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[Black Friday 週末には何が一番伸びたか:Localytics

一年でいちばんのかきいれどき Black Friday の結果が見えてきたようだ・・・

Localytics : “iPad Air Wins Black Friday-Cyber Monday: New Devices Increase by 51%“: 04 December 2013

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勝者は iPad Air

VentureBeat の記事によれば、今年は親たちの 54% がテクノロジー関連のギフトを買おうとしたという。Black Friday と Cyber Monday の終わりとともに、この年2日のバーゲンセールも終わった。一般を対象とするモバイルデバイスの売上げはどうだったろうか? この週末にいろいろな割引のあったモバイルデバイスには明らかな勝者がいたようだ — iPad Air だ。

According to a recent VentureBeat article, 54% of parents are looking to buy technology gifts this year. With Black Friday and Cyber Monday now behind us, many of the temporary deals that make these two holidays so popular are also expiring. How successful were retailers at selling their mobile devices to the masses? Of the many mobile devices that were discounted this past weekend, it appears there is a clear winner: the iPad Air.

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51% も伸びたワケ

Localytics のデータによれば、Black Friday の週末と直前の週末を比べると、iPad Air の売れ行きは 51% 増と桁外れだった。これにはいくつかの要因があり、iPad Air および iPad Mini の購入者にはギフトカード(Retina iPad Mini は除く)を出したこともそのひとつだ。加えて iPad Air のユーザーベース自体が小さいこと、11月1日に発売されたばかりでまだ珍しいことなどから、Air の売れ行きは Black Friday の週末では圧倒的な売れ行きだった。iPad Mini の旧モデルは2位、iPhone 5C は3位だった。Localytics が先に報じたように、過去2か月間 iPhone 5C は高性能な 5S に比べて勢いを増してきている。

Localytics examined the weekly growth during the Black Friday weekend, as compared to the previous weekend. According to Localytics’ data, a whopping 51% more new iPad Air devices were seen than the previous week. This is due to a combination of factors, including Apple’s promotion of giving gift cards with purchases of the iPad Air and iPad Mini (but not iPad Mini 2nd gen) devices. This, combined with a smaller base of iPad Air devices and the novelty of the iPad Air (released on November 1st) resulted in the iPad Air dominating on Black Friday weekend. Apple’s older iPad Mini model finished second, and the iPhone 5c took third. As previously reported by Localytics, the iPhone 5c is gaining on its more sophisticated cousin, the 5s, during the past couple months.

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Android では Kindle Fire HD と Galaxy S IV

Android では、Kindle Fire HD 7 インチとサムスンの最新スマートフォン Galaxy S IV が大きな伸びをみせた。前の週に比べて新しいデバイスで大きく伸びたのは Android タブレットの Kindle Fire HD だった。大きな伸びの理由は月曜日まで行なわれた 50 ドルのディスカウントのせいだったようだ。

On the Android side, the Kindle Fire HD 7” and the newest Samsung smartphone, the S IV, saw the greatest growth of new devices. The Kindle Fire HD is the Android tablet exhibiting the largest new device growth from the previous week. The growth of the Kindle Fire HD 7” is likely the result of a temporary $50 price drop that expired on Monday.

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「iPad クリスマス」

Black Friday と Cyber Monday の売り出しのおかげで多くのタブレットやスマートフォンが一般消費者の手に渡った。これによってモバイルアプリの規模、収入の見込み、生活への影響も大きくなった。Tim Cook の予想どおりほんとに「iPad クリスマス」になったようだ。

Thanks to these Black Friday and Cyber Monday deals, more tablets and phones have been placed into the hands of the average consumer, broadening the reach, revenue potential, and everyday influence of mobile apps. As Tim Cook predicted, it’s really looking like an iPad Christmas.

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今や神への感謝祭[Thanksgiving Day]も、一年でいちばんの売上げとなる「ブラックフライデー」[Black Friday]への入り口に過ぎなくなったようだ。

ブラックフライデーは買い物客が殺到するクリスマス商戦開始の日とされる。一方、感謝祭の週末明けの月曜日はオンライン店舗の売上が急増することから「サイバーマンデー」[Cyber Monday]と呼ばれる。

クリスマス商戦の売れ行きを占う重要なバロメーターがブラックフライデーからサイバーマンデー(今年は11月29日〜12月2日)の週末だ。

Localytics の調査で注目されるのは、ギークに人気のある Retina iPad Mini より iPad Air の方が、そして高性能の iPhone 5S より 5C の方が人気があることだ。

欧米のクリスマスや日本の正月、中国の春節が終わった時点でどうなるのか興味深いところだ・・・

★ →[原文を見る:Original Text

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iPad Art – Morgan Freeman Finger Painting | YouTube]

Kyle Lambert の「モーガン・フリーマン」はスゴい!

制作ビデオに添えられた説明から:

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ビジュアル・アーチストの Kyle Lambert は、写真のようにリアルな映画俳優モーガン・フリーマンのポートレートを、iPad Air と Procreate アプリと指だけで描いてみせる。

Using only a finger, an iPad Air and the app Procreate, artist Kyle Lambert has painted a photorealistic portrait of actor Morgan Freeman.

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iPad と指だけで描かれたとは制作ビデオを見てもまだ信じられない・・・

iPad は誰でも買えるようになった。

しかし iPad でこんな作品を描けるのは Kyle Lambert のような限られた才能だけだ。

消費(consumption)は誰にでも出来るが、創造(creation)は優れた才能でないと出来ないのだなあと思う。

そしていつの間にか iPad が創造の域と深く関わってきているという感慨・・・

Kyle Lambert は英国のビジュアル・アーチストとして有名だ。

彼の描いた作品群はこちら

また iPad artwork の極意についてはこちら記事でも披露している。

[via Daring Fireball

★ →[ビデオを見る:YouTube

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retina_ipad_mini_shipping

[Retina iPad mini]

突如発売開始となった iPad mini だが、ひょっとしたらと思って例の量販店へ出掛けてみた。

夕方の人影まばらな時間。

おっ、iPad mini が展示されている。

第一印象は写真がメチャきれいなこと。

自分のサイトを見てみる。

画面の細かいところまでハッキリ見えるような気がする。

ギークたちが Mini 派になるワケが分かる。

Mini と Air を見比べる。

文字を読むには Mini はちょっと小さく Air の方が読みやすい。

先代や新しい Mini、新しい Air との間を行ったり来たり・・・

誰もいないので心ゆくまで触れられるのだが、その都度心が揺れる。

自分が欲しいのはいったいどれなのか?

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この夏 iPad mini だけの生活をしたのは、それしか持って行けなかったからだ。

そういう状態になれば、それだけで何とかする方法を考える。

リンクサイトもなんとか最低限のことはできた。

しかし翻訳となると、Mini だけではとても手に余る。

せめてそれなりの物理的キーボードが使えるレギュラーサイズの iPad が欲しいと思った。

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しかし今はどうか?

文章を書く作業は机の前の iMac、それ以外は — とくに寝転がっているときは iPhone で十分だ。

ベッドの中で iPad を使うシーンはとても想像できない。

では iMac と iPhone の間のどこに iPad は当てはまるのか?

結局自分が iPad を何に使いたいのかということに尽きるようだ。

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MG Siegler が母親のことを書いている。

古い iPad をあげたら、それを母親が古くなったコンピュータの代わりに使っているので驚いたという話だ。

TechCrunch: “‘It’s Just A Big iPod Touch’” by MG Siegler: 12 November 2013

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母親からのメール

そうよ。 iPad は大好き。でもキーボードがついていないのが残念。タッチパッドは好きじゃない。でも今では古くなったコンピュータの代わりに使ってる。Pinterest のサイトとか。(いつものように)問題もいくつかあるけど。ときどき止まって、黒い画面にアップルマークが出たり。使い過ぎなのかしら? 使っているのはEメールや Facebook、調べものをときどき。愛してるよ。ハグ・キス・ハグ・キス・ハグ。[Xoxox]

ワタシの iPad から送信しました。

So yes, I like the iPad, but I miss a keyboard. I don’t like this touchpad. But I use it now in place of my old computer. I go on Pinterest. But I am having a few issues (as usual). It just shuts down and the Apple appears on the black screen. Must be that I’m using it too much? I use it for email, Facebook, and checking things out. Love you. Xoxox

Sent from my iPad

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かくて MG Siegler は確信する。現にコンピュータの代わりに iPad を使うひとがいるのだと・・・

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コンピュータの代わり

これがある年代の iPad ユーザーの「平均的」反応を 100% 示しているというつもりはないが、かなりそれに近いのではないか。「キーボードが欲しい」、「Pinterest」、「Eメール」、「Facebook」、「調べもの」など。

I’m not 100 percent sure this is the perfect response from an “average” iPad user of a certain age, but I’d bet it’s pretty close. “Miss a keyboard.” “I go on Pinterest.” “Email.” “Facebook.” “Checking things out.”

自分の母親にとって iPad は完全にコンピュータの代わりになってしまった。キーボードについてのグチを除けば、彼女にとってこれで十分なのだ。

The iPad has become a full-on computer replacement for my mother. And beyond the keyboard quibble, it sure seems to be a more than adequate one for her.

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だから — と彼はいう — だから、そんなユーザーのためにマイクロソフトの Surface キーボードカバーのような物理的キーボードをアップルも考えるべきだと。

そうなったらいいなと自分も思う。

Mini の実物を見たのはいいが、かえって迷いが生じてしまった。

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ipad_air_design_hero

11月1日の発売日を前に、iPad Air のレビューが一斉に公開された。10月イベントの際レビュー用機材を貸与されたライターたちによるものだ。

中でも注目を引いたのが John Gruber のレビュー。

なにせ Air か Mini か、どちらを選べばいいか難しい選択だといっていたからだ。

最終的に彼が選んだのは・・・

Daring Fireball: “The iPad Air” by John Gruber: 29 October 2013

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きわどい差

もっぱら iPad をウェブブラウジングやツィッター、Eメール、読書に使っている自分としては、大きなディスプレイの Air にはあまり魅力を感じない。しばらく待って自分用には新しい iPad Mini を買おうと思う。それにしてもきわどい差だが・・・

For me, personally, with my primary uses of the iPad being reading web pages, Twitter, email, and books,2 the larger display of the Air doesn’t have as much appeal. I think I’m going to hold out and buy a new iPad Mini for myself. But it’s a damn close call.

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Marco Arment もまた Gruber がどちらを選ぶか注目していたひとりだった。

Marco.org: “Daring Fireball: The iPad Air” by Marco Arment: 31 October 2013

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知りたかったのはこれ

このレビューはもう読んだと思うけれど、

Speaking of reviews that you’ve all read already:

しばらく待って自分用には新しい iPad Mini を買おうと思う。それにしてもきわどい差だが・・・

I think I’m going to hold out and buy a new iPad Mini for myself. But it’s a damn close call.

知りたかったのはこれだ。(レビューの選外佳作はこちら。)

That’s what I needed to know. (Honorable mention.)

それはそうとして、ウチの奥さんは大きなスクリーンがビデオ鑑賞に適した Air を買うといっている。だから Mini を手に入れるまで数週間は使ってみて様子を見れるだろう。

That said, my wife is getting an Air because of its larger screen for video-watching. We’ll probably have it for at least a few weeks before I can get a Mini, so I’ll have some time to play with it.

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この夏2か月ほど Mini だけの生活をした。

ウェブサーフィンには十分だが、文章作業にはまだまだというのが正直な感想だった。

結局 Mini は孫娘に取り上げられ、ゲームや動画用になった。

文字入力で苦労したので、大きいサイズの Air には興味があった。

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折角なので、例の近くの量販店に実物を見に行った。

夕方であまり人影はない。キャリアのコーナーにはほとんどひとがいない。

アップルコーナーには4台の iPad が展示中。うち1台が Air だ。

いちばん気になる重さだが・・・盗難防止用のロックで重さ(軽さ)が分からない。

Mini と比べてみると、大きな画面はやっぱり快適だ。

そのうち親子連れがやってきた。

小学上級生とおぼしき女の子が、「どれが新しい iPad?」、「これだよ。」、「重さはどう?」

店員に頼むが、盗難防止用のロックは外せない。

Air にとりついたまま、あれこれソフトをいじり始めた。

いつの間にかどの iPad にも小学生らしき男の子たちが触っている。(隣の iPod にはこれまた小学低学年の子供たち。)

仕方なく、人影のないキャリアのコーナーで Air を触る。

たしかにいい感じはするが、コレ!という決め手がいまひとつ・・・

どうしても Retina Mini と比べてみたい!

かくて、この日は模様眺めということで退散した。

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Gruber の視点のつづき

今回は2つの iPad について・・・

Daring Fireball: “Thoughts and Observations Regarding This Week’s Apple Event Introducing the iPad Air and Retina iPad Mini” by John Gruber: 26 October 2013

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Air — 空気のような軽さ

iPad のフルサイズのモデルを「iPad Air」と呼んだことにすべてが言い表わされている。たった1年で Air の重さは 30% 減り、幅もかなり狭まり、性能は倍加した。どんな製品にとっても重さは重要だが、もっぱら手に持って使うことを主とするデバイスにとっては特にそうだ。初めて手に持ったときは衝撃的だ。

Calling the new full-size model the iPad Air says it all. In one year, the iPad Air has dropped 30 percent of its weight, narrowed considerably, and doubled in performance. A weight drop like that is significant for any product, but especially so for a device that is primarily used while being held in your hands. It’s startling when first you hold one.

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さらに変化した Mini

たった1年の変化としては、新しい Mini にはさらに驚かされる。昨年のオリジナル Mini は「ミニなのは、サイズだけ」(every inch an iPad)と銘打たれたが、それはどこをとっても iPad 2 と同じという意味だった。オリジナル Mini は Retina ディスプレイではなく A5 チップで、iPad 3/4 より一世代遅れたものだった。だから今年の Mini は Retina ディスプレイになっても、プロセッサは A6 どまりだろうと自分は考えた。最先端の 9.7 インチ iPad より1年遅れになると考えたワケだ。しかし私は間違っていた

The new Mini is an even more impressive year-over-year update. Last year’s original Mini was billed as “every inch an iPad”, but what they meant by that was that it was every inch an iPad 2. The original Mini’s non-retina display and A5 chip put it one generation behind the iPad 3/4. My expectation was thus that this year’s Mini would maybe get a retina display, but regardless of display would get an A6 processor — more or less keeping it about a year behind the 9.7-inch iPad state of the art. I was wrong.

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違うのはサイズと価格だけ

自分の見た限り — アップルもそういっているが — iPad Air と Mini の唯一の違いはスクリーンサイズと 100 ドルの価格差だけだ。同じ性能、同じストレージオプション、同じカメラだ。この iPad Mini は今年の10月ではなく来年の10月に登場するものと自分は予想した。新しいモデルの価格は高くなったが、技術的には Air と同等で、オリジナル iPad mini(16 GB)が 299 ドルにとどまったことを考えれば、昨年の Mini の価格が 329 ドルという奇妙な数字だったのよりはるかに納得できる。

From what I’ve seen, and what Apple has said, the only differences between the iPad Air and the Mini are the screen size and $100. Same performance. Same storage capacity options. Same cameras. This is the iPad Mini I expected to see in October 2014, not 2013. The price for the new models has gone up, but given that the new Mini has achieved technical parity with the Air, and that the original iPad Mini remains available in a 16 GB configuration for just $299, the Mini’s pricing structure makes more sense than last year’s oddball starting price of $329.

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どちらの iPad を選べばいいか

自分は iPad Mini への転向者だ。昨年数週間使っただけで Mini が自分にとって唯一の iPad になった。自分の場合ほとんど読書用で、あまり文字入力はしない。小さくて軽いので自分にピッタリだ。今年のイベントで帰るときには新しい Mini を買う気になっているだろうと考えていた。しかし新しい Air はとても軽く、片手でも扱いやすいので、帰るときにはいったいどちらを自分が欲しいのか決めかねていた。事実新しい Air(469 グラム)は重さの点では古い iPad 3/4(650 グラム)より新しい Mini(331 グラム)の方に近い。(重要はいずれも Wi-F モデルのもの。)

I’m an iPad Mini convert. After just a few weeks last year, my Mini became my one and only iPad. My iPad usage is mostly for reading, and not much for typing. The smaller size and lighter weight just fit my usage better. I went into this year’s event assuming I’d walk out wanting to buy the new Mini. But the new Air is so much lighter, and thus so much more amenable to holding it in just one hand, that I walked out of the event completely unsure which one I want. In fact, the new Air (469 grams) is closer in weight to the new Mini (331 grams) than it is to the old iPad 3/4 (650 grams) that it replaces. (Those weights are all for the Wi-Fi-only models.)

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難しい判断

どちらのモデルも去年よりずっと優れたアップデートだ。しかしその優れたアップデートのせいで(サイズと重さが減った Air、Retina 化して性能が同じ Mini)、どちらを選べばいいかかえって難しくなった。Mini が少し重くなり(Wi-Fi モデルで 308 グラムから 331 グラムへ)、厚さが少し増えた(7.2 ミリから 7.5 ミリへ)点はどうかと多くの読者から尋ねられた。ハンズオンで触ってみた限り、その差(特に厚さはせいぜい 100 分の1インチ程度の違い)はほとんど無視しうるものだった。しかし Retina Mini がやや重くなったため、どちらの iPad を買うべきかいっそう難しい判断となった。

Both models are great updates from last year, but the result is that what makes them great updates (the Air’s reduction in size and weight; the Mini’s retina display and performance parity) also make it a much harder decision to choose which one you want. Many readers have asked whether the Mini’s slight increases in thickness (from 7.2 to 7.5 mm) and weight (from 308 to 331 grams for the Wi-Fi model) are noticeable. From my time in the hands-on area, I’d say no, the differences are negligible (especially with regard to thickness — we’re talking about one-hundredth of an inch), but the fact that the retina Mini got heavier at all only serves to further complicate the decision of which new iPad to buy.

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Tim Cook のリーダーシップ

今回の2つの新しい iPad は Tim Cook がリーダーシップを取ったことの証(あか)しだという気が強くした。われわれは — すくなくとも自分は — アップルの新しいデザインのリーダーシップを賞賛したい。併せて過去15年に及ぶアップルの驚くべき成功物語はオペレーションの優秀さによるものでもある。単にクールなハードウェアを作っているのではない。クールなハードウェアを大量に、高い信頼性で、手の届く価格で作っているのだ。火曜日のハンズオンで、 Tim Cook と数分ことばを交わす機会があった。どう思うかと尋ねられて、たった1年でアップルが Mini の Retina 化と A7 搭載を可能にしたことには驚いたと自分の気持ちを述べた。しかも、大きなバッテリーになったのに重さも厚さもさして変わらず、1年半前の iPad 3/4 のときとは大違いだと。Tim Cook は笑って「あれ以来私たちも勉強しましたから」という趣旨のことをいった。

The new iPads strike me as prime examples of Tim Cook’s leadership. We — or at least I — largely celebrate Apple’s design leadership. But Apple’s amazing success story over the past 15 years is also very much a story of operational excellence. It’s not just about making cool new hardware — it’s about making cool new hardware in very large numbers, with high reliability and affordable prices. I had the chance to speak to Cook for a few minutes in the hands-on area Tuesday, and when he asked me what I thought, I told him that I was surprised they were able to take the Mini to retina and the A7 in just one year, with no appreciable difference in weight or thickness to accommodate a larger battery, in contrast to what happened with the iPad 3/4 just 18 months ago. Cook smiled, and said something to the effect of, “We’ve learned a lot since then.”

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ギリギリ間に合った

Mini が「11月後半」(いいかえれば11月末)まで出荷されないということから今回のアップデートがいかにキツいものだったか分かる。出荷されて年末商戦で入手できるギリギリのタイミングなのだ。映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』でインディ・ジョーンズがゆっくりと閉まる扉に直前で滑り込み、やっとムチを取り上げた場面を覚えているだろうか。Retina iPad Mini はクリスマスのラインアップにやっと滑り込んだのだ。

The fact that the new iPad Mini isn’t shipping until “later in November” (translation: the end of November) shows just how tight this upgrade was. That’s the latest a device could possibly ship and still be available for holiday sales. Remember in Raiders of the Lost Ark when Indy barely made it under the slowly sliding door before it shut, then reached back and snatched his whip just in time? That’s the retina iPad Mini making the lineup in time for Christmas.

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オペレーション効率の勝利

ジョニー・アイブやアップルのデザイナーたちを貶めるつもりはないが、新しい Retina Mini にデザインの余地はあまりなかった。外側は去年のデザインと同じだ。去年に比べて今年大きく変わったのは内部の部品 — ディスプレイ、カメラ、そして A7 — だ。去年の Mini がデザインの勝利だったとすれは、今年のアップデートはオペレーション効率の勝利なのだ。

To take nothing away from Jony Ive and the rest of Apple’s designers, there really wasn’t much to design about the new retina Mini. It’s the same external design as last year’s. What makes it a tremendous year-over-year update are the internal components: the display, the cameras, and that A7. Last year’s Mini was a triumph of design; this year’s update is a triumph of operational efficiency.

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「最も先進的」という意味

一方、iPad Air および Mini に欠けているものから iPhone 5S の部品が制約されていることが想像できる。いちばんハッキリしているのは Touch ID センサーがないことだ。マーケティング手法のひとつとして Touch ID は iPhone 5S だけに絞ったのかもしれないが、それはアップルらしくないと思う。あれこれ自分が想像するに、このセンサーは供給面でも技術面でも制約があるように思える。アップルとしては 5S の需要に応えるだけで精一杯なのだ。技術的にはひとつのデバイスに搭載するだけでも今年は大きなチャレンジだった。同じことは 5S の素晴らしいカメラについてもいえる。アップルが 5S を「世界で最も先進的な iPhone」(most forward-thinking iPhone yet)と呼ぶのは、iPad Air や Retina iPad Mini との関連で考えるとハッキリする。5S は最も先進的な iPhone ではない。それは最も先進的な iOS デバイスなのだ。そういうことだ。

What the iPad Air and Mini lack, on the other hand, I believe offers some clues as to where the iPhone 5S is component constrained. Most obviously: no Touch ID sensor. It could be that Apple has kept Touch ID exclusive to the iPhone 5S primarily as a marketing move, but that doesn’t sound like Apple to me. My somewhat informed guess is that those sensors are both supply and engineering constrained — Apple needs all of them simply to meet demand for the 5S, and engineering-wise, it was a challenge just to work them into one device this year. The same goes for the 5S’s amazing camera. It’s only in the context of the iPad Air and retina iPad Mini that Apple’s repeated use of “most forward-thinking iPhone yet” to describe the 5S makes sense. The 5S isn’t just the most advanced iPhone, it’s the most advanced iOS device, period.

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同じデバイスの2つのモデル

昨年の iPad 4 とオリジナル iPad Mini は2つの異なるデバイスのような感じがした。今年の iPad Air と Retina Mini は同じデバイスの2つのモデルのように思える。MacBook Air と MacBook Pro の違いというより、MacBook Air の 11 インチと 13 インチの差のように。新しい2つの iPad は、さらにいえば 11 インチと 13 インチの MacBook Air よりもっと近いようにさえ思える。繰り返しになるが、iPad Air と Mini の差はサイズ/重さと 100 ドルだけだ。

Last year, the iPad 4 and original iPad Mini felt like two different devices. This year, the iPad Air and retina Mini feel like two sizes of the same device — more like the difference between the 11- and 13-inch MacBook Airs than the difference between MacBook Airs and the MacBook Pros. If anything, the new iPads are even more similar to each other than the 11- and 13-inch MacBook Airs are. Again, I’m pretty sure the only differences between the new iPad Airs and Minis are size/weight and $100.

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Gruber はじめアップルお気に入りのライターたちは、イベント直後にレビュー用機材を付与されていると思われる。

発売日前には解禁されると思われるレビューで、どちらの iPad を選ぶか見ものだ・・・

★ →[原文を見る:Original Text

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《関連》

アップルイベントはつまらなかったか — Gruber の視点(1)
ソフト無償化のインパクト — Gruber の視点(2)
・どちらの iPad を選べばいいか — Gruber の視点(3)[本稿]
Pro ラインと iWork から見えてくるもの — Gruber の視点(4)
ティム・クックの新時代— Gruber の視点(5)

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apple-yerba-buena

9月の iPhone イベントで「サプライズの要素がなくなった」と書いた Marco Arment がまた強烈なコメントをしている。

10月のアップルイベントは「ヒドかった」と・・・

Marco.org: “Off” by Marco Arment: 24 October 2013

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ヒドかった

今週のアップルイベントはちょっとヒドかった(a bit off)。

Something felt a bit off about this week’s Apple event.

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サプライズなし

サプライズがなかったせいもあるが、それはアップルのせいではない。どのアップグレードも、ステキではあったが、いずれもインクリメンタルで予想可能だった。どの価格設定にもサプライズはなかった。唯一の例外はゾンビー iPad 2 があと1年は出回るということ。しかも臆面もなく去年と同じ価格で・・・

Part of it was the lack of surprises, which isn’t Apple’s fault. All of the product upgrades, while nice, were incremental and predictable. None of the pricing was a surprise. In fact, the only unexpected product announcement is the zombie iPad 2 sticking around for another year, shamelessly at the same price as last year.

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プレゼンテーションもヒドかった

幹部連のプレゼンテーションもちょっとヒドかった。平板でエネルギーが感じられず、アップル自体が今回の発表にあまりエキサイティングでなかったのではと思えるほどだった。(ハッキリした例外は Craig Federighi で、適度にエネルギーもあり、いちばん洗練されていた。)ライバルに対するジョークや皮肉もぎこちなかった。きっかり台本どおりのセリフだが、プレゼンターはしばしば台本から外れ、スラスラとはいかず、ぎこちなく言い直すこともあった。不自然なスピーチではなかったが、よく言っても緊張しているという感じだった。

The presenting executives seemed a bit off, too. Their energy was flat, as if Apple wasn’t particularly excited about these announcements either (with the notable exception of Craig Federighi, who was properly energized and most polished). Most of the jokes and digs at competitors were awkward. The lines were so tightly scripted that the presenters often stumbled off-script slightly, and rather than rolling with it naturally, they’d just jump back and awkwardly retry the line. Nothing about the speeches seemed natural — at best, the presentation felt uptight.

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焼き直し

製品紹介はこれまでの焼き直しがほとんどだった。冒頭の「点」のビデオだってみな何か月も見て知っている。[注1] マイクロソフトのタブレットがダメなことは誰でも知っている。こんなに彼らが落ち込んでいるときにマーケットリーダーが一撃する必要はない。誰もアンドロイドのタブレットでウェブブラウジングをしないことはみな知っている。電話のものを引き延ばしただけのアプリだから。顧客満足度で iPad がナンバーワンであることもみな知っている。ハードウェアにソフトウェア、サービスにテクノロジー、そしてリベラルアーツだろう?

The product messaging was almost entirely just rehashing old talking points. We’ve seen the Dots video for months. [1] We know Microsoft’s tablets suck, and the market leader doesn’t need to kick them while they’re this down. We know that effectively nobody browses the web on their Android tablets full of stretched-out phone apps. We know the iPad is number one in customer satisfaction. Hardware, software, services, technology, and liberal arts, right?

[注1]アップルイベントで出来合いのビデオを見せられる時間が確実に増えていると思うのは自分だけだけだろうか? ひとつや二つならまだ許せる。しかし今回はツーマッチだ。これはライブイベントなのだ。ビデオを見るためだけにわざわざ遠くからやってくるヤツはいない。ビデオはあくまでプレゼンテーションの脇役で、主役ではない。

1. Is it just me, or has the premade-video time been steadily increasing in Apple events? One or two, fine. But this felt like too much. It’s a live event — nobody needed to travel out there to watch videos. Videos should support the presentation, not lead it.

マーケティング主体のビデオは実体がなく、誠実でもない。その場にいる人間からもっと話を聞きたいのだ! このイベントが巨大なコマーシャルではなく、現実問題に向き合う(relevant)業界イベントであることを期待したい。

Highly produced marketing videos don’t feel substantial or sincere. We want to hear more from the humans who are right there in the room! Let us continue to believe that these are relevant industry events rather than giant commercials.

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ひと様々な使い方

iPad の使い方がひと様々であることもみな知っている。消防士が iPad でスペースシャトルを打ち上げるのだって! 農夫が風力タービンを作り、作曲をする! なのにアップルはみんながどんな使い方をするか見るのが待ちきれないだって?

We know that people are using iPads in all sorts of different ways. Look, firefighters are launching space shuttles with an iPad! Farmers are building wind turbines and composing songs! And Apple can’t wait to see what we do with our iPads.

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iPad の使われ方を知らないだって?

ホントのところ彼らはちゃんと知っているのだ。iPad がどんな使われ方をするか誰でも知っている。だって iPad は3年以上もみなが使っているのだから。どうやら iPad はほとんどのひとが基本的なウェブ作業(Eメール、ブラウジング、Facebook)や読書、中でもちょっとしたゲームに使っているらしい。ホリデーシーズンになれば、ちょっとしたゲーム機として iOS デバイスがしこたま売れる。アップルはゲームのことをひと言も触れなかった。[注2] それってゲームは iPad の使い道としてよく知られているためか、それともみんなが iPad を買う最大の理由をアップルが知らないためか?

But they already know. Everyone knows what people do with iPads, because iPads have been heavily used in public for over three years. It looks like most people use iPads for basic web tasks (email, browsing, Facebook), reading, and, importantly, casual gaming. Going into the holiday season, in which tons of iOS devices are usually sold that will primarily be casual-gaming devices, Apple hardly even mentioned games. [2] Is that because they don’t need to, since games are already a popular iPad use, or because they’re not in touch with one of the biggest reasons people buy iPads?

[注2]それにまた今年は iPod Touch についての言及もなかった。iPad Mini のせいで需要が減るからかもしれないけれど・・・

2. There’s also no new iPod Touch to address that market this year, although the iPad Mini probably somewhat reduced the demand for the Touch.

     *     *     *

予約すらできない

イベントがうまくいって、みんなが新しい iPad を買う気になったとする。おあいにくさまだ! — 予約注文すらできないのだ。iPad Air が発売されるのはイベントの10日後だが予約はできない。需要が殺到すると思われる Retina iPad mini は発売日がいつになるのかすら分からない。「11月後半」だというけど・・・[注3]

Suppose the event worked, and we’re all jazzed up to buy the new iPads. Well, too bad — you can’t even preorder either of them yet. The iPad Air will be released 10 days after the event with no preorders, and the one likely to be in much higher demand — the Retina Mini — doesn’t even have a release date yet, except “later in November”. [3]

[注3]もしかしたらブラックフライデー[Black Friday:米国では伝統的に感謝祭(Thanksgiving Day:11月の第4木曜日)明けの金曜日「ブラックフライデー」がクリスマス商戦の開始の日とされる]に合わせて Retina Mini を売り出すのかもしれない。1年でもっともよく売れるこの日にアップルストアにひとびとの注目を集めようということかもしれない。

3. Maybe they’ll release the Retina Mini on Black Friday. It would get a lot of people and attention to Apple stores on the biggest shopping day of the year.

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アップルの基準に満たなかった

Mavericks も iLife も iWork も、またインクリメンタルなアップデートの Retina MacBook Pro もどれも良さそうに見えるが、今回のイベントはアップルの基準に満たないと思わざるを得ない。

Mavericks, iLife, iWork, and the incrementally updated Retina MacBook Pros look good, but I can’t help but feel like the event wasn’t up to Apple’s standards.

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イベントへの反応はひと様々だとしても、これはなかなか手厳しい。

年に一度の製品発表なのに、WWDC から何か月も待たされたのに — という思いが滲み出ているようだ。

これに John Siracusa を加えたギーク3人組のポッドキャスト「Accidental Tech Podcast: A Weird One」はアップル批判続出だ・・・

★ →[原文を見る:Original Text

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Tim_Cook_01

何が発表されるかおおむね予想はついていたとはいえ、やっぱりアップルイベントは楽しい。

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同時進行

アップルイベントというと、発表された内容を細大漏らさず伝えるのが技術メディアの役割だ。

イベントの内容を時々刻々伝えてくれる The Verge、超人的なスピードでテキストをタイプする Macworld のライブはお馴染みだ。

audience 11

今回のスペシャルイベントは、招待状をもらって会場に潜り込めなくても、世界中の誰でもイベントの様子を同時進行で見ることができた。

これからは技術メディアもなかなかやりにくくなりそうだ。

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Yerba Buena Center:

Yerba_Buena_Center_01

会場となった Yerba Buena Center はさすがに大きくて、その分期待も高まる。

audience_07

ジョブズのための予約席があるのかどうかはよく分からなかった。

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新しいハードウェア:

ハードとしては MacBook Pro、Mac Pro、iPad Air、Retina iPad mini が新たに登場。

いずれも実機の紹介はなく、スライドとビデオだけ。

Mac Pro には 4K ディスプレイ3台接続可能としながら、期待されたモニターの発表はなかった。

mac_pro_02

Mac Pro の紹介ビデオで片手で持てるサイズが印象的だった。

mac pro 01

メインかと思われた iPad 関連は最後の20分足らず。

ネーミングの変わった iPad Air。一世代飛ばして A7 を搭載した Retina iPad mini は John Paczkowski の予想どおりだった。

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ソフトウェアのデモ:

ステージで実際のデモが行なわれたのは OS X Mavericks と GarageBand、Pages だけ。

Craig_Federighi_02

今日のキーノートで客席がいちばん沸いたのは「無償」(Free)と「本日出荷」(Today)のときだろう。

Craig Federighi 04

基幹となるソフトが全て無償、ダウンロードも本日可能というのはたしかに大きなサプライズだ。

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Phil_Schiller_04

ハードの出荷日:

 MacBook Pro:本日
 Mac Pro:年内(December)
 iPad Air:11月1日
 Retina iPad mini:11月下旬

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ファッション:

Craig_Federighi_05

ジョブズのタートルネックと異なり、ダークシャツの裾を出して着るのがすっかり定番になったようだ。

Phil_Schiller_02

Craig Federighi が Mavericks のデモで奥さんに「Phil is my fashion guru!」とメッセージを送ったときは会場の笑いを誘った。

Edd_ Cue_02

ボディーの引き締まった Tim Cook や伊達男の Craig Federighi はともかく、典型的中年体型の Phil Schiller や Eddy Cue はちょっとつらそう・・・

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Phil_Schiller_07

これで年末に向けてアップル製品が勢揃いした。

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Update:エントリー価格は 329 ドル?》

[iPad mini by Martin Hajek:image

バツグンの的中率を誇る John Gruber が小型 iPad の直前予想をしている。

ディスプレイ、価格、名称の3点に絞ったもので、いつもながらその考え方は説得力があるように思える。

Daring Fireball: “Thoughts on the Display, Price, and Name of the Impending Smaller iPad” by John Gruber: 18 October 2012

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Retina ディスプレイでない新 iPad なんて考えられるだろうか?

How Can the New iPad Not Have a Retina Display?

この疑問の背後にある考え方はこういうことだ — iPad (3) は Retina だし、iPhone や iPod Touch も2年近くそうだ。だとしたらアップルが Retina でない新製品を出すなんて考えられるだろうか。たしかに筋は通っている。しかし次の点も考慮すべきだ。どの iOS デバイスも最初に登場したときは Retina ディスプレイではなかった。Retina 化には2年から3年を要したという点を・・・

The thinking behind this question usually goes like this: the iPad (3) has a retina display and the iPhone and iPod Touch have had them for two years, so how can Apple introduce a new device without one? That’s perfectly logical. But consider this: each new iOS mobile device has debuted with a non-retina display, and then went retina two or three years later.

     *     *     *

トレードオフ

別の視点から見れば、アップルはトレードオフを考慮して決定しなければならないのだ。最新の iPad (3) の最大のウリはディスプレイだ。大きくて非常に明るいディスプレイはそれだけパワーを食うので、iPad 2 より厚く、重たく、それがトレードオフになっている。何かをデザインするときは、ひとつないしは2つのメインになる属性(primary attributes)を選び、それ以外については妥協するのだ。

Another way to look at it is that Apple has to choose its trade-offs. The flagship feature of the iPad (3) is its display. The cost, in terms of trade-offs, is that it is thicker and heavier than the iPad 2 because that big gorgeous bright display requires so much more power. When designing anything, you pick one or two primary attributes and you compromise on everything else.

     *     *     *

マジック

小型 iPad のメインになる属性は、薄さ・軽さ・安さだと私は考える。Retina ディスプレイにすれば厚く、重く、高くなるだろう。私の考えが間違いで、アップルのエンジニアがこの小型 iPad に 7.85 インチ 2048 × 1536 ディスプレイを搭載し、かつ格段に薄く(例えば 7.2 ミリ)、軽く、300 ドル以下に価格を抑えるというマジックをやってくれればうれしい限りだが、それこそ「マジック」だろう。

I expect the primary attributes of the smaller iPad to be thinness, weight, and price. A retina display would make it thicker, heavier, and more expensive. I would love to be proven wrong, for Apple engineering magic to put a 7.85-inch 2048 × 1536 display into this smaller iPad and yet keep it remarkably thin (say, 7.2 mm or so) and light and hit price points under (and perhaps well under) $300. But I think “magic” is the key word there.

     *     *     *

差別化

最後に、小型 iPad を Retina 化しないことで、より高価なレギュラー iPad (3) と差別化することができる。Retina ディスプレイはプレミアム機能なのだ。新しい小型 iPad は iPad ラインアップのプレミアムモデルではない。Retina ディスプレイでないから買いたくないのなら、レギュラー iPad (3) を買えばいいのだ。

Lastly, debuting with a non-retina display would help differentiate the new smaller iPad from the regular (and more expensive) iPad (3). Retina displays are premium features; the new smaller iPad is not the premium model in the lineup. You don’t want to buy one because it doesn’t have a retina display? OK, buy the regular iPad (3) that does.

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新 iPod Touch のエントリー価格が 299 ドルなら、小型 iPad の価格はそれ以上になるのではないか?

If the New iPod Touch Starts at $299, Doesn’t That Mean the Smaller iPad Will Cost More Than That?

この背後にある考え方は、大きいことはいいことで、小さいことは安いことだというもの。だから新しい iPod Touch が 299 ドルするのなら、小型 iPad は 349 ドルないしはそれ以上するハズだと。もし小型 iPad が新 iPod Touch より安ければ、iPod Touch を買おうとするひとはみな大きなディスプレイで値段が安い iPad を選ぶのではないだろうか。

The thinking behind this question seems to be something like this: bigger is better, smaller is cheaper, so if the new iPod Touch costs $299 then the smaller iPad has to cost $349 or more because otherwise, if this new smaller iPad cost less than the new Touches, everyone who’s thinking about buying an iPod Touch is going to buy one of theses iPads instead because it’s got a bigger display and costs less.

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細密ミニチュア

この考え方はいくつかの点で間違っていると思う。小さくなれば一般的には安くなるという点は正しいが、細密ミニチュア(miniature)になるとプレミアム価格になるのだ。13インチ MacBook Pro は15インチより小さいから安い。11インチ MacBook Airは13インチより小さいから安い。しかし iPod Touch は iPad より小さいだけではない — 細密ミニチュアモデルなのだ。ガジェットの価格は通常U字形になる。大きいものは高く、小さいものは安い。そして細密ミニチュアは高くなるのだ。iPad (3) と iPhone・iPod Touch はU字形曲線の両端で、小型 iPad はその真ん中に当たる。

I see several things wrong with that line of thinking. It’s true that smaller generally implies cheaper, but miniature carries a premium. The 13-inch MacBook Pro is smaller than the 15, and thus cheaper. The 11-inch MacBook Air is smaller than the 13, and thus cheaper. But the iPod Touch isn’t just smaller than the iPad — it’s miniature. Gadget prices tend to follow a U-shaped curve: big is expensive, small is cheap, miniature is expensive. The iPad (3) is near the beginning of the curve. The iPhone and iPod Touch are at the end. This new smaller iPad will be in the middle.

     *     *     *

カニバリゼーション

二つ目に考慮すべき点として、iPod の売れ行き(Touch を含めて)は他の iOS デバイスによって食われても(cannibalized:共食い)なんら問題ないということだ。アップルストアを訪れた顧客がたとえば 249 ドルの小型 iPad を見つけて、299 ドルの iPod Touch より安くて大きいからといって買う決心をしても、アップルにとって勝ちであることに変わりはない。顧客は iPad をひとつ買うわけだから・・・

Second is that Apple has no problem if iPod sales, including the Touch, continue to be cannibalized by other iOS devices. If a customer walks into the store and sees a (say) $249 smaller iPad and decides to buy that instead of a $299 iPod Touch simply because it’s cheaper and bigger at the same time, that’s still a win for Apple. The customer just bought an iPad.

もしアップルストアを訪れた顧客がズボンのポケットに入るもの、あるいはエクササイズのときに腕に付けられるものが欲しいとしたら、それは iPad にはならないだろう。代りに iPod Touch か iPhone を買うだろう。アップルのどの製品を買うかというだけの話だ。

On the other hand, if a customer walks into the Apple Store and wants to buy something that will fit in their pants pocket or strap onto their arm while exercising, the iPad isn’t even in the picture. They’re going to buy an iPod Touch or an iPhone; it’s simply a question of which one.

     *     *     *

比べるべきは

新しい小型 iPad の価格が iPod Touch と競合しても一向に構わない。そもそも異なるカテゴリーの製品なのだから。比べるべきはレギュラー iPad やライバルのタブレットの価格に対してであり、それこそが問題なのだ。

Don’t worry about comparing the price of the new smaller iPad to the iPod Touch. It’s a different category. Compare it to the price of competing tablets and to the regular iPad. That’s all that matters.

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名前はどうなる?

What Are They Going to Name It?

薄さ、軽さ、安さがメインとなる属性(primary attributes)の他のアップル製品をご存知だろうか。MacBook Air がそうだ。WWDC で発表された一連の Air ラインアップが Retina ディスプレイでないのは偶然ではない。アップルのすべてのラインアップが Retina 化するにはまだ数年はかかる。だから新製品の名前は次の順序でいずれかになると思う。

You know what other Apple product’s primary attributes are thinness, weight, and price? The MacBook Air. And, no coincidence, the latest revisions to the Air lineup debuted on stage at WWDC without retina displays. We’re a couple of years away from Apple going retina across the board. That’s why my guesses as to what the thing is going to be called go in this order:

     *     *     *

可能性として

1. iPad Air
2. iPad
3. iPad Mini

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断言はできないが・・・

とても薄くて軽いけれど、レギュラー iPad に比べればそれほど小さくないものを “Mini” と呼ぶのは相応しくないような気がする。しかしこの3つの名前のどれかだとまでは断言できない。

“Mini” just doesn’t feel like the right way to describe something that’s remarkably thinner and lighter but not that much smaller than the regular iPad. But I wouldn’t bet against any of those three names.

     *     *     *

U字形価格モデルの考え方がおもしろい。

従前の 199 ドルが 249 ドルに後退したのは少し残念・・・

あと残された疑問は Wi-Fi モデルだけかどうかという点だろう。

最近のウワサでは LTE モデルも十分にありそうな気がするが、この点については Gruber もまだ確たる情報を掴んでいないとみえる・・・

★ →[原文を見る:Original Text

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《Update》エントリー価格は 329 ドル?(10月21日)

[9to5Mac の予想価格表:chart

数々のスクープをものにした Mark Gurman が、改良版で価格据え置きのフルサイズ iPad の同時発表を予想するとともに、小型 iPad についても Gruber とは異なるエントリー価格を予想している。

9to5Mac: “Apple’s smaller iPad to likely start at a minimum of $329 in the U.S.” by Mark Gurman: 20 October 2012

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エントリー価格は 329 ドル

間もなく登場する小型 iPad のエントリー価格は、第5世代 iPod touch(299 ドル)と WiFi オンリーの 16GB iPad 2(399 ドル)の中間の価格になる。我々のソース(複数)によれば、小型 iPad の米国価格設定は最低でも 329 ドルになりそうだ。

Apple’s entry price for its upcoming smaller iPad is between the base model of the new, fifth-generation iPod touch ($299) and the currently shipping WiFi-only 16GB iPad 2 ($399). According to our sources, the base model of the smaller iPad will likely be priced at a minimum of $329 in the United States.

     *     *     *

WiFi オンリーモデル

より容量の大きい2つの小型 iPad は WiFi オンリーの構成になる。価格は最低でもそれぞれエントリー価格より 100 ドル高い 429 ドルおよび 529 ドルになりそうだ。

Two higher capacities of the smaller iPad will be available in the WiFi-only configuration. These will likely be priced at $100 premiums over each other at a minimum of $429 and $529.

小型 iPad のエントリー価格はもっと高いかもしれないが、我々の予想は 329 ドルだ。

It is possible that this base price for the smaller iPad could be higher, but our best guess is $329.

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携帯ネットワーク対応版

小型 iPad には携帯ネットワーク対応版も出る。第3世代 iPad と同様に、 WiFi + 携帯ネットワーク対応版は WiFi オンリーモデルに 130 ドルを加えた 459 ドル、559 ドル、659 ドルがそれぞれ最低価格になりそうだ。

Apple’s smaller iPad will also come in a version that connects to cellular networks. Like the third-generation iPad, these models will come at a $130 premium over their corresponding storage capacity in the WiFi-only line. This comes out to likely minimum price points of $459, $559, and $659 for the WiFi + Cellular line…

小型 iPad の予想価格表を上に掲げておいた。

We created the likely pricing matrix for the smaller iPad shown above.

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これに対する Gruber の感想は次のとおり。

Daring Fireball: “9to5Mac: Smaller iPad to Start at $329” by John Gruber: 20 October 2012

奇妙な数字だ

これは自分の予想より少し高い。自分としては Wi-Fi モデルは最低 299 ドルになると考えた。「しかも」Wi-Fi モデルも携帯ネットワーク対応モデルも、いずれも「X99」・「X49」といった数字でないことも奇妙だ。30 ドル少ない価格ならスッキリするのに・・・

That’s a little more expensive than I expected — I thought they’d at least hit the $299 mark with the entry-level Wi-Fi model. Curious too that none of the prices, for Wi-Fi-only or cellular models, land on “even” $X99 or $X49 numbers — these prices would look a lot nicer if they were each $30 less.

     *     *     *

Gurman の予想は先きに入手した価格リストに基づいて「算定された」もののように思われる。

先きの価格リストはオーストラリアのものだったが、新しい算定表ではアメリカのものになっていて、P101 および P103 が欠けていることも気にかかる。[P101 および P103 はフルサイズの iPad だった。]

まあ、販売価格はアップルの専権事項で、発表するまでは分からないのが常だから、あと数日のお楽しみというところか・・・

なお、名称が「小型 iPad」であること、LTE モデルについては触れていないことも興味深い。

それにしても Gruber の予想は、「199 ドル → 249 ドル → 299 ドル」と書くたびに揺れている・・・

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[iPad mini のモックアップ:Image

未確認のウワサの段階・・・

Fortune Tech: “Rumor: iPad mini invitations set to be mailed out Oct. 10” by Philip Elmer-DeWitt: 01 October 2012

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大口投資家情報

ウワサが正しいかどうかは別にして、あるアップルの大口投資家が「複数のソース」から聞いたという話。

FORTUNE — This is a rumor we have no reason to believe except it comes from a major Apple (AAPL) investor who says he’s heard it from “multiple sources.”

われわれのソース(匿名希望)の話では、流布されたアップルのウワサにも信憑性がありそうだという。スクリーンサイズが 7.85 インチで、iPad mini ないしは iPad air と呼ばれる小型で安価な iPad をアップルが準備中という例のウワサだ。

According to our source, who asked not be named, there appears to be some truth to the widespread rumors that Apple is preparing to launch a smaller and cheaper version of the iPad — often called the iPad mini or iPad air and usually described as having a 7.85-inch screen.

     *     *     *

日程確定か

特筆すべきは日程が確定したらしいこと。そのソースによれば、プレスへの招待状は10月10日に送付されるだろうという。

What our source adds is the specificity of a date: The press, he says, can expect invitations to go out on Oct. 10.

もしそのウワサが正しく、これまでのアップルの例に倣えば、製品発表イベントは10月17日(水曜日)、発売は11月2日(金曜日)になるだろう。クリスマス商戦まではタップリ間があることになる。

If the rumor is true, and if Apple follows its usual scheduling protocol, that would suggest a special event to unveil the product on Wednesday, Oct. 17, with a launch day of Friday Nov. 2 — plenty of time to capture holiday sales.

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いよいよもうひとつのアップルイベントか・・・

★ →[原文を見る:Original Text

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[What’s Next?:photo

John Gruber が今回のアップルイベントについてまとめている。

iPhone 5 と iPod の二本立て、iPhone 5、iPod touch、その他もろもろの iPod、EarPods、Lightning ポートなど全容をカバーしている。

ここでは特に興味深い、彼の予想が外れた部分(iPod)と、残った iPad mini[Gruber は「iPad Air」と呼ぶ]に関する部分を紹介したい。

Daring Fireball: “Thoughts and Observations Regarding Yesterday’s iPhone 5 and Music Event” by John Gruber: 13 September 2012

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iPod も一緒だって?

アップルは iPhone 5 だけでなく複数の iPod も一緒に今週発表するつもりらしいというウワサが浮上したとき、どうやればそんなイベントを組み立てられるのかさっぱり見当がつかなかった。先月私は、iPhone 5 がウワサの iPad Air と同じステージにあがるなど想像もできないと書いた。iPad が iPod でも同じことだ。

When the rumors became rampant that Apple was poised to announce new iPods alongside the iPhone 5 this week, I couldn’t see how they’d structure such an event. I wrote last month that I couldn’t see the sharing the stage with the presumed iPad Air; the same logic held for sharing the stage with new iPods.

     *     *     *

二本立て興行

ある意味では私も正しかった。昨日のイベントは2時間のイベントがひとつ行なわれたのではなかった。1時間のイベントが2つ — ひとつが終了したあと続けてもうひとつ別のイベントが行なわれたようなものだったからだ。まず iPhone 5 については、Schiller と Forstall の2人がそれぞれハードウェアとソフトウェアを紹介した。それから Cook が戻り、それで全部を締めくくってもいい感じだった。しかしそうではなかった。それから彼は別の新しいイベント — お馴染みのアップルのミュージックイベント — を始めたのだ。Schiller の代りに Greg Joswiak がハードウェアを、メディアコンテンツとソフトウェアについては Eddy Cue が受け持った。そして再度 Cook が戻り締めくくった。みなさんが見たものは「アップルだけが」出来るのだと真剣に(それは本当のことだが)誇らしげに語った。そして最後は、なんとまあ The Foo Fighters の音楽だった。

In a sense, I was right. Yesterday’s event didn’t play like one two-hour event. It played like two one-hour events, back-to-back. First the iPhone 5 intro, with Schiller and Forstall talking about the hardware and software. Then Cook returned and it almost felt like he could have wrapped things up and sent us home. But no, he instead started a new, second event: an old-school Apple music event. Greg Joswiak took the Schiller spot for the hardware; Eddy Cue took the Forstall spot for media content and software. Then Cook returned to close things out with his sincere (and true) boast that “only Apple” could do the things we’ve just seen. And then, holy shit, The Foo Fighters.

     *     *     *

10月のイベントは?

10月初旬にはまだ iPad Air のためのイベントがあると私は期待しているが、それがどういう形になるのかよく分からない。Yerba Buena 劇場ではない、本社の Town Hall でやるようなあまり期待度の大きくないものだろうか? 私が数週間前に耳にしたのは、10月のイベントは iPod 向けの「ミュージック」イベントだろうというものだった。(ただの冗談だったとしても)その計画がボツになったことは明らかだ。
 

I’m not sure where this leaves the early October event I still expect Apple to hold for the iPad Air. Maybe that’ll be a lower-expectation on-campus Town Hall thing, not a Yerba Buena theater thing? What I’d heard a few weeks ago was that the October one would be the “music” event for iPods. Clearly, that plan was scrapped, if indeed it was ever in play.

     *     *     *

教育をテーマとしたイベント

あと私がせいぜい考えつくのは教育をテーマにしたイベントだ。小型で(より安価な)iPad は教育向けにも、子供のクリスマスプレゼントとしてもピッタリのように思える。今年1月のニューヨークでの iBooks イベントを見ても、アップルが教育に重きをおいていることは明らかだ。その中心になるのが iPad だ。それに、新しいマックのハードウェア — たとえば13インチの Retina ディスプレイ MacBook Pro や、一新された iMac のラインアップともうまくフィットする。(もちろん手ごろな価格の27インチ Retina ディスプレイとなるとさすがにアップルでもまだ先きの話だと思うけれど。)教科書出版社や教材アプリ開発者、それに iPad ゲームなどから聞こえてくるニュースをいくつか見れば、ちゃんと様になるイベントがアップルとしても出来るのではないか・・・

My best guess for October: an education theme. A smaller (and less expensive) iPad seems like an obvious fit for schools and as a holiday gift for kids. We know from last January’s iBooks event in New York that Apple considers education a high priority, and the iPad is at the center of it. Plus, it would nicely fit with new Macintosh hardware — say, a 13-inch MacBook Pro with Retina Display and a refreshed lineup of iMacs (but not yet retina, I’m almost certain — affordable 27-inch retina displays remain beyond even Apple’s ken today). Roll in some news from textbook publishers, education-focused app developers, and of course, some iPad games, and Apple would have a solid event.

     *     *     *

やっぱり Gruber は今回のイベントで何が残されたか考えていたんだなあ。

また夢が膨らみそう・・・

★ →[原文を見る:Original Text

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