心待ちにしていたアップル教育イベントがグッゲンハイム美術館で開かれた。
アップルのストリーミングビデオを見ながら、いくつもの思いが心をよぎった。
Steve Jobs 亡き後はおなじみの Phil Schiller が代わりだ。
前置きなしにすぐ本論にはいるところは以前と変わらない。単刀直入はみな同じだ。
Jobs 時代とやり方がブレないところが好きだ。正しい方向だと思う。
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今回のキーワードは「student engagement」ではないかと思う。
「engagement」とは訳しにくいことばだが、勉強に対する取り組み方、集中、熱意、やる気といったところか。
「学生の興味をそそる」、「学生にやる気を起こさせる」という切り口でアップルに出来ることを、インタラクティブなデジタル教科書とそのためのツールという形で提案した。
「Life on Earth」のようなすばらしい教科書を使えるのならもう一度学生の昔に返りたいと思う。
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期待の電子書籍作成ツールは「iBooks Author」だった。
WYSIWYG のオーサリングツール。ドラッグ&ドロップの簡単な操作はこれまでの iLife や iWork ソフトの集大成のような感じがする。
それにしても無料とはスゴいなあと思う。
はやく自分も触ってみたい。
デモもデベロッパに任せず、すべて Roger Rosner はじめアップルの人間がこなすところがいい。
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これを機に教育の世界で大きな変化が起きそうな予感がする。
iPhone アプリのときと同じように、世界中の教育関係者、デベロッパが一斉に走り始めるのではないか。
そのとき日本はどうなる?
英語が分からないことはもはやエクスキューズにならない・・・
[…] アップルの教育イベント(via maclalala2) [熱中させる、やる気を起こす] 心待ちにしていたアップル教育イベントがグッゲンハイム美術館で開かれた。 アップルのストリーミングビデオを見ながら、いくつもの思いが心をよぎった。 Steve …[2] Apple […]
> iPhone アプリのときと同じように、世界中の教育関係者、デベロッパが一斉に走り始めるのではないか
まちがいなく、epub3 vs ibooksのシェア戦争が始まるでしょうね。またまた始まったオープン対クローズド対決。Mac vs Windowsでは負けた、iOS vs Androidではいい勝負。いつもはアップルが仕掛けて、敵はオープンを武器に後だしジャンケンで来るが、こんどはアップルが追いかける。さあ、こんどはどちらが勝つだろうか。
最初はあまり期待していませんでしたが、発表を見てみたら、Authoring tool とともに質の高い未来の教科書のモデルを示して、一気に未来を現実のものに近づけてしまった、という感じがしました。Life on Earth をめくってみると、本当に SF の世界の教科書という感じがしました。同時に iPad の初代モデルだとかなり重たいので、よりスペックの高いモデルが欲しくなりました。また、これだと 7inch では小さすぎるな、ということを実感しました。
日本の場合は教科書検定があるので、高校までの教科書が電子化していくまでには時間がかかるかも知れません。ただし、副教材とかはあり得ると思いますし、むしろ当面は「おとなの教科書」の方が市場性があるかも知れません。
私は教員という立場から、こんな楽しそうな教科書ができちゃったら、教員は何をすればいいんだろうかと、深く考えさせられます。
いつも楽しく拝見しております。
これってあのHyperCardの後継者だったんですね、触ってみて気が付きましたし、教育分野向けというのも同じだし。ありがとうスティーブ!
子どもたち、学生だけじゃなく、楽しい教科書を作ってみよう!を思わせる環境つくりがすばらしいです。