今やアップルのサプライチェーンは国境を越えてまたがっている。
iPhone 5 のレンズ増産のため急遽マレーシアのサプライヤーに労働者が掻き集められた。
これは手配師によってネパールからマレーシア工場に送り込まれたネパール人労働者の話。
Bloomberg/Businessweek: “An iPhone Tester Caught in Apple’s Supply Chain” by Cam Simpson: 07 November 2013[日本語要訳はこちら参照]
旅行費の前借りなどで、工場に着いたとき彼はすでに多額の借金を抱えていた。
しかも歩留まりの悪さを理由にマレーシアの工場がアップルサプライヤーを外されたため、彼はさらに悲惨な運命をたどる。
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40 人にインタビューした
しかしアップルの標準的計算方法によれば、正当な給与額はマレーシアの純月額1か月分を超えている。しかしこれは労働契約が3年間続くものとして計算されている。ネパール人労働者が働いたのはたった数か月だったので、マレーシアで稼いだカネの(Dhong の場合は)約半分に相当する借金を抱え込むことになった。マレーシアの工場 Flextronics が募集した労働者の 40 人にネパールでインタビューしたところ、そのほとんどはマレーシアまで旅行したため、生活が以前より困窮していると答えた。
But Apple’s standard calculation of how much is too much—more than one month’s net pay in Malaysia—is a percentage of an assumed three-year work contract. Because the Nepalese men worked only a few months, they face debts that equal, in Dhong’s case, about half of everything he earned in Malaysia. Almost all of the more than 40 Flextronics recruits interviewed in Nepal say they’re worse off today for their journey into Apple’s supply chain.
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供給が追いつかないと騒ぎになるアップルのサプライチェーン、その背後にはこういう現実もあることを知るとことばを失う。
グローバルサプライチェーンの影の部分だ・・・
★ →[原文を見る:Original Text]
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