has written three other books on Apple as well as a blog) and the combination of that enthusiasm and a clammed-up corporation is not particularly successful. Ive remains, at the end of this book, as unknown a quantity as he is at the beginning: a popular, un­assuming person who likes to listen to techno music while he works.

Review: Jony Ive by Leander Kahney | Asymco

The book mostly follows Ive’s career with chapters covering most significant episodes chronologically, however there are deep dives into the “how” rather than just the “what” happened. There is a hint of causality rather than correlation between events and outcomes.

For example, there is a mesmerizing description of the actual Apple design studio even though it has never been depicted in any public photo or video or diagram. There is a great attention paid to manufacturing and materials, as indeed there should be if talking about Apple design (but not necessarily if talking solely about design in general.)

There is an amazing revelation of the existence of the “ANPP” or the Apple New Product Process. This process directs the “extreme detail [for] every stage of product development”. The presence of such a “giant checklist” implies a degree of process and rigor which is in contrast to the “heroic” effort that prevails in popular folklore about how Apple develops its products.

アップルは「怠けたデザイン」を許さない | 日経ビジネスオンライン

旧記事から:

Leander Kahney の書いたジョニー・アイブ本 | maclalala2

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Update:真に賞賛に値するのは誰か》

Jony Ive Official Book Trailer – Leander Kahney | YouTube]

アップルの世界で Leander Kahney の名前を知らなければモグリだ。それとも Cult of Mac といった方がいいか・・・

その彼が Jony Ive についての本を出すという。タイトルは『ジョニー・アイブ:アップルの偉大な製品を作った天才』(Jony Ive: The Genius Behind Apple’s Greatest Products

11月14日の発売を前にビデオのコマーシャル[冒頭]が出ている。

その最後にきてドキッとする・・・

The Loop: “Jony Ive book looks good, just lighten up on the marketing” by Dave Mark: 14 November 2013

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コマーシャルの最後の文句

自分は Jony Ive の世界について考える。だから Leander Kahney がジョナサン卿の本を書いていると聞いて興奮した。しかしこのコマーシャルはやり過ぎだ。冒頭の予告編ビデオを見て欲しい。最後はつぎのような文句で終わる。

I think the world of Jony Ive. When I heard that Leander Kahney was working on a book about Sir Jonathan, I got excited. But this marketing approach is over the top. Watch the video trailer below. It ends with this line:

「われわれは間違った人物を賞賛してきたのだろうか?」

“Did we give credit to the wrong guy?”

えっ! 冷水を浴びせかけるようなものだ。この本にはそれ以上の価値があるのに・・・

Yeesh. Big splash of cold water. The book deserves better than this.

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Leander Kahney はアップルの世界ではお馴染みの名前だ。

彼の「母国に戻りたいジョナサン・アイブ?」はとくに記憶に残っている。

そんな Kahney によるジョニー・アイブ本となれば期待も大きいが、それにしてもコマーシャルの最後のひとことは気にかかかる!

もうひとつのコマーシャルはとくに問題ないのに・・・

★ →[原文を見る:Original Text]
★ →[ビデオを見る:YouTube

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《Update》真に賞賛に値するのは誰か

コマーシャルの最後のことばの意味が Kahney 自身によって明らかにされた。

Cult of Mac: “Who Deserves More Credit for Apple’s Phenomenal Success?” by Leander Kahney: 12 November 2013

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天才ジョブズ

スティーブ・ジョブズは天才だった — それは疑う余地もない。1997 年に彼が CEO になったとき、アップルはあと半年で破産という状態だった。彼の指導のもと、アップルは世界でもっとも強力な会社、もっとも信頼のおけるブランドとなり、業界全体に破壊をもたらした。彼のキャリアは決して生易しいものではなかった。何年も荒野を彷徨い、アップルに戻ったときですらそれに相応しい賞賛を得ることはなかった。ビジネスの天才と持てはやされるようになったのは、彼のキャリアのもっと後の時期、iPhone が大ヒットを収めた後だった。そして死後、彼は神格化された。

Steve Jobs was a genius — no doubt about that. Apple was six months from bankruptcy when he took over as CEO in 1997. Under his leadership, Apple became one of the world’s most powerful companies, the most trusted brand, and disrupted entire industries. He didn’t have an easy career. He spent many years in the wilderness, and even when Apple was bouncing back, he didn’t get the credit he deserved. It was only late in his career, after the iPhone became a smash hit, that he started to be lionized as a business genius. And after his death, he was deified.

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ジョブズだけではなかった

しかしスティーブ・ジョブズがすべてだったのか? 彼なしにはアップルは破滅する運命にあったのか? すべての賞賛をひとりの人間が受けるとどうなるか? 真実はもっと込み入っている。スティーブ・ジョブズなかりせば今日のアップルはなかった。しかし彼がすべてではないのだ。ジョブズは何もデザインしなかっし、何のコードも書かなかった。創造的作業をやったのは他のものだった。もちろんそれを率いはしたけれど・・・

But was it all Steve Jobs? Is the company doomed without him? What happens when one man gets all the credit? The truth is more complex. Apple wouldn’t be Apple without Steve Jobs, but it wasn’t just him. Jobs didn’t design anything, and he didn’t write any code. The creative work was done by others, though he had a hand in guiding it.

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Jony Ive について本を書いたワケ

ジョブズの死後、クリエイティブな面で彼の聖なる後継者となるべきは、ジョブズの長年の同僚で、インダストリアルデザインのトップ Jonathan Ive 卿であることが次第に明らかになった。Tim Cook は CEO かもしれないが、Jony Ive こそアップルの創造面でのグールーなのだ。彼の秘密に包まれたデザインラボこそアップルのイノベーションを生み出す工場なのだ。だから自分は Ive について本を書いた。あまりに神話やウワサが多すぎる。厳密にいうと Jonathan Ive とは誰なのか? いかにしてもの静かで、礼儀正しい英国人は世界でもっともクリエイティブな会社を率いる人物となったのか?『Jony Ive: The Genius Behind Apple’s Greatest Products』は11月14日に発売される。注文はこちらから。

After his death it slowly became clear that his anointed successor in the creative department was his long-time colleague, Sir Jonathan Ive, Apple’s head of industrial design. Tim Cook might be CEO, but Jony Ive is the company’s creative guru. His ultra-secretive design lab is the innovation factory at the heart of Apple. That’s why I wrote a book about him. There were too many myths. Too many rumors. Who is Jonathan Ive exactly? How did a quiet, polite Englishman become the creative lead for the world’s most innovative company? Jony Ive: The Genius Behind Apple’s Greatest Products goes on sale November 14th. You can pre-order it here.

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コマーシャルビデオ

すばらしいコマーシャルビデオはアプリのマーケティング会社 Simplifilm の Jason Moore によって作成された。

The awesome trailer was made by Jason Moore at Simplifilm, an app marketing company.

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アップルの成功について真に賞賛に値するのは決してジョブズひとりではない — コマーシャルの最後の文句はそれを意味していた!

読者 goro 氏の読みどおりだった。

Kahney の本はなかなかオモシロそうだ・・・

★ →[原文を見る:Original Text

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Update:人間性を掘り下げられたか》


Steve Jobs by Walter Isaacson

ベッドで、部屋を暗くして目を休ませたおかげで、眼底の激痛はだいぶ楽になってきた。

この際聴きそびれていたポッドキャストを iPhone でまとめて聴いた。

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唯一の公認伝記本『スティーブ・ジョブズ』はなかなか読み通せない。

初代 Macintosh 以来追い求めてきた Jobs 像と、自分の中でなかなか折り合いがつかないのだ。

あちこちつまみ食いした挙げ句、気がついたらページを繰る手が止まっていた。

そんな自分の気持ちがなんとなくしっくりしたのがジョン・シラキューサ(John Siracusa)のポッドキャストだった。

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作者の人選を誤った

アップされたときから、強烈な批判らしいということは知っていた。

しかし、Walter Isaacson の伝記本を読み終わるまではお預けにしておこうと思っていた。

ウワサどおりの激しさだ。

5by5: “Hypercritical #42: The Wrong Guy” by John Siracusa and Dan Benjamin: 11 November 2011

Isaacson の伝記本を徹頭徹尾批判する。

最大の理由は伝記本作者の人選を誤ったという点だ。

失われたインタビュー「Triumph of the Nerds」の中で、自分がスカウトして、その結果アップルを追われることとなったた John Sculley について Jobs は次のように語る

Steve Jobs:いうことないよ。間違ったヤツを雇ってしまったんだ。

Steve Jobs: Ehm what can I say? I hired the wrong guy.

John Siracusa は Isaacson 伝記本についてこう切って捨てる。

「いうことないよ。間違ったヤツを作者に選んでしまったのだ。」

“What can I say? He picked the wrong guy to write a bio.”

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The Wrong Guy

なぜ「the wrong guy」(この仕事に不向きな人間、間違ったヤツ)なのか?

最大の理由は、Isaacson が Steve Jobs の成し遂げた分野ついてシロウトだという点だ。

シロウトなだけでなく、知ろうとする意欲もないと批判する。

秘密主義の Jobs が、生涯にたった一度、何でも聞いてくれと与えた唯一無二、稀有のチャンスを生かすことが出来なかったと Siracusa は切歯扼腕する。

その結果出来上がったものは、

「タイムやニューズウィークの記事をまとめただけみたいな代物」
「伝記作品(literature)とはとても呼べない」
「人間的側面に興味をおきすぎ、People マガジン的」
「折角の貴重な機会を生かせずにイエスマン的に聞いただけ」

止めの一撃は「浅薄さ/怠惰さ」(shallowness/laziness)だろう。

烈火の如く怒るシラキューサ(Siracusa on fire)が鉄砲のように打ち出すしゃべくりは、1時間かけても収まらず、さらに翌週に2時間弱かけて思いの丈をしゃべり尽くす。

具体的論点とその激しさについては是非とも自分の耳でお確かめあれ!

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もうひとりのギーク John Gruber の評はこうだ。

Daring Fireball: “Hypercritical, Episode 42: The Wrong Guy” by John Gruber: 15 November 2011

シラキューサのポッドキャスト

Walter Isaacson の『Steve Jobs』を読了して、全体的にガッカリしたが、それがなぜなのか十分に時間をかけてまとめるには至っていなかった。しかし John Siracusa はそれをやってのけた。この伝記本をあらゆる点から徹底的にやっつける様は実に衝撃的ですらある。このポッドキャストを聞くにあたり、伝記本には欠陥があること、Siracusa もそのことを知っていること、ポッドキャストの最初から終わりまで彼のいうことに納得するだろうと思っていた。でもそれだけではなかった。Isaacson はフイにしたのだ。一回限りのチャンスを永遠に逃してしまった。Jobs は間違ったヤツを選んでしまった。

After finishing Walter Isaacson’s Steve Jobs, I was disappointed overall, but didn’t take the time to completely formulate why. John Siracusa did, though, and his multi-faceted critique of the book is simply devastating. I went into this podcast knowing that I thought the book was flawed, knowing that Siracusa did too, and expecting to be nodding my head in agreement with him throughout the show. But it’s worse than that. Isaacson blew it, a one-time opportunity forever squandered. Jobs picked the wrong guy.

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プライバシーと秘密主義

Isaacson 本に関する Gruber 自身のポッドキャストもオモシロい。

5by5: “The Talk Show #67: Half-n-Half” by John Gruber and Dan Benjamin: 16 November 2011

きちんとしたことが書けるとしたら誰だったろうかという問いに Steven Levy の名前が挙がったのが興味深かった。

しかし Isaacson を選んだ背景には Jobs の隠された意図があるのではないかという視点がおもしろい。

コンピュータ業界の事情に通じていないが故に、また詳しく突っ込もうとする熱意がないが故に Isaacson は伝記作者として選ばれたのだ、と。

Jobs の秘密には二つの側面がある。プライバシーと秘密主義だ。プライバシーは人間 Jobs のプライベートな側面、秘密主義は会社としてのアップルが死守する企業秘密だ。

企業秘密の側面については、エール大学のビジネススクールの学部長 Joel Podolny を引き抜き、アップル幹部育成用の「アップル大学」のためのケーススタディを作らせた。アップル発展の企業秘密はすでにそういう形で蓄積、継承されている。それを一般書の形で Isaacson に書かせる必要はなかったというわけ。

それより、死後あれこれ取り沙汰されるであろうプライバシーの部分を Jobs が提供する情報をベースに書かせておきたかったのではないか、と。

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Jobs やアップルについて疎い一般読者の立場ではなく、ギーク(ナード)の立場からの批評だが、Isaacson 本の限界について考えさせられる点が多いように思う。

目が見えなくなったおかげで、たっぷり時間をかけて聴くことができてよかった。

読み残しの部分を改めて読んでみようという気になった・・・

★ →[ポッドキャストを聴く:John Siracusa
★ →[ポッドキャストを聴く:John Gruber

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《Update》人間性を掘り下げられたか(12月4日)

アップルの成功秘話だけでなく、Steve Jobs の人間性を掘り下げることに成功したのだろうか・・・

tumblqbrady: “Steve Jobs by Walter Isaacson: a review” by Thomas Q. Brady: 02 December 2011

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ジコチューのコントロール・フリーク

「問題を分析する」というとき、心理分析の話をしているのではない。そんな例ならこの本にはいくらでもある。Isaacson は、Jobs が生みの親に養子に出されたときの苦しみを克服できなかったと好んで指摘しているように思える。Isaacson がいろいろな原資料から「Psychology Today」誌的な安手のシロウト分析で描き出したのは、「ジコチューで未熟、情緒不安定なコントロール・フリーク」(a self-absorbed, immature, emotionally unstable control-freak)だった。

When I say “analysis,” I’m not talking about psychology. There’s plenty of that. Isaacson seems to enjoy pointing out that Jobs never really overcame the pain of knowing that his parents gave him up for adoption. But all Isaacson’s armchair, Psychology Today thinking rendered from the source materials was a self-absorbed, immature, emotionally unstable control-freak.

これがいかに恥ずべきものか、2つ理由を挙げられる。

There are two reasons that’s a complete shame.

1)Steve Jobs についてみんな知っていることだ。

1. We already knew that about Steve Jobs.

2)そんな人間ならゴマンといることを知っている。米国ではこの(数)十年来、そんな人間を増殖させてきた。しかしそんな人間の中で、ガレージから会社を立ち上げ、世界で最も価値のある会社に育て上げたものは誰もいないことも知っている。

2. I know lots of people that could be described that way (we seem to have been breeding them in the US over the last couple (few?) decades), and none of them started a company in their garage that became one of the most valued corporations in the world.

何が Jobs を他者とは異なる存在にしているのか? その答えはちゃんと出されていないのだ。

What made Jobs different? This isn’t really answered.

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Jobs をエクセントリックな人間として描くことが本書の目的ではなかったハズ・・・

[via Daring Fireball

★ →[原文を見る:Original Text

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[スタンフォード Memorial Church:photo

Mona Simpson の追悼の辞のつづき

最後の部分、Steve Jobs の死について。

NYTimes.com: “A Sister’s Eulogy for Steve Jobs” by Mona Simpson: 30 October 2011

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予期せぬ死

誰でも結局は途中で死ぬのです。物語の途中で。たくさんの物語がそうです。

We all — in the end — die in medias res. In the middle of a story. Of many stories.

ガンを患って何年も生き延びたひとの死をそういうのは必ずしも正確ではないかもしれません。しかし Steve の死は私たちにとって予期せぬものでした。

I suppose it’s not quite accurate to call the death of someone who lived with cancer for years unexpected, but Steve’s death was unexpected for us.

兄の死から学んだこと、それは物語にとって登場人物は欠かせない、どういう死に方をしたかでその人となりが分かるということです。

What I learned from my brother’s death was that character is essential: What he was, was how he died.

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「キミは間に合わないと思う」

火曜日の朝、彼はパロアルトまで急いで来て欲しいと電話をかけてきました。愛おしむような愛情に満ちた声でしたが、どこかもう車に荷物を積んで、旅の一歩を踏み出してしまったという感じがありました。みんなを残していくことになって済まない、ほんとに済まないと・・・

Tuesday morning, he called me to ask me to hurry up to Palo Alto. His tone was affectionate, dear, loving, but like someone whose luggage was already strapped onto the vehicle, who was already on the beginning of his journey, even as he was sorry, truly deeply sorry, to be leaving us.

別れのことばを言い始めたので、私は遮っていいました。「待って、行くから。今空港へ行くタクシーの中よ。きっと行くから」と。

He started his farewell and I stopped him. I said, “Wait. I’m coming. I’m in a taxi to the airport. I’ll be there.”

「ハニー、電話しているのは、キミが間に合わないと思うからだよ・・・」

“I’m telling you now because I’m afraid you won’t make it on time, honey.”

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着いてみると

着いてみると、彼は Laurene は冗談を交わしているところでした。一生毎日一緒に過ごしてきた相棒同士のように。彼は視線をそらすことができないというように、子供たちの目を覗き込んでいました。

When I arrived, he and his Laurene were joking together like partners who’d lived and worked together every day of their lives. He looked into his children’s eyes as if he couldn’t unlock his gaze.

午後2時頃までは、Laurene に起こしてもらって、アップルの友人たちと話をさせることができました。

Until about 2 in the afternoon, his wife could rouse him, to talk to his friends from Apple.

しばらくすると、もう声をかけても目を開けてくれないことがはっきりしました。

Then, after awhile, it was clear that he would no longer wake to us.

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息づかいが変わった

息づかいが変わりました。辛そうで、じっくりと、意図しているかのように。また彼が歩みを数え始めたのだと気付きました。前より一歩でも遠くへと。

His breathing changed. It became severe, deliberate, purposeful. I could feel him counting his steps again, pushing farther than before.

私が悟ったこと、それは彼が死に対してすら努力をしたということです。死が Steve に訪れたのではありません。彼が死を成し遂げたのです。

This is what I learned: he was working at this, too. Death didn’t happen to Steve, he achieved it.

一緒に年とることができなくて済まない、ほんとに済まないと彼がいったとき、彼はもっといい場所への旅立ちを告げていたのです。

He told me, when he was saying goodbye and telling me he was sorry, so sorry we wouldn’t be able to be old together as we’d always planned, that he was going to a better place.

Fischer 医師は真夜中までもつ可能性は五分五分だといいました。

Dr. Fischer gave him a 50/50 chance of making it through the night.

彼は一晩持ちこたえました。Laurene はずっとベッドに付き添い、呼吸の合間が長引くとびくっと飛び起きました。彼女と私は視線を交わします。するとまた深く息を吸い込み、呼吸が始まるのです。

He made it through the night, Laurene next to him on the bed sometimes jerked up when there was a longer pause between his breaths. She and I looked at each other, then he would heave a deep breath and begin again.

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やり遂げなければ

やり遂げなければ。この期に及んでもなお彼は毅然として、端正で、絶対君主のような、夢想家のような横顔をしていました。彼の息遣いから、急峻な山道を登る苦しい旅をしていることが分かりました。

This had to be done. Even now, he had a stern, still handsome profile, the profile of an absolutist, a romantic. His breath indicated an arduous journey, some steep path, altitude.

山を登っているようでした。

He seemed to be climbing.

その意思、仕事の使命感、その力強さ、そしてそこには Steve の不思議を求める心がありました。細部にこだわり、より美しいものを後世に残そうとする芸術家の信念が・・・

But with that will, that work ethic, that strength, there was also sweet Steve’s capacity for wonderment, the artist’s belief in the ideal, the still more beautiful later.

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最後のことば

Steve が数時間前に発した単音節の三度の繰り返し、それが彼の最後のことばとなりました。

Steve’s final words, hours earlier, were monosyllables, repeated three times.

旅立つ前に、彼は妹の Patty を見やり、それから長い間子供たちに、そして生涯の伴侶 Laurene に視線を移し、それから彼らの肩越しに遠くを見ました。

Before embarking, he’d looked at his sister Patty, then for a long time at his children, then at his life’s partner, Laurene, and then over their shoulders past them.

Steve の最後のことば。

Steve’s final words were:

オウ、ワオ。オウ、ワオ。オウ、ワオ。

OH WOW. OH WOW. OH WOW.

— 完 —

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裸の人間 Steve Jobs に直接向き合っているようで、襟元を正した。

そこには巷間エクセントリックと評された人間ではなく、抗いようのない運命と最後まで戦うひとりの人間の姿がある。

Mona Simpson の手記と同時に、伝記『スティーブ・ジョブズ』の最終2章を読んだ。「三度目の病気療養休養(2011年)」以降の部分は、余命幾ばくもないことがあきらかになったあと加筆されたのではないかと思う。

一筋縄ではいかない稀有の天才 Steve Jobs を理解するためには、Walter Isaacson の伝記本の他に、Mona Simpson の手記のような、Jobs の人格に寄り添い、心の内面に踏み込んで書かれたものが必要だと思う。

いつの日かきっと、作家 Mona Simpson の手になるジョブズの本が出るのではないかという気がした・・・

★ →[原文を見る:Original Text

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《関連》

血を分けた兄の死(4)— 死
血を分けた兄の死(3)— 病い
血を分けた兄の死(2)— 彼の人生
血を分けた兄の死(1)

《参考:日本語訳》

Mona Simpson の手記には多くにひとが触発されて日本語訳を試みている。

いずれも練達の士によるすばらしい日本語なので、併せてご覧ください。

スティーブ・ジョブズの妹モナ・シンプソンの追悼演説:A Sister’s Eulogy for Steve Jobs | Long Tail World
妹からスティーブ・ジョブスへの弔辞 | はてな匿名ダイアリー

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[Robert Friedland:photo

カリスマといえば Jobs の同義語といってもいいほどだ。しかし彼は同時代の別のカリスマから学んだと John Brownlee[Cult of Mac]が書いている。

Cult of Mac: “This LSD Love Guru Gave Steve Jobs His ‘Reality Distortion Field’” by John Brownlee: 24 October 2011

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「現実歪曲空間」の源

Steve Jobs はその生涯で多くの指導者[mentor:メンター、精神的指導者、導師]についた。そのうちのひとりは特に注目される。それは Robert Friedland だ。カリスマ的で、フリーラブや LSD をやるいかれたヤツで、アップル果樹園にフリーラブのコミューンを持っていた。後に Steve はそのアップルを会社の名前にしたのだという。「現実歪曲空間」(Reality Distortion Field)について学んだのもそこだったという。

Steve Jobs was a man who adopted many mentors in his life, but one of his mentors deserves more than a passing look: Robert Friedland, a charismatic, free love wacko who dealt LSD and had his own free love commune on the same apple orchard that inspired Steve for the name of his company. It was also where Steve allegedly got his “reality distortion field” from.

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Steve Jobs が Robert Friedland に会ったのは Reed College のときだった。LSD 所有で有罪となり刑期を務めた Friedland は、Reed College に戻り、選挙に勝って学生自治会長になった。Jobs が Friedland に会った下りはショッキングなので省くが、それが知り合った初めだった。

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Friedland のコミューン

Friedland は風変わりな百万長者の叔父から継いだリンゴ果樹園に「All One Farm」というコミューンを作った。みんなはそこで LSD をやり、東洋のスピリチュアリズムについて語った。食事を作ったのは Hare Krishnas だった。

Friedland then formed a commune out on All One Farm, an apple orchard that was granted to him by an eccentric millionaire uncle. People did acid and talked a lot about Eastern spiritualism there, and the Hare Krishnas would cook them meals.

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アップルという名前

結局 Steve はコミューンでの生活は自分に合わないと考えた。台所で眠り、夜の間に食事を奪い合うのを見たからだ。しかしコミューンを去るときには、Steve は自分の会社をアップルという名前にするつもりになっていた。

Steve eventually decided communal living was not for him after sleeping in the kitchen and watching people steal each other’s food in the night. Upon leaving the commune, though, Steve Jobs had the inspiration to name his company Apple.

Jobs は結局は Friedland と仲たがいする。カルトのリーダーとしての振る舞いがイヤになったからだ。

Jobs eventually fell out with Friedland, disliking the cult leader’s demeanor.

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真実とは主観的なもの

それはさておき、アップル初期のエンジニア Daniel Kottke は、Jobs の性格の一部は Friedland の影響を受けているという。真実とは主観的なものだと考える「現実歪曲空間」(Reality Distortion Field)がそうだ。

That said, early Apple engineer Daniel Kottke said that some of Jobs’ personality traits were inspired by Friedland, including the reality-distortion field, where truths are much more subjective.

Friendland も「カリスマ的だった。いささか詐欺師的で、自分の強い意志に合わせて事態をねじ曲げることができた。機智に富み、自信があり、独裁者的なところがあった。Steve はそれに感じ入った。Robert と過ごしたことで彼もそうなった。」Kottke は Friendland が Steve に多くのことを教えたのだと考えている。オープンで、責任を引き受けるカリスマの役を演じることこそ、人々に影響を及ぼし、思うがままに操る方法であると・・・

Friendland was also “charismatic, a bit of a con man and could bend situations to his very strong will. He was mercurial, sure of himself, a little dictatorial. Steve admired that, and he became more like that after spending time with Robert.” Kottke thinks Friendland taught Steve a lot about how being the open, take-charge charismatic type is the way to influence people and get them to do what you want.

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なんとも妙な気分

後になって Friedland は鉱山業の大物で億万長者となった。環境問題に遭遇したとき彼は Jobs に電話して、当時のクリントン大統領に話をしてもらえないかと頼んだ

Later in life, Friedland became a billionaire mining magnate. Once, he was in trouble for environmental issues and called up Jobs to see if he could hold some sway with then president Bill Clinton.

Jobs は断った。Friedland との関係について彼はこう語った。「若いとき影響を受けた精神的指導者が、象徴的に、しかも現実にも、金採掘業者だったというのはなんとも妙な気分だ。」

Jobs refused. He said about his relationship with Friedland: “It was a strange thing to have one of the spiritual people in your young life turn out to be, symbolically and in reality, a gold miner.”

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Reed College をドロップアウトしてからインドへの放浪の旅に出た時代のことはあまり知られていない。

有名なスタンフォード大でのスピーチでも、Hare Krishnas 寺院で食事にありついたことが少し触れられただけだ。

Friedland の話も、コミューンの話も初めて聞いた。

Isaacson の CBS “60 Minutes” インタビューでは、Jobs 自身がその時代のことを次のように語っている。

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スピリチュアルな時代

Steve Jobs:我々が育った時代は不思議な時代だった。自分自身にとってもスピリチュアルな時代だった。確かに LSD をやることは自分の人生で重要なことのひとつだった。決して一番重要なことではなかったけれど。しかしそこまでだ[?]。

[Steve Jobs, audio: The time we grew up in was a magical time. And it was also a very, you know, spiritual time in my life. Definitely taking LSD was one of the most important things in my life and not the most important. But right up there.]

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Isaacson の公認伝記本ではそのあたりはどう書かれているのだろうか。[追記参照]

公認伝記でも、なお語り尽くせないことは多いということか・・・

★ →[原文を見る:Original Text

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追記:公認伝記本ネタ(10月27日)

ショック! この話はぜんぶ公認伝記本ネタだった。

Isaacson の本の方がもっと詳しい。

読者の Chris が元記事でそうコメントしているのに気づかなかった。

このライターと、この記事を載せたサイトのことは記憶に止めておこう。

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[Walter Isaacson のインタビュー:photo

米国では明日[米国時間10月24日]、Steve Jobs の公認伝記本が発売される。

最近 Jobs に関する記事のほとんどはこの本がネタ元だ。

作者 Walter Isaacson との “60 Minutes” インタビューの全容が、発売を明日に控えてネットにアップされた。

CBS News [60 Minutes]: “Steve Jobs: Revelations from a tech giant“: 23 October 2011

ビデオはこちら:

Steve Jobs, part 1:
Steve Jobs, part 1 | CBS News]
Steve Jobs, part 1 | YouTuve]

Steve Jobs, part 2:
Steve Jobs, part 2 | CBS News]
Steve Jobs, part 2 | YouTube]

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特に興味深かった部分をいくつかご紹介。


[育ての親 Paul Jobs]

・養子であることを知ったとき

Steve Jobs:ちょうどこの芝生の上で、筋向かいの Lisa McMoylar に自分は養子だと話していた。すると彼女は「じゃあ、アナタの本当の親はアナタがいらなかったってこと?」といった。一瞬自分の頭の中で稲妻が走った。自分が家に駆け込み、泣きながら両親に尋ねたのを覚えている。両親は私を座らせて「そうじゃないよ。特別にお前を選んだんだよ」と答えた。

[Steve Jobs, audio: I was, I remember right here on the lawn, telling Lisa McMoylar from across the street that I was adopted. And she said, “So does that mean your real parents didn’t want you?” Ooooh, lightning bolts went off in my head. I remember running into the house, I think I was like crying, asking my parents. And they sat me down and they said, “No, you don’t understand. We specifically picked you out.”]

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[金持ちにしては質素な自宅]

・カネの亡者にはならない

金持ちなのに普通の家にすんでいることについて:

Jobs:アップルの株式公開でたくさんのひとの生活が変わったのを見てきた。多くのひとが金持ちの生活を始めなきゃと考えた。そこでたくさんのひとがロールスロイスを買い、家を買った。妻に美容整形をさせた。みんなホントにシンプルでいいひとたちだったのに、それが奇妙なひとたちに変わってしまった。だから自分に言い聞かせたのだ。「カネで自分の人生をダメにするようなことはしないぞ」と。

[Jobs: I saw a lot of other people at Apple, and especially after we went public, how it changed them. And a lot of people thought they had to start being rich, so they– I mean, a few people went out and bought Rolls Royces and they bought homes, and their wives got plastic surgery, and they, and I saw these people who were really nice, simple people turn into these bizarro people. And I made a promise to myself. I said: “I’m not going to let this money ruin my life.”]

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[Laurene Powell との結婚式]

・家族の写真

家族や妹など、初めてみる写真も多数。

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・生みの親について

Jobs:自分の生みの母親を探したとき、当然自分の生みの父親も探した。少しは彼のことが分かったけれど、あまりうれしいことじゃなかった。だから[実の妹 Mona が生みの父親と会うことになったとき]自分たちが会ったことや自分に関することをいわないでくれと頼んだのだ。

[Jobs: When I was looking for my biological mother, obviously, you know, was looking for my biological father at the same time. And I learned a little bit about him and I didn’t like what I learned. And I asked her to not tell him that we ever met and not tell him anything about me.]

     *     *     *

・すぐに手術を受けなかったことについて

Kroft:あんなにすばらしい人がどうしてそんなバカなことをしたのでしょうか?

Kroft: How could such a smart man do such a stupid thing?

Isaacson:ええ、たぶん彼は、自分が無視すれば、存在しないと考えさえすれば、[それで無くなってしまうと]魔法のように考えられる(magical thinking)と思ったのじゃないでしょうか。過去にもそれはうまくいった[Reality Distortion Field:現実歪曲空間のこと]のですから。しかし彼は後悔していました。いくつかの決定についてね。きっと彼は早いうちに手術をすべきだったと考えたと思います。

Isaacson: Yeah, I think that he kind of felt that if you ignore something, if you don’t want something to exist, you can have magical thinking. And it had worked for him in the past. He regretted it, you know, some of the decisions he made and certainly, I think he felt he should’ve been operated on sooner.

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・死について

Isaacson:ある日家の裏庭で、神について彼が語り始めたのを覚えています。「時には神を信じ、時には信じない。50-50 ぐらいかな。しかしガンになってから、前より考えるようになった。少しは自分が信心するようになったと思う。その、たぶん来世を信じたいと考えるからだろう。死を迎えたとき、すべてが無くなるわけじゃない。生涯蓄積してきた知恵とか。それはなんらかの形で生き続けるのだと思う。」彼はしばらく間をおいて、「そうなんだ。でも時にオン・オフスイッチみたいだと思うことがある。ボタンをクリックすればそれでオシマイというように。」またしばらく間をおいていいました。「だからアップル製品にはオン・オフスイッチを付けたくないんだ。」

Isaacson: I remember sitting in his backyard in his garden one day and he started talking about God. He said, “Sometimes I believe in God, sometimes I don’t. I think it’s 50-50 maybe. But ever since I’ve had cancer, I’ve been thinking about it more. And I find myself believing a bit more. I kind of– maybe it’s ‘cause I want to believe in an afterlife. That when you die, it doesn’t just all disappear. The wisdom you’ve accumulated. Somehow it lives on.” Then he paused for a second and he said, “Yeah, but sometimes I think it’s just like an on-off switch. Click and you’re gone.” He said and paused again, and he said, “And that’s why I don’t like putting on-off switches on Apple devices.”

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Isaacson の伝記本を出版する Simon & Schuster は CBS の傘下にある。

CBS が取り上げたのもプロモーションの一環といえるのかもしれないが、見どころ、聴きどころ満載の内容だ。

Jobs に関心をお持ちの方へはおススメのビデオ・・・

★ →[原文を見る:Original Text

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