アップルよりアップルをよく知るといわれる MacRumors が興味深い記事を載せている。
MacRumors: “What Will be the Killer Feature of an Apple Tablet?” by Arnold Kim: 28 July 2009
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みんな大騒ぎ
アップルが何らかの形のタブレット(Apple Tablet)を3か月ないし6か月以内に発表しそうだということが明らかになるにつれ、成功する、失敗するとアナリストやテクニカルライターたちは大騒ぎだ。
With the growing evidence that Apple will be releasing some sort of Apple Tablet in the next 3-6 months, analysts and writers have started speculating about the potential success or failure of such a device.
Gizmodo や PC World はなぜ失敗するかということを詳しく論じている。しかしJohn Gruber は、これらの議論は特段目新しい機能のない従来型のタブレットを前提にする間違いを犯しているという。
Both Gizmodo and PC World have taken the time to detail why they think that such a product will be a flop. John Gruber, however, points out that these people are incorrectly assuming that such a device would mimic present day tablets and offer no compelling new features.
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キラーアプリ
アップルがタブレットを発表しようとしたのはこれが初めてではない。今回と同じく 2003 年にも Mac Tablet が大きくウワサされたことがあった。しかし理由は不明だが結局発表されることはなかった。技術的理由というよりもマーケティング上の理由であったと考えられる。タブレットのための「キラーアプリ」ができたとアップルが確信するまでは製品が市場化されることはないと我々は考えている。常々アップルは、新奇でひとを惹きつけずにはおかないものを提供できると確信できるまでは製品化しないといっている。この発言を単なるマーケティング上のギミックだと考えることもできるが、過去において MP3 や携帯電話市場に参入したのはこの線に沿ったものだ。
This is not the first time that Apple has been close to releasing a tablet device. Back in 2003, the evidence for a Mac Tablet had reached similarly high levels, but for whatever reason, Apple ultimately decided not to release that device. We’ve always felt that the reason has been more a marketing decision than a technical one. Until Apple comes up with that “killer feature” for a tablet, we don’t believe that Apple would commit to the market. Apple has always said that they won’t pursue a product line unless they feel they can offer something new and compelling. While these promises could simply be dismissed as marketing propoganda, it seems clear that Apple’s entries into the MP3 and mobile phone markets have met those standards.
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Safari Pad
iPhone 発表時のキラーアプリがその優れたモービルウェブブラウザであったことはほぼ間違いない。これは「Safari Pad」と呼ばれるアップル部内のタブレットプロジェクトから持ってきたものだ。その価値を見抜いた Steve Jobs がそれを具現化したのが後の iPhone だといわれる。
Arguably, the iPhone’s killer feature on launch was its excellent mobile web browser. This feature was poached from another internal Apple tablet project called “Safari Pad”. Steve Jobs is said to have recognized its value and morphed it into what became the iPhone.
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じゃあ Apple Tablet は?
それでは他社ができなかったどんな付加価値がタブレットには加えられるのか。レコードアルバムのインタラクティブ解説で十分なのか。それとも大きいスクリーンを活かす先進的なマルチタッチの方法をついに見つけたのだろうか。
So the question remains, what added value has Apple decided it can provide in a tablet device that its competitors have been unable to offer? Are interactive album booklets alone compelling enough to launch this new device? Or have they finally decided to deploy more advanced multi-touch on a larger screen?
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アップルタブレットをめぐる議論はキラーアプリが何かということに集約されるようだ。
★ →[原文を見る:Original Text]
Technorati Tags: Apple, MacRumors, Rumor, Tablet Mac
[…] male ego. All guys want some speaker system that will blow their socks, pants, or toupees off. アップルタブレットのキラーアプリは何か – maclalala2.wordpress.com 07/29/2009 [ ウワサの Apple Tablet ] […]
可能性は限りなく低いと思いますが、フラッシュメモリーの読み取りスロットを付けてくれたらデジタル一眼で撮影した画像を確認にするデバイスとしても重宝すると思うんだけどな。。
とりあえず本当に出るのかという議論は置いておいて、私なりにApple Tabletのkiller featureはなにかと妄想しますと、iTunesのsubscription serviceではないかと思います。iPodに音楽だけ入れているときはよかったのですが、映画やらTV番組などと増えてくると、購入したコンテンツがHDDを占拠してbackupも大変です。そこで、iTunes Storeで”購入”したら、クラウドに置いておいて”いつでも鑑賞できる”というのが、便利な気がします。すなわちAppleのserverの中で、コンテンツに所有者のtagが付けられた状態ーーーこれはある意味”購読”とも考えられます。ここでAppleの巨大データセンターの出番です。そして、こういう”ストリーミング視聴”に最適なのが、Apple Tabletだと言えやしないか。
> Marcy さん
確かに インプット周りには 関心がありますね
> Arageo さん
どうしても そちらに考えが行ってしまいますよね
複雑化した iTunes ストアと 巨大データセンター・・・ 何かありそうな匂いプンプンです
ヨーロッパで人気の Spotify の動向も 同じ意味で興味深いですね
タブレットの噂はずっとありますが、私の疑問は、それは鞄に入れて持ち出すのか、それとも自宅でつかうのか?です。
どうもイメージがはっきりしません。
touchの進化の方向だとおもいますが・・・
最近目撃されたジョブズはかなり痩せていて、心配ですが、
彼が新しい方向性をびしっと示してくれればと思います。
キラーアプリはBookとnaviとMailとSafariとEye-Fi。
既存のデバイスを置き換える力が有ります。
移動中の車内ではカーナビとして機能する。
iPhoneで撮った写真や動画をワイヤレスでタブレットに保存する。
これにPixlemetorとScreenFlowが有れば、写真のレタッチ、合成、動画の編集がその場で出来るね。
重たいMacBook Proを持ち運ばなくてもOK.
データセンター建設からクラウドを使ったサービス、iPhoneより大きなディスプレイなので動画コンテンツという予想は分かりますが、実行速度が(通信環境の進んでる日本でも)3Mbpsから1Mbps程度しか出ない3G接続で、仮に480Pな低解像度の動画だとしても、快適に観られるとは思えません。
それに、そもそも映画やテレビ番組を観るために端末を外に持ちだして、通勤時や外出先で観たりするでしょうか。
全く画期的とは思いませんが、やはり主に自宅で使う事を想定した、電子ブックリーダの様な端末が出るだけの様な気がします。
> reima さん
Jobs が舞台で発表するのを見て ああそうだったのかと 思えるようになるとうれしいですね
舞台に登場できるくらい 元気であってほしい・・・
> まさる さん
久しぶりに ああでもない こうでもないと 想像する楽しみが増えました
ほんとに ノートブックを持ち運ばなくてもいいもので あって欲しいですね・・・
> iklaxon さん
たしかに 接続環境とハードの処理能力の限界は ポイントでしょうね
かつてニューヨークタイムズが Safari Pad をとりあげたときは Kindle キラーの側面を強調していたように思います