アップルは変わったなあと思う。
単刀直入、すぐ本題にはいる。
iPad mini のイベントかと思ったら、13 インチ Retina MacBook Pro、Mac mini、iMac まであれよあれよという間に立て続けに紹介される。
第4世代 iPad と iPad mini まで含めて、全部にかかった時間は1時間ちょっと。
ひと昔前なら、どのひとつをとってもそれだけでスペシャルイベントができる内容だ。
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思わせぶりなところは一切なし。淡々とビジネスライクに進行するところは新生 Tim Cook 流か。
「One more thing」は完全に過去のものになった。
Tim Cook が舞台回し、実質 Phil Schiller がすべてを仕切る。Cook と Schiller の「ツー」マンショーだ。
Scott Forstall や Eddy Cue の姿もなければ、デモも一切なかったのは意外だった。
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直前のいろんなウワサがことごとく的中した。なかでもひときわ目立ったのが Mark Gurman の活躍だ。
329 ドルまでぴったり当てたのにはビックリ。
アップルの懐深く食い込んだアップルギーク John Gruber が、Gurman のような新興若手に食われた形になった。
もちろん Gruber とて、サイズからベゼル幅、解像度、2度の秋期イベントまで的中させたが、教育中心、300 ドル、”iPad Air” はハズレた。
直前の Ars Technica の記事「秘密の花園」が思い起こされる。
いくら社内の秘密保持を厳格にしても、いまやリークはサプライヤー = 中国から出る有様で、グローバリゼーションの落とし子だというもの。
サプライヤーチェーンの一角に組み込まれた日本からもいろいろ情報があっていい気がするが、ウワサの世界でも日本の存在感は薄い。
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[最前列には Jonathan Ive、Bob Mansfield、Scott Forstall などの姿]
早く寝て、夜中に目を覚ましたら、すでにアップルのサイトは一新され、ライブストリーミングも公開されている。
朝のテレビニュースまで取り上げる始末。
英語と日本語の、そしてアメリカと日本の時差はなくなった。
アップル専門サイトやギークの役割もなかなか難しくなりそうだ。
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[iPad mini の本質を衝いたコマーシャル:YouTube]
フルサイズ iPad と同じことができるというのが iPad mini のウリだ。Every inch an iPad(ミニなのは、サイズだけ)というキャッチフレーズは実に巧いと思う。
イベントで紹介された iPad mini のコマーシャルは、短いながらズバリ本質を衝いた傑作だ。
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価格が思ったより高い 329 ドルになったのはユニボディや薄型ディスプレイのせいだろうか。
新しいカテゴリーキラーとして199 ドル、せめて 249 ドルを期待した筆者としてはかなり失望。
329 ドルなんて中途半端な数字はあり得ないと思ったが見事ハズレた。(そういえば iPad 登場の際も、生理用品を思わせるそんな名前はあり得ないと思ってハズレた。)
今後のレビューやみんなの反応に注目してみたい気がする。
iPod touchが299ドルだから仕方がないと思います
大きさも軽さもちょうどいいんじゃないかと
今から楽しみです。
僕もこのADはサンタ以来の傑作だと思います。
強いて言うなら、miniの手は子どもだったらなぁと
会場の写真。Bob Mansfieldの後ろのひとってなんか見たことあるような…元幹部?二列目の右から二番目のひとはテバニアンに見えるのは勘違い?
ま、そうだとしても何の意味もないですが。
Bob Mansfieldの後ろはソフトウェアエンジニアリングSVPだったBertrand Serletですね。
ttp://news.cnet.com/8301-13579_3-20046137-37.html
今はParallelsの取締役で、ほかにも元Appleの従業員を連れてスタートアップを立ち上げてるみたいです。
[…] 藤シローさんのApple イベントへの感想。 同感です。 時代が変わったことを思わせる iPad mini イベント […]
私も日本円で出来れば 24,980円くらいまでを希望していたので今回のプライジングにはがっかりしました。
しかし今回からauがキャリアとして加わり、割賦に対するキャンペーンなどいい意味での競争が出てくることに期待しています。
そこまでうまくいかないかもしれませんが。
scottが退社します…
http://www.apple.com/pr/library/2012/10/29Apple-Announces-Changes-to-Increase-Collaboration-Across-Hardware-Software-Services.html