ジグソーパズルのピースがある程度詰まってくると大きな絵が見えてくる・・・そんな感じがする最近のアップルのウワサだ。
まずひとつは、アップルの特許申請。両手の10本指を使ったマルチタッチへの対応だ。
Engadget: “New Apple Bluetooth keyboard and mouse arrive at the FCC” by Nilay Patel: 02 October 2009
もうひとつは、マックが一新されるというウワサだ。それに合わせて新しいキーボードとマウスが出るというものだ。
AppleInsider: “Apple’s new Bluetooth mouse, keyboard“: 02 October 2009
AppleInsider: “Apple plans Mighty Mouse makeover” by Prince McLean and Kasper Jade: 02 October 2009
maclalala2: “間もなくマックが一新される?“: 05 October 2009
さらには、マイクロソフトの新しいマウスの話もある。
Engadget: “Microsoft Research shows off multitouch mouse prototypes” by Paul Miller: 05 October 2009
うま口Mac。: “Microsoft製マルチタッチマウス・プロトタイプ” by Podee: 06 October 2009
これらの話がひとつにまとまったとき、アップルのマルチタッチマウスの姿が見えてきた。
Geek.com の記事が全体をよく展望しており、かつだいぶ前のモックアップ画像まで思い出させてくれるので以下に紹介する。
Geek.com: “Apple has a mightier mouse that needn’t be moved at all” by Christian Zibreg: 05 October 2009
MacBlogz: “One More Thing: Apple’s New Multi-touch Mighty Mouse” by Dave: 19 December 2009
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登場間近の新マウス
アップルの新しいワイヤレスキーボードとマウスもいよいよ登場間近だ。FCC のデータベースから見つかった資料によれば、新マウスはクリック感のあるフィードバック(haptic feedback)、マルチタッチ表面、加速時計などの機能を備えるという。ということはマウスをまったく動かす必要がないということだ。
Apple’s revamped wireless keyboard and mouse will debut soon. Uncovered from the FCC’s database, a mightier mouse might feature haptic feedback, multi-touch surface, and an accelerometer, meaning you wouldn’t move the mouse at all.
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Steve Jobs が直接指揮
どうやら新しいマイティーマウスはまったくの新製品のように思われる。事情に詳しい AppleInsider のソースによれば、「より強力なマイティーマウス」はたいへん重要なプロジェクトで、Steve Jobs が直接指揮しているという。AppleInsider によれば、新しいマイティーマウスは:
The new Mighty Mouse, however, looks like an entirely new product. Apple Insider cites sources “familiar with the matter” deeming a “mightier mouse” a much more significant project, and one under direct oversight of the chief executive Steve Jobs. The publication reported that the new Mighty Mouse will
アップルの所有するマルチタッチの特許を利用して、ハードウェアとソフトウェアを統合した新しい直感的なフィーリングをユーザーに提供するものだという。
take advantage of the company’s patented multi-touch technology and provide an intuitive new feel for users through a combination of hardware and software.
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ハードウェアとソフトウェアの融合
AppleInsider はこのあとアップルとマウスの詳しい歴史に触れたあと、新しく設計し直されたマウスがハードウェアとソフトウェアの融合を示すものになると予想する。新しく盛り込まれる機能とは、タッチセンシティブな表面、プログラム可能な様々なマルチタッチアクション(Preferences アプリを利用)、iPhoneのようなフリックスクロール(リストのトップ画面でお馴染みのゴムバンド効果[?]を持つ)などだ。
Covering the history of Apple and mice in great detail, the publication speculates that the re-engineered mouse represents the interplay of hardware and software. It should feature a touch sensitive surface and a bunch of multi-touch actions programmable in a Preferences app, including the iPhone-esque flick scroll gesture with a familiar rubber band effect when you reach the top of a list.
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アップルの特許
アップルの特許もこの予想を支持するように思われる。たとえば「光学式センシングが可能な表面を持ったマウス」の特許は、マウスの機能をマルチタッチで高度化するためにアップルが何をしようとしているかを示している。もうひとつの特許はマウスに触感のあるフィードバックを持たせるものだ。
Apple patents support this speculation. Take the “Mouse with optical sensing surface” patent revealing how the Cupertino firm aims to enhance a mouse with multi-touch features. Another patent depicts the mouse with haptic feedback.
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マウスを動かさなくても・・・
ウワサ系では加速時計も話題になっている。アップルウォッチャーの中には新しいマルチタッチのマイティーマウスは平面上を動かさなくても、指をなぞるだけでカーソルを動かすことのできると予想するものまでいる。MacBlogz がマルチタッチマイティーマウスの素敵なモックアップまで作っているので以下に紹介しておく。[冒頭画像参照]
If you ask the rumor mill, an accelerometer sensor is also on the table. Some Apple watchers have already concluded that the new multi-touch Mighty Mouse allows cursor motion through finger dragging rather than moving the entire device on a surface. MacBlogz has a nice mockup of the multi-touch Mighty Mouse, reproduced here for the sake of convenience.
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不満の多いマイティーマウス
アップルのマイティーマウスは、数か月使っただけでスクロールボールの動きが鈍くなるので嫌いなユーザーが多い。新しいマックを買ったとき Logitech のマウスを買い求めるマックユーザーがたくさんいることを私は知っている。30年前にゼロックスのラボで初めてこれを見た Steve Jobs が、コンピュータの世界にマウスを取り入れたことを考えるとこれは皮肉なことだ。
Many users hate its scrolling ball that looses precision after just a few months of use. Most Mac users I know buy a Logitech mouse when they get a new Mac system, refusing to bother with Mighty Mouse. It’s ironic since Apple put the mouse on the computing map 30 years ago, when Steve Jobs first spotted the technology in Xerox’s labs.
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当然の帰結
私の意見をいえば、マルチタッチマウスは指の動きに関するアップルのタッチ技術の経験と、マックノートブックのマルチタッチトラックパッドから得られた経験から導かれる当然の帰結だと思う。
If you ask me, a multi-touch mouse is a sound proposition stemming from Apple’s Fingerworks-acquired touch expertise and the logical outcome of multi-touch trackpads found on Mac notebooks.
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少しずつ進化させる
マイクロソフトの Windows 7 にもその中核にはマルチタッチがあるが、アップルは少しずつ進化させてきた点が異なる。まず iPhone や iPod touch で導入、MacBook のマルチタッチトラックパッドでさらに一歩を進め、ウワサされているこのマルチタッチマイティーマウスに至ったというわけだ。
Unlike Microsoft’s Windows 7 that supports multi-touch at its core, Apple has opted for a gradual deployment, debuting the technology with the iPhone and iPod touch, and taking it further with multi-touch trackpads in MacBooks and this rumored multi-touch Might Mouse.
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次にくるのは・・・
ウワサのタブレットでは、このマルチタッチ技術をより大きなフォームファクタに適用するわけだ。タブレットでは iPhone の7倍のタッチ可能面積がある。こうしてみると、マルチタッチの次のステップはノートブックやデスクトップであることが見えてくる。
A rumored tablet will see Apple taking the multi-touch technology to a larger form factor with seven times the iPhone’s touchable area. These strides suggest that Mac notebooks and desktops are up next for the multi-touch makeover.
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マルチタッチ技術に対するアップルの思いが並々ならぬことを窺わせる・・・
★ →[原文を見る:Original Text]
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追記:どなたかアドバイスをお願いします(10月8日)
こんなつぶやきに出会った。
自分では気付かなかったのだが、外からみると当ブログのエントリーは長くて醜い URL になっているらしい。
前にもエントリーしたが、どうしてそうなっているのかよく分らない。
自分のせいなのか、何か改善する方法があるのか・・・どなたかアドバイスをよろしくお願いします。
Technorati Tags: Apple, Hardware, Mighty Mouse, Mouse, Multi-touch, Peripheral, Rumor
[…] マルチタッチマウスが見えてきた « maclalala2 maclalala2.wordpress.com/2009/10/07/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%81%8C%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%9F – view page – cached Engadget: “New Apple Bluetooth keyboard and mouse arrive at the FCC” by Nilay Patel: 02 October 2009 — From the page […]
アドレスの中に表題が日本語表記のままで入っているのが一番の問題かと・・・
一般のPC用のブラウザなら大抵は日本語に変換して表示してくれる&
日本語交じりのアドレス入力(手打ち)にも対応してくれるので気になりませんが
実際のアドレスは日本語部分が文字コードに変換された長大なものになります。
上記以外の日本語未対応なブラウザや携帯機器だと上の人のようなアドレスに
見えるので(てかあっちが実アドレス)長すぎでしょうね。
アドレスが表題まで含むのがこのブログサーバーの使用なのかどうかは知りませんが
そうでなければアドレスを日付まででやめておいて、アーカイブ整理的な仕組みは
別に用意してはいかがでしょう?
×ブログサーバーの使用
○ブログサーバーの仕様
失礼しました。
> MALCO さん
さっそく ありがとうございました
ホストサービスの WordPress.com を 利用しているだけですが どこでアドレスに 日本語がはいってしまうのでしょうね
日本語が文字化けの原因だとすると セッティングで それを防ぐ方法があるのでしょうか
文字化けを防ぐべく こちらが対処するのか それでも読み手の事情にまでは手が及ばないのか
日付や日本語がはいっているケースなんて いくらでもありそうな気がしますが・・・
こんにちは、いつも楽しく拝見しております。
アドレスの中に日本語表記の件ですが、WordPressの設定のパーマリンク設定で、「日付と投稿名」が選択されているのではないでしょうか?「数字ベース」などに変更されると良いかもしれません。
では。
[…] マルチタッチマウスが見えてきた « maclalala2 マイティマウスがんばってますよ。 […]
> rin さん
アドバイス ありがとうございます
私もそう思って パーマリンク設定のオプションがあるのではないか と調べてみたのですが それらしきものが見つかりません
WordPress.com 以外では いろいろ選択できるのが一般的なのでしょうか
>いろいろ選択できるのが一般的なのでしょうか
WordPress.comの設定にパーマリンク設定が存在しないことを確認いたしました。設定は変更出来ないないようになっている様ですね。
代わりの方法としては、新規投稿時や編集時に記事タイトルのすぐ下に表示されているパーマリンクの編集ボタンを押して、英数字の文字列「multitouchmouse」などを設定するぐらいでしょうか。面倒ですが…。
では。
記事の投稿時、タイトルの下に、URLが表示されます(タイトル入力後、数秒待ちます)。Editボタンを押せば、URLのタイトル部分の編集が可能です。
また、Editボタンの横には、Get Shortlinkというボタンがあって、http://wp.me/xyz1234/ のような短いURLを取得することができます。それを本文中に残しておくのも良いかもしれません。
前者はデフォルトのルールが設定可能、後者はそれ用の公式Widget等がある、・・・といいのですが、ちょっと調べた感じではないようです。
個人的にはURLが長くても対して気になりませんが、参考までにコメントします。
いつもの良記事への感謝をこめて。
> rin さん
> ono さん
WP 編集画面において パーマリンクを編集したり 短縮 URL を作成する方法はよく分りました
教えていただいて たいへんありがとうございました
しかしここで ちょっととまどっています
いままで パーマリンクの編集なんて 意識したこともなく ブログ作成ソフトが勝手に生成してくれるもの とばかり思っていました
これからは 投稿者の方で 意識してパーマリンクを作成しなければならない ということでしょうか・・・
考えてみると URL に日本語が使えるということは ローカリゼーションの観点からも 優れているといえるのではないか
日本語部分が文字化けせず そのまま表示できれば それが一番いい
日本語を文字化けさせないのは 日本語環境で動くソフトなら 当然備えていなければならない機能ではないか
日本語に対応するよう パーマリンクのオプションを設定するのならともかく そのつど投稿者が 日本語を使用しない URL を設定しなければならないものなのか
・・・そんなことを 考えてしまっています
「長くて醜い URL」をなくすのは 一筋縄ではいかないようですね
URLに日本語が使えるのは、ローカリゼーションとともにSEO効果を狙っている向きもあります。
検索エンジンがクロールする際に、URL自体が既に検索用語として機能するということですね。
また、ユーザーが入力する際の簡単のために、http://日本語.jp/のようにドメイン部分すらも日本語化されているものもあります。
しかし、実質的なURL(より厳密な意ではURIと呼びます)の仕様を定めたRFC2396,およびRFC3986ではASCII(英数字と一部の記号)以外はUTF-8エンコーディングで、かつエスケープされているべきであるとしています。
※エスケープ:あ→%E3%81%82のように%を付けて非ASCII文字をASCII内の文字表現に置き換えること
http://www.ietf.org/rfc/rfc2396.txt
http://www.ietf.org/rfc/rfc3986.txt
Safari4では日本語表現がURLで使用できますが、これも内部では前述のエスケープを適用した上で解釈されています。
>日本語を文字化けさせないのは 日本語環境で動くソフトなら 当然備えていなければならない機能ではないか
おっしゃる通りで、現状ではソフト側の実装によりけりというのが現実です。
なので、携帯端末のようにブラウザとしての実装に力が入っていないような場合には差が出てしまいます。
また、実装上の問題点もあります。例えばMail.appではメール本文中にURLが記載されていると自動的にハイパーリンクとなりますが、この際の「どこからどこまでがURLか」の判定が非常に難しくなる場合があります。
なお、ちょっとしたTipsですがSafariのアドレス欄の地球をドラッグして、なんらからのプレーンテキストを扱うエリアにドロップすると、エスケープされたURLを得ることが出来ます。
Mail.appのメール作成画面やTextEdit.appのウインドウにD&Dすると、おそらく最初はハイパーリンクが作成されますが、shift + command + tを押すとプレーンテキストとなります。この状態でもう一度D&DするとエスケープされたURLの表記となります。
と、グダグダ並べましたが結論的には
>「長くて醜い URL」をなくすのは 一筋縄ではいかない
ですね。
ことの発端であるTwitterも、Twitterクライアントソフトを使っていれば、勝手に短縮URLに変換してくれるので、そこまで気にすることではないと思います。
[…] マルチタッチマウスが見えてきた [Mighty Mouse […] […]
乗りかかった船ということで、簡単なGreasemonkey scriptを作ってみました。インストールすると、wordpress.com の記事新規作成画面で、タイトル入力後現れるURLにおいて、タイトルの代わりに時刻の文字列を自動的に設定します。
http://www.sofa.ne.jp/wordpress_time_url.user.js
Greasemonkeyはこちらから入手してください。
Firefox: https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/748
Safari (GreaseKit): http://8-p.info/greasekit/
例えば、こんな感じのURLになります。
https://maclalala2.wordpress.com/2009/10/07/023422/
自分で試した感じだと問題なく動きましたが、何かうまく動かないようであればメール、またはtwitterでDMください。
あとは、Wordpressのほうにもフィードバックを送ってみるといいと思います。やっぱり制作者、運営者に声が届かなきゃ意味がないですしね。それに上記のスクリプトもWordpressのアップデートなどがあると、動かなくなるかもしれませんし、本家にもうちょっと手軽なオプションがあるに越したことはないですからね。
ではでは。
> yutam さん
詳しいご説明 ありがとうございました
いつも見なれている URL は 本当のアドレスではなく URI[Uniform Resource Identifier]が実質的な URL である
そんなことも知りませんでしたので たいへん勉強になりました
確かに 教えていただいたチップを使うと 見なれていた URL が URI に変わるのが分って なるほどと思いました
URI の仕様が別に定められ エスケープされた文字表現が「長くて醜い URL」そのものだとすると これはもう一投稿者としては 手が届かない世界ですね
個々のクライアントソフトが 実装してくれることを ひたすら祈るほかなさそうです
> ono さん
変換スクリプトを サラサラと書いてしまうなんて ono さんはスゴいですね
投稿時刻から数字列を生成されるのを見て 多くのサイトで見かける数字は このようにして作られているのかと納得しました
いとも簡単に処理された ono さんの手腕に感心するとともに そこまで作業してくださったご好意に 感謝いたします
ただ そのご苦労を思うと たいへん心苦しいのですが アドレスを英数字に変換することについて いささか迷っています
* * *
yutam さんから教えていただいたチップを使って 様々なサイトの URI を見ています
ほとんどの日本語サイトは なんらかの形で英数字を使っているようですね
いままで見た限りでは アドレスに日本語がはいっているのは WordPress.com だけのようです
したがって 文字化けが生じて 「長くて醜い URL」になるのは WordPress.com だけということでしょうか
しかし これが悪いのかとなると 一概には片付けられないような気がします
今の時点では たしかに「長くて醜い URL」ですが クライアントソフトの対応次第では URL からその記事内容を推測できるる可能性もあるわけで 一概に欠点とはいえないのではないか
英語だけでなく 2バイトコードで書かれた言語でも URL からその内容が推測できる可能性があるということです
yutam さんが指摘された 「SEO 効果」(URL 自体が検索用語として機能する) という意味です
* * *
今の時点では文字化けして 「長くて醜い URL」になるからといって それを WordPress.com の欠点といってよいのだろうか
ムリして URL を英数字に置き換えてみても 将来の可能性の芽を摘むだけではないか
将来の話だけではありません
これまでの WordPress.com 上の私のブログは すべて手直しが必要となり それはそれで膨大な作業です
たとえ 私だけがそのように手直しをしたとしても ほかの数多くの WordPress.com ブログは そのまま「長くて醜い URL」のままというわけです
要すれば 「長くて醜い URL」かどうかは それを読み取るソフト側の問題であって WordPress.com の罪ではない (なんらかの手軽なオプションは あるべきだと思いますが・・・)
・・・そんな思いがするわけです
(短縮 URL についても 考えるところがありますが ここでは省略します)
* * *
将来の可能性 手直しの手間 ほかのブログとの整合性 などを考えると 自分だけ変換作業をする決心がつかない というのが正直な気持ちです
わざわざスクリプトを作っていただいたご好意には たいへん感謝しますが それを使用して変換作業をすることは 一応お預けにさせていただきたいと思います
つぶやきから始まった 「長くて醜い URL」も しばらくはそのまま放置させていただきたいと思います
あしからず ご了承ください
なにー!!!
って、冗談です 😛
アプローチの1つと思って書いてみただけなので、もちろん使わなくても全然構いません。ひとまず悩みも解決した… 少なくとも納得された雰囲気で良かったです。