[Marco Arment:photo]
自らがソフトウェア開発者である Marco Arment が直言している。
「機能面での優位性をアップルは失ってしまった」と・・・
Apple has lost the functional high ground | Marco.org
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アップルソフトウェアの品質の急落
アップルのハードウェアは素晴らしい。これまでになく素晴らしい。しかしソフトウェアの品質となるとここ数年で急落している。将来のことを考えると非常に心配だ。
Apple’s hardware today is amazing — it has never been better. But the software quality has taken such a nosedive in the last few years that I’m deeply concerned for its future. […]
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失われた優位性
アップルの機能的優位は完全に失われてしまった。お決まりの「ちゃんと動く」という常套文句はもはや真実ではなくなった。限定条件や注記を付けることがますます多くなった。いまやアップルの OS やアプリケーションがリリースされても、保守的なウインドウズ IT 部門さながらの極端な懐疑主義と恐怖感で対応しなければならなくなっている。
Apple has completely lost the functional high ground. “It just works” was never completely true, but I don’t think the list of qualifiers and asterisks has ever been longer. We now need to treat Apple’s OS and application releases with the same extreme skepticism and trepidation that conservative Windows IT departments employ.
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マーケティング優先の結果
アップルのソフトウェアが急速に勢いを失っているのはマーケティングの力が強力になり過ぎているせいではないかと怖れる。毎年メジャーなリリースを繰り返すのもマーケティング優先のためだが、品質を維持しつつエンジニアチームが遅れずについていくのは明らかに不可能だ。エンジニアリングの問題もあるかもしれないが、そうではないと自分は思う。いかなるエンジニアチームにとっても、マーケティングの要求は満たしつつ、しかもなお非常に高度な品質を保つことは求心力のあるチームとしては不可能だろう。
I suspect the rapid decline of Apple’s software is a sign that marketing has a bit too much power at Apple today: the marketing priority of having major new releases every year is clearly impossible for the engineering teams to keep up with while maintaining quality. Maybe it’s an engineering problem, but I suspect not — I doubt that any cohesive engineering team could keep up with these demands and maintain significantly higher quality.
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非現実的な期限設定
何が問題なのか極めて明白だ。非現実的な締め切りに追われて働き過ぎているのだ。それも過度なまでに・・・
The problem seems to be quite simple: they’re doing too much, with unrealistic deadlines.
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毎年 OS をリリースする必要はない
メジャーな OS リリースを毎年繰り返す必要なんかない。リリースのたびに長々と新しい機能をリストアップする必要もない。コンピュータや電話やタブレットがちゃんと動いてくれさえすればいい。そうすれば健全で、漸進的で、持続可能なペースでリリースされる新しい機能をみんなが享受できるようになるのだ。
We don’t need major OS releases every year. We don’t need each OS release to have a huge list of new features. We need our computers, phones, and tablets to work well first so we can enjoy new features released at a healthy, gradual, sustainable pace.
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ますます拡大し加速する
アップルのトップは、ソフトウェアの欠陥がいかにアップルの評判を損ねているのか十分に理解していないのではないかと怖れる。もし理解しているのであれば、そのようなことは起きないはずだからだ。しかし実際は逆のことが起きているようにみえる。マーケティング主導の、複数の製品群にまたがる、急速なペースでのアップデートは、ますます拡大し、加速しているように見えるのだ。
I fear that Apple’s leadership doesn’t realize quite how badly and deeply their software flaws have damaged their reputation, because if they realized it, they’d make serious changes that don’t appear to be happening. Instead, the opposite appears to be happening: the marketing-driven pace of rapid updates on multiple product lines seems to be expanding and accelerating.
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多くのひとがアップルについて感じている獏とした不安を Marco Arment が代弁しているかのようだ・・・
iOSの内外共にデザインがなされていない。ということでしょう。
今年はWATCHの為に全精力を注いでも良いのでは?(そこまでする必要ある製品ではないかもしれないが…)
全くその通りだと思います。何か中途半端なものばかりな気がします。やっぱり自分で作らなきゃと思っても、開発環境の変化も速くて数年前のコードが全く使えません。そんなのお前がトロいだけだと言われればその通りなのですが、日曜プログラマーな私ではもう太刀打ちできないのですかね。
あのさー
もうちょっと
まってあげようよ
よくやってるよ
どこかのぱくりとかくちだけやろうとはちがって
はじめてやることは
なんでもじかんがかかるし
しっぱいもするし
[…] Marco Arment の直言 | maclalala2 […]
全く同意。
背伸びに苦しみ足腰が悲鳴を上げています。
成熟したことを喜び普遍的なインターフェイスを確立し、機能の追加では無く性能の(反応速度や容量の)向上で先へ進み続ける事で十分アップルの価値は保たれると思っています。
全く同感です。iOS7以降の動きは明らかにこれまでとは異なっています。その上で利便性は余り向上していません。
既にiOSは生活の一部になっている人が多い事、人々が求めている事は安定性していてセキュアなシステムで有る事を理解して欲しいと思っています。
もうスマートフォンに関して競争、急速な発展の時代は終わったと思われるので、落ち着いて機能を実装して欲しいと自分は思います。
またGoogleと再度協力関係を築き、棲み分けをして、それぞれの得意分野に注力してくれれば、ユーザーは多大なメリットを享受出来ると考えています。
Googleの収益構造から、Androidの発展とも両立出来ると思われるので、切望しています。IBMと手を組んだ様に。
[…] 昨日 15:40 Marco Arment の直言 shiro maclalala2 […]