[次世代 MacBook はこんなデザイン? – Adam Benton]
今回のWWDC で、13.3 インチのユニボディ MacBook は MacBook Pro に格上げされた。
これはいずれ MacBook という名称で新しいデバイスを出すための下準備だという説がある。
APCMag.co: “Apple paves the way for an all-new ‘MacBook’” by David Flynn: 09 June 2009
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ユニボディ MacBook の格上げ
さて、WWDC の発表でもうひとつ未来占うものが見えた。MacBook は本日をもって3年を経過した白いポリカーボネートモデルのみを指すこととなる。何度か内部変更が加えられたものの、エントリーレベルの 999 ドル(1599 豪ドル)マシンは明らかにデザインが古くなっている。
Now there’s one more clue of what’s to come. As of today, the MacBook exists solely as the three year old white polycarbonate model (albeit with a series of internal updates across that time) with an entry-level $1,599 price tag and a noticeably dated design.
一方 13.3 インチのアルミ製ユニボディ MacBook はブランド名を変更し、15 インチおよび 17 インチモデルの下位に位置する MacBook Pro となった。
The 13.3 inch aluminium unibody model has now been rebranded as the MacBook Pro to slot in below the revamped 15 inch and 17 inch laptops.
デザインを考えれば、この変更は納得できる。15 インチ/17 インチモデルの高度なグラフィックスなどのスペックや機能の違いが、MacBook Pro ファミリーを他と区別する決定的相違点となった。(ExpressCard スロットは 17 インチモデルのみ)
The move makes sense from a design perspective, and the variance in specs and features – such as the enhanced graphics of the 15 and 17, and the ExpressCard slot which is now found on the 17 alone – can be reframed as key differences between each model in the MacBook Pro family.
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Pro との違いは 200 ドル
13.3 インチ MacBook Pro は今や 1199 ドル(1899 豪ドル)に値下げされ、予算に限りがあるひとを除けば白い MacBook の魅力は完全に失われた。
And the reduced price of the 13.3 inch MacBook Pro, which now starts at $1,899, is certain to kill the appeal of the white MacBook for all those but the seriously budget constrained.
200 ドル(300 豪ドル)余計に出すだけでまったく新しいノートブックが手に入るのだ。見かけもずっとよく、薄くて軽く、明るいスクリーンで、 SD カードスロット、バックライトキーボード、寿命の長いバッテリー(アップルいわく7時間だそうだ)・・・それらすべてが 200 ドル余計に出すだけで手に入る。結果は明らかだ。
Just $300 more gets you a notebook that’s totally modern and much better looking, slimmer and lighter, boasts a brighter screen, a handy SD card slot and underlit keyboard plus better battery life (Apple is claiming seven hours on the new model). All that fora mere $300 extra? That’s a no-brainer.
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自然死させる
アップルは、数か月のうちに白い MacBook を自然死させようとしているのだ。クリスマス前にも姿を消すかもしれない。
So you can expect Apple to let the white MacBook die a natural death in the coming months, perhaps even being retired before Christmas.
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それに代わって・・・
その結果、MacBook ブランドにはしばらくの間空きが生じ、このブランドを何か別の、これまでとはまったく異なったものに使えるようになるというわけ・・・
This provides the necessary break with the old before the MacBook brand can be re-introduced as something else, and something very different than what it was before.
それはネットブックかもしれない。格安エントリーモデルのために MacBook という名称が使われるかもしれない。
That could be a netbook, which would allow Apple to reclaim the MacBook moniker for its budget entry-level line.
あるいはまた、ウワサの「メディアパッド」かもしれない。例の iPod Touch より大きくて iPhone OS X を搭載するというヤツだ。映画、音楽、Eメール、ウェブブラウジングそれに iPhone アプリなど、すべてに最適なモバイル機器で、なおかつ、アマゾンのEブック Kindle にも対抗できるもの(だから MacBook という名前と関係がある)のことだ。
Or it could be the rumoured ‘media pad’ – a larger version of an iPod Touch running the same cut-down iPhone OS X but shaped to take on Amazon’s Kindle in the ebook stakes (hence the relevance of the MacBook name) as well as being a superb mobile companion for everything from movies and music to email, Web browsing and running other iPhone apps.
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ユニボディ MacBook のブランド変更にはそんな深慮遠謀が隠されていたのだろうか・・・
★ →[原文を見る:Original Text]
興味深い記事の紹介ありがとうございます。
些細な点かもしれませんが、原文の”13.3 inch MacBook Pro, which now starts at $1,899″は不自然ですよね。
調べてみるとオーストラリアドルだとA$1,899スタートのようです。
> dice-geist さん
たしかに不自然ですね ご指摘ありがとうございました
APCMag.co はオーストラリアのメディアなので 豪ドルを米ドルに換算表記すべきでした
話の内容につられ ついチェックが不十分でした 遅まきながら訂正しました
やたらにネットブックをアップルが出すかどうかが話題にされるけれど、形は違えどアップルにとってはiPhoneこそネットブック的存在なのではないかと思う。アプリによってさまざまなモノに形を変える。
写真のようなMacBookが出たとして、その画面をかばんに入れてもちだすのでしょうか。だったら今のところMBAirでよいのではないかと思うのです。
ただ、touchが少し大きくなって(ポータブル2.5inchHD程度)もよいかもしれない。なぜなら、touchは耳に充てる必要がないから。
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興味深い考察ですね。
言われてみたら今回、iPod touchは完全にスルーされていて、何か深謀遠慮があるのかと思ったり。ひょっとして、ジョブズCEO復帰に併せて、Snow Leopardの詳細などといっしょに重大発表があったりして。
MacOSという資産を、上手く活用していくならばiPhoneOS的な展開は今後重要でしょうし。MacBook自体は消えないとは思いますが、何か大きな位置付けの変化はありそうですね。
トラックバックさせていただきましたm(__)m
> れま さん
たぶん iPhone/iPod touch と MacBook の間に ユーザーを吸い寄せることができる十分な隙間があるか ということがポイントなのでしょうね
大変微妙なところで アップルがなかなか乗り出さないのも その見極めをつけることに関係あるのかもしれません
私個人に限っていえば 実際に iPhone を使ってみて iPhone の倍程度のウェブ端末(洋書のペーパーバックサイズ)が ますます欲しくなってきています
> 土岐正造 さん
さすが土岐さんの記事は ポイントがすっきりまとまっていますね まさに OS X 資産の活用ということだと思います
キーノートではまったく触れられなかった iPhone 3G S 搭載の Cortex A8 600MHz プロセッサですが なにやらこれからの動きを暗示しているような気がして・・・
私もiTouchを昨年10月に買いましたが、いくら、文字が拡大されるといっても、この年齢になると3倍くらいのディスプレイが欲しいですね。
この気持ちは老眼になった者しか分からないかも知れません。
お若い方に理解してもらうのは無理でしょうね。
> TORIO さん
たしかに・・・
iBookはPowerBookの廉価版、MacBookはMac Book Proの
廉価版という位置づけでした。
外見は異なれど、iBookやMacBookが”Pro”ノートより機能面で
勝ることはありませんでした。
したがって、新しいMacBookブランドが確立するとしても、
タッチパネルやバーチャルキーボードのような、MacBooK Proにすら
搭載されていない機能が付くことはないと思います。
個人的な予想ですが、今後Mac miniのようにデザインそのままで、
Macの入門機として売られて行くのではないかと考えています。
楽しい妄想が続きますね。。。私もひとつ図に乗って、、、
携帯ガジェットを考えた時、なぜ携帯するのか明確な理由を持つことが、成功するポイントかと思います。iPhoneは、それがまず携帯電話だったから、そして携帯電話以上たっだから受け入れられたのです。
では、携帯電話のつぎに携帯する必然をもったモノは、何でしょう?
私は、地図ではないかと考えています。
つまりはポータブルナビ。そして、ポータブルナビ以上のモノがMacBookではないか? と、ひとり悶々としています。
とんだ駄文を失礼いたしました。
> MacBookの未来 さん
定番の MacBook を いや新機種の名前だといったところが 意表を衝いたのでしょうね
ご指摘のように まったく新しいプラットフォームの名前に これまでの定番名を持ってくるとは 考えにくいですね
MacBook mini/MacBook nano/MacBook touch/iTouch/iTablet など いくつでもありそうですが・・・
> kachi さん
なるほど 持ち運び自由の ナビのコンピュータ版ですね
サイズからいって ナビは十分ありそうな気がしますねえ
思い出すべきなのは、初代iBookの生い立ちではないでしょうか。
あの機種は完全に教育市場を死守する為のものとして誕生しました。
ポリカーボネートiBookに移行するときのプロモーション映像に、学校の授業で楽しそうにiBookをいじっている小学生の姿が印象的でした。
授業でiPhoneを使用するわけにはいかないので、iPhoneよりも一回り大きくて、扱いやすい端末、かつコスト的にもリーズナブルな端末が必要とされているでしょう。
それが、iBookの次世代機であり、アメリカの新学期シーズンを見越して、Jobsの復帰と共に、発表されるのではないか。
という期待をしてしまいます。
> Masamori Ono さん
いいですねえ 秋の新学期シーズンを前に Jobs が新しいデバイスを発表する・・・
夢がふくらみますね
たしかに アメリカのマックシーンでは 教育市場が欠かせません
このデザインiPadまんまですね(笑)