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[ロンドンの Design Museum で語る Jony Ive:Dezeen

英国では多くのデザインコースが閉鎖ないしは縮小に追い込まれているらしい。カネがかかり、ワークショップにスペースを要するというのがその理由で、その代わりに奨励されているのがコンピュータを使ったデザインだという。

そんなロンドンの Design Museum で、Jony Ive がデザイン教育の現状を憂う発言をしている。

Design education is “tragic”, says Jonathan Ive | Dezeen

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デザイン教育の悲劇的状況

Design education is “tragic”, says Jonathan Ive

Jony Ive は昨夜ロンドンの Design Museum で、デザインスクールが学生に対し実際の製品を作ることを教えず、「安っぽい」コンピュータに頼り過ぎていることに警鐘を鳴らした。

Speaking at London’s Design Museum last night, Ive attacked design schools for failing to teach students how to make physical products and relying too heavily on “cheap” computers.

「デザイナーをインタビューしてみると、その大多数が実際にモノを作ることを知りません。デザインスクールのワークショップはカネがかかり過ぎるけれど、コンピュータなら安上がりだからです」と Ive はいう。

“So many of the designers that we interview don’t know how to make stuff, because workshops in design schools are expensive and computers are cheaper,” said Ive.

「これはとても悲劇的なことです。人生の4年間を学校で過ごし3次元物体のデザインを学ぶのに、ひとつも実際のモノを作ることはしないのです。」

“That’s just tragic, that you can spend four years of your life studying the design of three dimensional objects and not make one.”

アップルのデザイン担当上級副社長 Jony Ive は、学生がコンピュータソフトで「ひどいデザインをよく見せる」ようにレンダリングすることを教えられるという。

Ive, who is Apple’s senior vice president of design, said that students were being taught to use computer programs to make renderings that could “make a dreadful design look really palatable”.

「最終目的がグラフィックイメージを描くことならそれもいいでしょう。しかし実際に3次元のモノを作れといわれたら一体全体どうするのでしょうか?」

“It’s great if the ultimate result was to be a graphic image, that’s fine,” he said. “But how on earth can you do that if what you’re responsible to produce is a three dimensional object?”

学生たちに対するコンピュータ頼みの教育には行き過ぎがあるけれど、デジタルツールの使用を撤廃して欲しいといっているわけではないと、この英国生まれのデザイナーはいう。

Although he said that students were being taught to rely too heavily on computers, the British-born designer said that he didn’t expect designers to abandon digital tools.

「私たちはもっとも高性能のツールを使ってモデルを作り、プロトタイプを作ります。何もかも糸ノコを使ってプロトタイプを作れといっているのではありません。」

“We use the most sophisticated tools that we can to help us model and to help us prototype. I’m not saying you’ve got to prototype everything using a coping saw,” said Ive.

「結局なぜそれを作るかという動機と意味付けに立ち戻るのです。最初になすべきは直ちに取りかかることではなく、まずガラスとは何であるか、ガラスで何が出来るかを理解することなのです。なのに何故ガラスコップのレンダリングという実体ではないエイリアスから始めるのでしょうか?」

“It comes back to motivation and a sense of why are you doing this. Why is your first reaction not to run and go and understand glass and what you can do with glass? Why is your first reaction to start doing Alias renderings of glass cups?”

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様々なツールに溢れた Jony Ive のデザインスタジオを思い浮かべながら読んだ。

これはアップルデザインの根幹にかかわる問題だろう。

Design Museum でのスピーチには、Marc Newson を始め Terence Conran、Ron AradJohn Pawson など英国の錚々たるデザイナーたちが出席したようだ。

Ive にとってアップルのデザイン哲学を開陳する絶好の場となった。

その詳細を Dezeen がまとめているのが有難い。

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