VoiceOver がおもしろくてすっかりハマっている。
ベッドから出てくるのが遅いとまたウチの奥さんに叱られる始末。
つい2、3日前までなにも知らなかったのが信じられないほど・・・
とはいってもまだヨチヨチ歩きの赤ん坊と同じで、限られたコトバしか話せない。
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最低限の操作
VoiceOver の操作言語で知っているのはたったこれだけ・・・
・トリプルクリック(VoiceOver を始める、やめる)
・右フリック、左フリック(カーソルを次へ移動する、戻る)
・2本指で下へフリック(連続読み上げ)
・2本指でタッチ(読み上げを止める)
ほんとにたったこれだけ。
だから、知ってるなんてとても大きな顔はできない。
それなのに、たったこれだけで当面必要なことが八分どおり出来てしまうのだからスゴい!
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残された問題は、言語の切り替えだ。
筆者の場合、読み上げさせたいものの 90% が英語なので、ジャパニーズ・イングリッシュではどうも困る。
かといって、その都度「言語環境」を英語に切り替えるのは面倒だ。メニューから何からすべてが英語になってしまうのも使いづらい。
そんなときの救いの神が うし 氏の教えてくださった「言語ローター」(Language Rotor)だ。
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準備作業
例によって準備作業が必要だ。
「言語ローター」で使用できる言語をあらかじめ指定しておくことが必要だ。
筆者の場合は、米国英語(US English)、英国英語(British English)、豪州英語(Australian English)の3つを選択した。
「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「言語ローター」からリスト内の言語にチェックを入れるだけでいい。
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言語の切り替え
実際に言語を切り替えるにはどうするか?
VoiceOver モードで2本指のジェスチャを使う。
時計の針を回す(コンパスを回す)要領で指を回すといえばいいだろうか。(アップルサイト「VoiceOver in Depth(日本語)」の「The Rotor」ビデオを参照)
「言語」の表示が出た状態で[冒頭イメージ参照]、上下にフリックして必要な言語(米国英語)に切り替える。
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あとはこれまでと同じだ。2本指で下へフリックすると連続読み上げが開始する。
日本語が混在している場合、発音不能ということで読み上げは省略される。
一般設定の「言語環境」は変わらないので、アイコン、メニュー等の表示は日本語のままだ。
このローターというアイデアが秀逸だと思う。
これまでのフリック(なぞる)という動きは1本指、2本指、3本指のいずれであっても、左右、上下方向への一次元(線上)の動きだった。それに対してローターの動きはは二次元の動きだ。
「物理ボタンのような触覚フィードバックがないためにタッチパネルUIは視覚障碍者に不利、と思われていたところに、画面をなぞる事で一次元的な読み上げ/選択から二次元上を自由に探れるようにし、空間記憶によって熟練が可能なインターフェースを実現したAppleは本当にすごいと思います。」[うし 氏]
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改めて iPhone を見直した!
手のひらに入る小さなサイズにもかかわらず、小さすぎて文字が読めないにもかかわらず、簡単に音声で読み上げてくれる。
特別なソフトも機器もいらない。普通の iPhone のままでいい。使い方さえ覚えればいいのだ。普通の iPhone が自動読み上げ機に変身してしまうのだから、これはもうメチャクチャありがたい。
視力がすっかり衰えた筆者のような弱視者にはこのうえない天恵だ。
視覚障害者と思われる開発者が VoiceOver のデモをするビデオがある。上級レベルになればこんなこともできるのだ。
iPhone を持つ楽しみがまたひとつ増えた。
ウチの奥さんに何といったらいいか・・・困ってしまう!
[…] 言語環境の切り替えも自由自在 « maclalala2 […]