Feeds:
投稿
コメント

Posts Tagged ‘Keynote’

ジョブズ亡き後初めての WWDC。

アップルは未だ健在 — そんな感じを受けたキーノートだった。

Apple Special Event June 2012 | Apple
Live Update: WWDC Keynote | Macworld

     *     *     *

社内を治めた Tim Cook

累次の決算発表や D10 ですでに明らかだが、Tim Cook がアップル社内をガッチリと固めたように見える。

今回は他のメンバーにもお鉢が廻ってきた感じ。

Phil Schiller — ハードウェア
Jonathan Ive — デザイン
Craig Federighi — OS X
Scott Forstall — iOS

アップルの、そして Cook を支える体制、それぞれの分野のキーパーソンが改めてハッキリした。

     *     *     *

本来のデベロッパ向けイベント

デベロッパ向けのイベントであることが鮮明になった。

Cook のイントロも、セールスの数字などは一切割愛。正面からデベロッパにフォーカスした。(4億を超える App Store のユーザーアカウント、50億ドルに達するデベロッパへの支払額など。)

内容も小出しにせず、最初から MacBook、OS X、iOS の3本柱にすることを明らかに。

ハードのアップグレードはプロのよろこぶ旗艦モデル Retina MacBook Pro だ。

世界デベロッパ会議の名にふさわしい本来の姿に立ち返ったということか。

デベロッパが何に反応するのかとても興味深かった。

     *     *     *

秘密がよく保てた

事前のリークを見る限り、発表内容の機密保持はよく保たれたのではないか。

John GruberJim Dalrymple も今回はいつもほど読めなかったようだ。

我々はこれからもいっそう厳しく製品の機密保持をやる」という Tim Cook の D10 での発言に納得。

大きく外れたのはアップルテレビジョンだが、本当にハズレたのかどうか — 今後の展開が興味深い。

広告

Read Full Post »


[WWDC 2012:image

先日発表即完売した WWDC 2012 のメディア向け招待が行なわれたようだ。

The Loop: “WWDC keynote to be held on June 11” by Jim Dalrymple: 29 May 2012

     *     *     *

WWDC キーノート

アップルは本日、恒例の WWDC の幕開けとなるキーノートへメデイアを招待した。キーノートは6月11日午前10時より Moscone West で行なわれる。

Apple today invited media to a keynote kicking off its annual Worldwide Developers Conference. The keynote will be held at 10:00 am on Monday June 11 at Moscone West.

     *     *     *

Tim Cook かどうかは不明

キーノートを行なうのが誰なのかアップルは明らかにしなかった。その栄誉はアップルの CEO が担うのが通例だ。Tim Cook 以外のアップル社員を登壇させて、新製品のデモや今後のアップル方針について説明をさせるのは前例がない。

Apple didn’t say who would give the keynote address, but typically its the company’s CEO that does the honor. It wouldn’t be unheard of for Tim Cook to invite other Apple employees on stage to give demos of new Apple products and explain Apple’s direction in the coming year.

The Loop はキーノートに出席してライブでカバーする予定。

The Loop will be at the keynote and will bring you a live update as events unfold.

     *     *     *

「メディアを招待した」というのはどういう意味だろうか。

Mountain Lion の時みたいに、アップルお気に入りライターへの事前ブリーフィングも行なわれたのかどうか・・・

★ →[原文を見る:Original Text

Read Full Post »


John Gruber – Çingleton 2011 | Vimeo]

「Çingleton 2011」の John Gruber のビデオがおもしろい。とても興味深いので Q&A まで含めてぜひご覧ください。

Vimeo [Video]: “John Gruber – Çingleton 2011“: 10 November 2011
Daring Fireball: “The Think of It Versus the Feel of It” by John Gruber: 13 November 2011

     *     *     *

Steve Jobs の死から間もない時期に、カナダのモントリオールで行なわれた Çingleton Symposium(10月14〜15日)のキーノートビデオだ。

Çingleton はアップルのインディーデベロッパコミュニティの親睦を深めながら共通の問題を探るという集まりのようだ。

互いによく知ったデベロッパ同士の集まりという印象を受ける。

ちゃんとしたデベロッパは常日頃からこういう催しで互いに顔見知りになり、お互いをよく知っているということなのだろう。

     *     *     *

Gruber の好きな Stanley Kubrick からの引用がポイント。

物事の真実とは、どう考えるかということより、どう感じるかということにある。 — Stanley Kubrick

Somethimes the truth of a thing is not so much in the think of it, as in the feel of it. — Stanley Kubrick

彼の言葉を手掛かりにマイクロソフトとアップルの開発の仕方の違いを rational vs emotional の対決という視点から探る。

そしてこれからの5年間(The Next 5 Years)がカギだという。

Tim Cook の発言を踏まえながら結ぶ次のことば[34 分ごろから]が印象的だ。

     *     *     *

生涯一度のチャンス

アップルのデベロッパにとって今は稀に見るチャンスだ。
今こそまさにその時、その場なのだ。
生涯に一度のチャンスだ。

This is an extraordinary time to be an Apple developer.
This is the right time and right place.
This is a once-in-career opportunity. […]

もし後悔することがあるとすれば、目標を大きく持たなかったことだけだ。

The only thing any of us are gonna regret is if we don’t aim big enough.

今現在、自分が生涯最高の仕事をやれるポストにいないと感じるなら — そして後に振り返って、「あの時は自分もそこにいた。自分はこれをやった。これを実現させるのを手伝ったのだ」といいたいと思うなら — 新しいポストを探すべきだ。

If you don’t feel that you are now in a position to do best work in your entire career, to look back and say “This was the time. I was there. I did this. I help make this thing reality”, then you neet find a new position.

こんなチャンスは二度と来ない。

This chance will never come again.

我々は幸運だ。信じられないほど、途方もなく幸運だ。たといこのチャンスが一度限りだとしても・・・

We are lucky enough, we are so unbelievably, incredibly lucky that even this came once…

     *     *     *

アップルデベロッパにとって今が千載一遇のチャンスと考えるのは必ずしも少数派ではなさそうだ・・・

★ →[ビデオを見る:Vimeo Video

Read Full Post »


[Apple – Introducing Siri on iPhone 4S | YouTube

Tim Cook の初めてのキーノート。

とてもうれしそうだったというのがウチの奥さんの感想。

まずは成功だった Cook のデビュー。

Tim Cook のキーノートの模様は:

Apple Special Event October 2011 | Apple

全体をさっと振り返りたいなら:

Live update from Apple’s iPhone event | The Loop

     *     *     *

iPhone 4S のデザインはたしかに前と同じだった。

前のモデルとの違いはこちらを見ると分かる:

Compare iPhone models | Apple

     *     *     *

でも Siri は気に入った。

アップル唯一のコンセプトモデル「Knowledge Navigator」に一歩近づいた?

デモでの Scott Forstall とのやりとり[84 分ごろ]はサイコー!

Who are you? — I am a humble personal assistant.

キミはいったい誰だ? — アナタの忠実な個人秘書です。

     *     *     *

Phil Schiller の口からたしかに KDDI の名前が・・・[94 分ごろ]

いよいよ日本でも独占体制は崩れる

height185cm 氏が耳にした会話はホントだった・・・

     *     *     *

Siri が可能になった背景には(見かけは同じでも)強力になったハード。

こういう未来を開くのはハードか、それともソフトか? — 二つが相まって初めて可能になる。

けっしてマイナーなアップグレードじゃなかった!

Read Full Post »


What is iCloud?

今年の WWDC は This is my next liveblog でフォローした。Engadget 時代と同じ1分遅れでリアルタイムに進行する。

しかし Steve Jobs のナマの声が聞けないので落ち着かない。改めてアップルのサイトでストリーミングビデオを見た。

冒頭に登場する Steve Jobs が痛々しいほどヤセているのが気になった。声も弱々しい。改めて彼の病状が気遣われる。

それでも後半にきて iCloud の段[78 分ごろ]になると、見違えるように熱がこもってくる。どれほど彼が iCloud に力を入れているか想像できるようだ。

今回も iCloud について的確な予測をした John Gruber が、WWDC 2011 について第一印象を簡潔にまとめている。

Daring Fireball: “Demoted” by John Gruber: 06 June 2011

     *     *     *

「格下げする」


[PC や Mac を格下げする]

今日のキーノートはてんこ盛りだった。たくさんのことが発表がされた。それぞれについて多くの議論がなされるだろう。しかしポイントは、デジタルハブとして iCloud が iTunes に取って代わると Steve Jobs が語った次のことばだ。「PC や Mac を単なるデバイスのひとつに格下げする(demote)」と。

Today’s was a jam-packed keynote. Apple announced a lot of news; there is much to talk and think about. But the key line was when Steve Jobs, describing iCloud replacing iTunes as your digital hub, said, “We’re going to demote the PC and the Mac to just be a device.”

     *     *     *

ワイヤレスデジタルハブ万歳

iCloud は新しい iTunes だ。コードでつながれる(tethered)デジタルハブは死んだ。ワイヤレスデジタルハブ万歳というわけだ。iCloud が今後10年を方向づけるとアップルは見ている。Mac/PC につながれた iTunes がこれまでの10年を方向づけてきたように。

iCloud is the new iTunes. The tethered digital hub is dead; long live the wireless digital hub. Apple sees iCloud as shaping the next ten years the way the iTunes-on-your-Mac/PC digital hub shaped the last ten.

     *     *     *

ネイティブアプリ

これは来るべき10年についてグーグルが考えるビジョンとは根本的に異なる。どちらもデータはクラウドにあり、ネットワークに接続することによって何処からでもアクセスできる。しかしグーグルのビジョンはウェブブラウザ上で動くソフトウェアに関するものだ。それに対してアップルのビジョンは個々のデバイスで動くネイティブアプリに関するものだ。デスクトップであれ、タブレットやハンドヘルドであれ、アップルはこれらのネイティブアプリにかつてないほどコミットしているのだ。

This is a fundamentally different vision for the coming decade than Google’s. In both cases, your data is in the cloud, and you can access it from anywhere with a network connection. But Google’s vision is about software you run in a web browser. Apple’s is about native apps you run on devices. Apple is as committed to native apps — on the desktop, tablet, and handheld — as it has ever been.

     *     *     *

ウインドウかスクリーンか

グーグルはブラウザのウインドウをベースに考える。アップルがベースにするのはスクリーンだ。この点こそ本日のキーノートについて今後10年記憶すべきことなのだ。

Google’s frame is the browser window. Apple’s frame is the screen. That’s what we’ll remember about today’s keynote ten years from now.

     *     *     *

もう一点、iCloud に関するアップルのプレスリリースについてもつぎのように述べている。

Daring Fireball: “Apple’s Press Release for iCloud” by John Gruber: 06 June 2011

保存 + プッシュ

「同期」(sync)ということばが使われていない点に注目。今日のキーノートでも「同期」ということばは一度も使われなかったと思う。代わりに使ったことばは「保存」(store)と「プッシュ」(push)だった。

Note that they don’t use the word “sync”. I’m pretty sure they never once uttered “sync” during the keynote today either. The verbs they use are store and push.

     *     *     *

iCloud のデータこそホンモノ

アップルが同期をピアツウピア(peer-to-peer)、すなわちすべてのデバイスが対等の立場であると考えている点がポイントだ。唯一の公式なデータ貯蔵庫(data store)である iCloud では、iCloud がそうなのだ。Jobs がステージで語ったように、iCloud のデータが「ホンモノ」(the truth)だ。したがって不一致や統合の問題も生じない。ユーザーの目に触れるのは iCloud がノースカロライナのサーバーに保存しているものなのだ。

The gist is that Apple considers syncing to mean peer-to-peer — something where every device is on equal footing. With iCloud, the is one official data store: iCloud’s. As Jobs put it on stage, iCloud’s data is “the truth”. This means no conflicts or merging. What you see is what iCloud has stored on a server in North Carolina.

     *     *     *

つい個々の事実にかかずらって大局を見逃してしまい勝ちだが、さすが Gruber は大したものだ。


[iDataCenter の内部]

最後にちょっとだけ姿を見せたノースカロライナの巨大データセンターが個人的には大変興味深かった。

iDataCenter 内部の写真が公開されたのはこれが初めてだ。これからいろいろな情報が聞こえてきそうで楽しみだ・・・

★ →[原文を見る:Original Text

Read Full Post »

WWDC 2008 Keynote Live

Wwdc Keynote

Macworld: “WWDC 2008 Keynote – Live Update” by Dan Moren and Jason Snell: 10 June 2008

WWDC キーノートの transcript としては、Macworld の Jason Snell のものが群を抜いている・・・

Technorati Tags: ,

Read Full Post »