[Wired の追悼ページ:image]
Steve Jobs を偲ぶたくさんの記事が書かれている。
直接 Jobs と話すことのできた数少ない記者のひとり、Walt Mossberg が「私の知っている Steve Jobs」という追悼記事を書いている。
Jobs と散歩したときの話がとても印象的だ。
AllThingsD: “The Steve Jobs I Knew” by Walt Mossberg: 05 October 2011
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近くの公園への散歩
肝臓移植手術の後、パロアルトの自宅で静養していたとき、Steve は私を自宅に呼んで、入院中に起きた様々な業界情報を聞いて遅れを取り戻そうとした。結局3時間余りの訪問となり、途中近くの公園への散歩を間にはさんだものとなった。衰弱した様子を見て私が不安がったにもかかわらず、どうしても散歩に行くのだといった
After his liver transplant, while he was recuperating at home in Palo Alto, California, Steve invited me over to catch up on industry events that had transpired during his illness. It turned into a three-hour visit, punctuated by a walk to a nearby park that he insisted we take, despite my nervousness about his frail condition.
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毎日少しずつ遠い目標
毎日散歩しているのだと彼はいった。そして毎日少しずつ遠い目標を設定するのだという。だから今日は近くの公園が目標なのだと。私たちは散歩をしながら話をした。突然彼は歩みを止めた。顔色はよくなかった。自分が心臓蘇生術[CPR:cardiopulmonary resuscitation、心肺停止後の心肺機能蘇生]も知らないことに気づき、「為す術もなく Steve Jobs を道路脇で死なせた記者」という見出しが頭に浮かんで、家に戻ろうと彼に懇願した。
He explained that he walked each day, and that each day he set a farther goal for himself, and that, today, the neighborhood park was his goal. As we were walking and talking, he suddenly stopped, not looking well. I begged him to return to the house, noting that I didn’t know CPR and could visualize the headline: “Helpless Reporter Lets Steve Jobs Die on the Sidewalk.”
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ペンチで語った
しかし彼は笑い飛ばし、拒絶した。しばらく休んだ後、目的の公園へ向かった。そこでベンチに座り、人生や、家族、お互いの病気(数年前私は心臓発作を経験した)について話をした。健康でいるにはどうしたらいいかひとしきり私に説教した。そして家へ歩いて帰った。
But he laughed, and refused, and, after a pause, kept heading for the park. We sat on a bench there, talking about life, our families, and our respective illnesses (I had had a heart attack some years earlier). He lectured me about staying healthy. And then we walked back.
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あまりに若い
その日 Steve Jobs が死ぬことはなかったが、それにはいまだにホッとしている。しかし今彼は逝ってしまってもういない。あまりに若く、世界にとって大きな損失だ。
Steve Jobs didn’t die that day, to my everlasting relief. But now he really is gone, much too young, and it is the world’s loss.
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直接 Jobs と触れ合っただけに、様子が目に浮かぶようだ。[その時の様子を Mossberg 自身がビデオで語っている。必見。]
初代 Macintosh の登場以来、欠かさず追いかけているレポーターが3人いる。John Markoff[当時から NY タイムズ]、Walt Mossberg[当時 WSJ]そして Steven Levy[当時 Newsweek]の3人だ。それぞれが長文の追悼記事を書いているが、Mossberg の上記のエピソードがとくに印象に残った。
Jobs 散歩の数が次第に減っていく様子は、隣人の目を通しても語られている。
John Gruber は6月の WWDC の際、近くで見た Jobs のスニーカーに草の切れ端がついていること気付いた。その頃も散歩は彼の日課だったのだろうか。
WWDC のときのあまりに痛々しい姿にウチの奥さんが絶句したのを覚えている。iCloud 発表直後に Laurene Powell 夫人に頭を持たせかけていた Jobs の姿は今も目に浮かぶ。
直接 Jobs と触れ合った経験を持つひとの印象はとても鮮明だ・・・
★ →[原文を見る:Original Text]
[…] ジョブズの散歩 | maclalala2 ジョブズの晩年の闘病の様子をうかがうことができます。末期の状態になっても、健康体に戻ることをあきらめていなかった様子が感じられ、何とも悲しい気持ちになります。 […]
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僕は本当に悲しい、この気持ちを分かってくれるのはシローさんしかいないと思う。
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さわやかな青空と涼しい風
空を見上げて,
彼はもうこの世にいないと想うたびに
涙が出ます。