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Update:頭を冷やせ:John Gruber》

iPhone5Cs

[カラフルな iPhone 5C だが・・・]

アップルが iPhone 5C の発注数を削減したというウワサはどうやらホンモノだったようだ。

WSJ が香港発のニュースとして伝えている。

WSJ: “Apple Cuts iPhone 5C Orders” by Lorraine Luk and Eva Dou: 16 October 2013
WSJ.com: “アップル、廉価版「iPhone 5c」の発注数を削減“: 16 October 2013

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アップル、廉価版「iPhone 5c」の発注数を削減

Apple Cuts iPhone 5C Orders

【香港】米アップルは廉価版スマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)5c」の組み立て業者2社に対し、10-12月期の発注数を減らすことを通知した。事情に詳しい関係者が明らかにした。当初見込みを下回る需要や価格戦略についての懸念が浮上している。[WSJ 日本語版訳]

HONG KONG— Apple Inc. has notified its two assemblers for the low-cost iPhone 5C that it is reducing orders of the smartphone for the fourth quarter, people familiar with the situation said, raising concerns about weaker-than-expected demand and its pricing strategy for the device.

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ペガトロン2割減、ホンハイ3分の1減

関係者によると、アップルは台湾の和碩聯合科技(ペガトロン)と鴻海(ホンハイ)精密工業に対し、10-12月期の5cの出荷量削減を伝えた。事情に詳しいある関係者によると、ペガトロンは発注を20%弱、削減すると言われたという。また、2人の関係者によると、ホンハイへの発注は3分の1減らされる。アナリストによると、ペガトロンは5cの完成品の3分の2を、ホンハイは残り3分の1を組み立てている。[WSJ 日本語版訳]

Apple told its Taiwanese assemblers Pegatron Corp. 4938.TW 0.00% and Hon Hai Precision Industry Co. 2317.TW -0.41% that shipments of the iPhone 5C in the fourth quarter would be cut, the people said. Pegatron, which analysts say assembles two thirds of the iPhone 5Cs, was told orders would be cut by less than 20%, said a person familiar with the matter. Hon Hai, which assembles the remaining low-cost iPhones, was told orders would be cut by a third, said two people familiar with the matter.

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50%減のサプライヤーも

また、ある部品サプライヤーは5cの部品の注文を50%削ると通知された。アナリストは、これが来年の出荷数の減速を示唆する可能性があったり、組み立て業者による在庫の減少を意味したりするものと指摘している。[WSJ 日本語版訳]

One component supplier was notified of a 50% cut in orders for iPhone 5C parts, which analysts say could suggest a slowdown in device shipments next year, or mean an inventory reduction by assemblers.

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iPhone 5S は発注増

同時にアップルは、ハイエンドの iPhone 5S の第4四半期発注量を増やしたと、ホンハイの2人の役員が語った。

At the same time, Apple has also raised orders for the high-end iPhone 5S for the fourth quarter, two executives at Hon Hai said.

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しばらく前の中国発のウワサを読み返してみると、その辺りがもっとストレートに出ている感じがする。

C科技: “iPhone 5c 销量不佳,苹果削减过半产能“: 10 October 2013

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iPhone 5C の売れ行きが思わしくないためアップルは生産能力を半減

iPhone 5c 销量不佳,苹果削减过半产能

iPhone 5C の定価が高いので、みな楽観的ではなかった。これまでアップル内部では iPhone 5C の売れ行きにあまり大きな希望を持っていないと聞いていたが、10月10日になって、内部のインサイダーから、実際の売れ行きが惨憺たるものであるため、アップルはすでに iPhone 5C の生産能力を1日当たり 30 万台から 15 万台にまで削減したとの情報を得た。

iPhone5C上市后由于其过高的定价,一直不被各界看好,之前我们得到的消息是苹果内部对于iPhone5C销量也没寄予太大的希望,10月10日,我们从内部人士获悉,由于实际销量惨淡,苹果已经开始削减iPhone5C的产能,此前iPhone5C日均产量为30万,目前已经削减到15万。

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ユーザーにアピールできなかった

これまで iPhone 5C は開発途上国向けのものと考えられ、特に中国やインドに向けの低価格版として投入された。しかし実際の販売価格は iPhone 5S(iPhone 5S の前は iPhone 5 だった)とほとんど変わらないため、iPhone 5C のプラスチックボディーには特別の魅力がなく、多くのユーザーにアピールするのが難しいのは当然だった。

iPhone5C此前被认为是苹果针对发展中国家,特别是中国和印度推出的低价版,但实际发售价格与iPhone5S相差无几,前有iPhone5S,后又iPhone5,作为塑料机身的iPhone5C并无特别的亮点,难以吸引用户也是自然。

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通販価格からみても人気度は下落

国内でアップル製品に人気があるかどうかは販売チャンネル価格から見て取れる。iPhone 5S のネット通販「淘宝」の価格はまだ比較的安定しているが、iPhone 5C の国行[?]は、アップルの正規価格 4488 元から 3500 元にすでに下落している。

在国内苹果的产品受不受欢迎,可以直接从渠道价格看出来,目前iPhone5S在淘宝的价格还比较稳定,但iPhone5C国行已经降到3500元,尽管苹果官方还是4488元。

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闇市場価格も当然下がる

iPhone 5C の売れ行きがよくないことは消費者にとって必ずしも悪いことではない。闇ルートの価格が大幅に下がるからだ。時間が経つにつれて iPhone 5C の価格調整も当然行なわれるだろう。

iPhone5C销量的不佳对于消费者不是坏事,就像我们看到的灰色渠道价格已经大幅下降,随着时间推移,苹果对iPhone5C价格的调整也会水到渠成!

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中国の消費者動向をみる上で闇市場価格は見逃せないということか・・・

第4四半期(10〜12月期)の発注を実際に減らしたということなら、年末商戦での 5C の売れ行きに見切りをつけたことを意味する。

WSJ が取り上げたからには相当に確度が高い情報だと思われるが、本当のところはどうなのだろうか・・・

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《Update》頭を冷やせ:John Gruber(10月17日)

ネットを賑わした 5C 発注削減のニュースに対して、John Gruber が頭を冷やせといっている。

Daring Fireball: “Regarding Supplier Rumors of iPhone Demand” by John Gruber: 16 October 2013

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サプライヤーからの iPhone 需要減というウワサについて

Regarding Supplier Rumors of iPhone Demand

アップルがサプライヤーに対し 5C の発注を減らし、5S の発注を増やしたというニュースで今日は溢れかえった。唯一自分が納得できた合理的な説明は、ロイターの記事の最後に埋もれていた。

Lots of news today about reports from suppliers that Apple has reduced orders for the 5C and increased orders for the 5S. The only sensible conclusion I’ve read regarding this was buried at the bottom of Reuters’s report:

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Benedict Evans の批判

一部のアナリストは、サプライヤーへの発注削減とアップル製品の売れ行きの悪さを単純に結びつけてはならないと注意する。アップルのサプライチェーンはあまりに複雑かつ不透明だからだ。

Some analysts caution against correlating the cuts to Apple’s supplier orders with poor sales, because of the complexity and opacity of the company’s supply chain.

「こういうことは過去にも何度かあった。サプライチェーンを流れるパーツはあまりに多すぎて単純な結論は出せない」と Benedict Evans[ロンドンのリサーチコンサルタント会社 Enders Analysis のアナリスト]はいう。

“We’ve seen this several times. There are too many moving parts in the supply chain to draw any conclusions,” said Benedict Evans, who covers mobile and digital media at Enders Analysis, a research consultancy in London.

「どんなサプライヤーが他にいるのか、部品在庫がどれくらいになったのか — われわれには分からないのだ。」

“We don’t know what other suppliers they use or what inventory they already have.”

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Tim Cook もいったではないか

あるいは単純にイールド[yield:歩留まり]が予想以上によくなっただけかもしれない。Tim Cook は今年の初め、当時横行していた iPhone 5 の需要が減ったというサプライチェーンからのウワサに対して、そんなことはないと釘を刺したことがある。売れ行きが落ちるとのサプライチェーンのウワサにも関わらず、その後2四半期にわたって iPhone 5 の売れ行きは堅調だった。

Or whether it’s as simple as yields being higher than expected. Tim Cook warned against reading into these rumors from Apple’s supply chain early this year, in the face of then-rampant rumors of decreased demand for the iPhone 5. And indeed, iPhone 5 sales were just fine in the two quarters following these supply-chain-rumor predictions of slower sales.

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John Gruber や Benedict Evans の目から見ると、いつものサプライチェーン発のネガティブ報道というわけだ。

そういえば、iPhone 5 の部品発注が半減したという記事を最初に流したのも WSJ だった。

このテのネガティブ報道に対しては常日頃気をつけていたのに、C科技のウワサが気に懸かっていたせいで、ついつい WSJ の第一報を取り上げてしまった。

Gruber が注目した Benedict Evans のコメントの部分は、ロイターの最終版からは消えている。

冷静な反応は読者のコメントこちらの記事に見受けられる。

いかに大新聞の書くことであれ、短絡した(ように思える)内容には、頭を冷やしてかかることが肝要と改めて反省した。

第一報だけで記事にすると碌なことはない・・・

★ →[原文を見る:Original Text

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[シャープの亀山工場:photo

Horace Dediu の分析を踏まえて、Philip Elmer-DeWitt が興味深い指摘をしている

Fortune Tech: “Did Apple use $2 billion to bail out Sharp last quarter?” by Philip Elmer-DeWitt: 07 November 2012

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シャープの苦境

昨年夏、シャープは深刻な局面にいた。

FORTUNE — Sharp was in serious trouble last summer.

2012 年前半、シャープは 1030 億円(13 億ドル)の赤字を抱えていた。加えて 2013 年に満期を迎える転換社債で 2000 億円(23 億ドル)の返済があった。そして Foxconn からの緊急融資は失敗に終わった。

It had hemorrhaged 103 billion yen ($1.3 billion) in cash in the first half of 2012. It had another 200 billion yen ($2.3 billion) in convertible bonds coming due in 2013. And an emergency infusion of cash from Foxconn had just fallen through.

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アップルにとっても問題

これはアップルにとっても問題だった。なぜなら、発表を数週間後に控えた iPhone 5 のディスプレイはシャープが供給することを見込んでいたからだ。8月が到来しても、シャープのディスプレイは出荷されなかった(AWOL)。
[注:AWOL=absence without leave:無断欠勤、職務離脱]

This was a problem for Apple (AAPL), because it was counting on Sharp to supply touchscreen displays for the new iPhone 5 scheduled to launch in a few weeks. August came and went and the displays from Sharp were AWOL.

そして9月第2週になると、シャープの LCD スクリーンの大量生産が始まったと WSJ が報じた

Then, in the second week of September, the Wall Street Journal reported that mass production of Sharp’s LCD screens for Apple had finally begun.

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いったい何が起きたのか?

What happened?

asymco の Horace Dediu は次のように分析している。すなわち Dediu は水曜日の投稿で、アップルの 2012 年度の設備投資については計画額と実施額に 23 億ドルの開きがあり、そのうち 20 億ドルはキャッシュ・フロー計算書(cash flow statement)に計上されていないというのだ。

Asymco’s Horace Dediu has a theory. In a post published Wednesday he points out that there was a $2.3 billion discrepancy between what Apple said it planned to spend on capital expenditures in 2012 and what it actually spent — $2 billion of which wasn’t reported as cash flow.

「問題はこのカネが何に使われ、なぜキャッシュ・フロー計算書に計上されなかったのかということだ」と Dediu は指摘している。

“The question is,” writes Dediu, “what was it spent on and why did it not go through the cash flow statement?”

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Dediu の分析

Dediu の考えはこうだ:

His answer:

状況証拠から見て、当該資産はシャープが所有していた製造設備(あるいは製造工場そのもの)ではないかと思われる。シャープはアップル向けスクリーンの主要サプライヤーだが、財政難にあった。シャープはまた Foxconn が投資を検討していた対象でもあった。しかしこの交渉はシャープの財政悪化のため不調に終わった。私の想像では、これらの試みはシャープに対する財政支援であり、供給確保の連続性を保つとともに、他のサプライヤーであるサムスンの代りとしてサプライヤーベースの均衡を保つためのものではなかったと思う。万一シャープが何らかの形で破産することになれば、アップルの主要スクリーン製造工場(ひとつないしは複数)が「早い者勝ち」(up for grabs)で債権者の手に渡ることとなり、操業を中止するかもしれず、製造義務の有無にも関わらずアップルの製造能力が損なわれることになるかもしれなかった。期末になって予期せざる支出をしたのは、この資産をアップルが確保するためだったのではないかと私は考える。さらにこの融資は「事前発注」(pre-orders)という形で行なわれたのではないか。さらに憶測を逞しくすれば、アップルはシャープのスクリーン製造ラインを自社分に計上し、部品の事前弁済という形で「支出した」のではないだろうか。これは期限前弁済(pre-payment)であるため、オフ・バランス取引ということになるだろう。「2012 年9月29日現在でオフ・バランスシート分として、サードパーティの製造契約および部品購入契約の未払残高が 211 億ドルある」とアップルは報告している。これは従来と比べ大幅な増加であり、資産スワップをまかなう巨大な「買収資金」(slush fund)を可能にするものだ。

Circumstantial evidence points to the asset being production equipment (or even a plant) previously owned by Sharp. Sharp is a key supplier of screens to Apple but is also in financial distress. Sharp has also been the object of an intended investment by Foxconn. That deal fell through as Sharp’s finances deteriorated. My guess is that these attempts to shore up Sharp are directed by Apple to ensure both continuity of supply and a balanced supplier base (offsetting Samsung, another supplier.) If Sharp were to enter into some form of bankruptcy, the key plant(s) used in producing screens for Apple might be “up for grabs” by creditors and they might be taken off-line, jeopardizing Apple’s production capacity, irrespective of contractual obligations. I believe that Apple’s late and unprecedented expenditure was to secure this asset. I further believe that the financing for this deal was done through a swap of “pre-orders”. Stepping even further into the hypothesis: Apple arranged to move a Sharp screen production line onto its books and “paid” for it through a pre-payment of components. This being a pre-payment it would be in the form of an “off balance sheet” commitment. Apple reported that “As of September 29, 2012, the Company had outstanding off-balance sheet third-party manufacturing commitments and component purchase commitments of $21.1billion” [my emphasis]. This is a significant increase from earlier years and allows for a huge “slush fund” to cover asset swaps.

アップルの 2012 年度および 2013 年度の設備投資に関する奇妙な点について」という Dediu の記事はこちら。

Dediu’s post is titled “ReCapEx: The curious case of Apple’s 2012 and 2013 Capital Expenditures” and you can read it here.

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アップルの数字を丹念に追うことによって、日本国内では見えない動きをあぶり出す手法はさすがだ。数字の達人 Horace Dediu の面目躍如というところか。

鴻海(Hon Hai)の郭台铭(Terry Gou)会長のシャープ堺工場訪問、その直後の突然の帰国など一連の出来事こちらも)と併せ考えると非常に興味深い。

あの時点で「妄想」として触れたが、iPhone 5 の量産体制にはいれるかどうかはやはり大きな問題だったのではないか・・・

不調に終わった鴻海との提携交渉にも、背後に大きな流れがあったのではないかという気がする。

いかに優れた技術があっても、顧客がなければ生かしようがない。

日本のエレクトロニクス産業の命運が、サプライチェーンの役割を果たせるかどうかで左右されるなんて、すさまじいまでの変化には圧倒される思いがする・・・

★ →[原文を見る:Original Text]

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[iPhone Screen Production Delayed at Sharp | WSJ Video

いよいよ次世代 iPhone 発表の直前となったが、香港の Juro Osawa 記者[WSJ]が興味深いニュースを伝えている。

WSJ.com: “Production of iPhone Screens Delayed at Sharp” by Juro Osawa: 31 August 2012

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シャープの iPhone スクリーンが遅れている

日本のシャープは、次世代 iPhone スクリーンの量産をまだ開始していないと、複数の情報筋が金曜日に明らかにした。このため、次世代 iPhone の需要に見合う十分な部品をアップルが確保できるかどうか疑問が生じてきたという。

Japan’s Sharp Corp. 6753.TO -12.78% hasn’t started mass producing screens for Apple Inc.’s AAPL +0.21% next iPhone, people with knowledge of the situation said Friday, raising questions about whether the U.S. company will have enough components to meet demand for the new smartphone.

アップルの LCD ディスプレイの主要サプライヤーであるシャープは、8月末までに iPhone スクリーンを出荷する計画だったが、製造上の問題もあって量産の開始が遅れていると情報筋はいう。同社が LCD パネルの出荷をいつ開始ができるかは不明だと情報筋のひとりはいう。

Sharp, a major supplier of liquid crystal displays to Apple, had planned to start shipping iPhone screens by the end of August, the people said, but mass production has been delayed in part by manufacturing difficulties. It remains unclear when the company can start shipping the LCD panels, one of the people said.

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他の2社はすでに出荷開始

シャープは次世代 iPhone のための LCD パネルのサプライヤー3社のひとつだが、残りの2社 — Japan Display Inc. および韓国の LG Display Co. — はすでにアップルへのスクリーン出荷を開始していると、事情に詳しい別の情報筋(複数)は語る。

Sharp is one of three suppliers of LCD panels for the next iPhone. The other two suppliers—Japan Display Inc. and South Korea’s LG Display Co. 034220.SE -1.14% —have already started shipping the screens to Apple, according to other people familiar with the situation.

シャープは今年のはじめにもアップル最新の iPad スクリーン出荷が遅れた。しかしこのときは部品供給の不足は表面上は見られなかった。

Earlier this year, Sharp also delayed shipments of screens for Apple’s latest iPad, but there were no apparent supply shortages of the tablet computers.

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このニュースが出たのが、Foxconn を傘下に持つ鴻海(Hon Hai)の郭台铭(Terry Gou)会長がシャープの堺工場を訪問した直後であることが注目される。

WSJ.com: “For Sharp and Hon Hai, Twist Marks Talks” by Daisuke Wakabayashi: 30 August 2012

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創立100周年

堺発 — 台湾の億万長者郭台铭(Terry Gou)は、最近行なったばかりの投資案件[堺工場]のチェックに向かう新幹線の一等席で、苦闘する日本のエレクトロニクスメーカー「シャープ」について考えにふけった。折しもシャープは9月で創立100周年を迎える。

SAKAI, Japan—Resting in the first-class car on a bullet train en route to checking out his latest investment, Taiwanese billionaire Terry Gou mused about the strengths—and weaknesses—of struggling Japanese electronics company Sharp Corp., 6753.TO -12.78% which will celebrate the 100th anniversary of its founding in September.

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IT の変化はとてもはやい

「100年も続く会社がいったい幾つあるだろうか? それほど長く続くこと自体が資産なのだ」と、シャツの袖をまくり上げた郭氏は語った。水曜日の夜、新幹線で短い会話をひとりの記者と交わしたあと、彼はこう付け加えた。「しかし、最近の情報技術の動きはとてもはやい。とても難しいのだ」と。

“How many companies can say they’ve lasted 100 years? Lasting that long is an asset,” said Mr. Gou, his shirt sleeves rolled up. “But these days with information technology moving so fast, it’s hard,” he added in a brief conversation with a reporter aboard the train Wednesday night.

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滅多に日本のメディアの前に姿を見せない郭会長だが、堺工場に向かう新幹線の中で語ったということばは非常に興味深い。

堺工場を見学したあと、郭会長は、シャープとの提携交渉も、記者発表も行なうことなく、突如帰国した

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以下は、筆者の妄想だ。

Foxconn を率いる鴻海(Hon Hai)の総帥として、郭会長の最大の関心事がアップルの次期 iPhone に向けた量産体制にあったとしたらどうだろうか。

かつての技術大国も今やサプライチェーンの一角に組み込まれた存在となった。

いかに優れた技術があろうとも、顧客がなければ技術の生かしようがない。

Foxconn というアップル最大のサプライチェーンで喫緊の課題といえば、9月12日発表、21日発売とウワサされる次期 iPhone の納期に間に合うかどうかということではないか。

郭会長の関心が、提携交渉より堺工場が実際に量産体制にはいれるかどうかの確証をつかむことにあったとしたら・・・

その状況しだいでは、急遽アップルとの打ち合わせも必要となる。

ニュースを見ながら、筆者の脳裏をよぎったのはそんな妄想だった。

いずれにせよ、東京地裁の判決といい、こんどの突然の帰国といい、日本では独特の時間が流れているのでなければいいがと願う・・・

★ →[原文を見る:Original Text

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[鴻海がシャープを買収:image

シャープが新型液晶パネル「IGZO(イグゾー)」の量産開始を発表した日、アジア発の興味深い動きがあった。

ひとつはシンガポールの「聯合早報」に載った鴻海のシャープ買収に関する社説。

中国網日本語版(チャイナネット): “シャープが鴻海に「身売り」 :日本企業の脱「ガラパゴス」“: 13 April 2012

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シャープが鴻海に「身売り」 :日本企業の脱「ガラパゴス」


・韓国の「朝鮮日報」東京特派員である車学峰氏は、日本を代表する家電メーカーのシャープに対し、台湾の鴻海が救いの手を差し伸べたと形容。

・シャープは自尊心を捨てて鴻海と提携を結んだ。苦渋の選択であるとともに、戦略転換の意図もそこにはある。つまり「ガラパゴス化」からの脱却であり、アジア回帰を素早く行い、成長するアジアの列車に乗り送れないようにするのだ。



・日本の家電産業はすでに衰退期に入っており、日本のお家芸である「垂直統合」を何度も行っても挽回することができなくなった。



・このような「垂直統合」方式は、淘汰される企業を救うことができたが、競争の原理を排除し、商品の自由選択を消費者から奪うものでもあった。

・日本のIT製品は、携帯からパソコンまで技術的には一流であったが、海外で通用するユニバーサルな機能がないことが致命傷となった。


・日本企業には豊かな技術の蓄積があるかも知れないが、経営方針はすでに遅れたものとなっている。加えて世界市場はめまぐるしく変化しており、異なる国家の資本や人材、技術を結び付け、共に発展しなければならなくなっている。

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もうひとつは、中国のトレードショーを契機に明らかになった、シャープ買収はアップルの方が先に考えていたという話。

AppleInsider: “Apple considered buying stake in Sharp to aid development of television – report” by Neil Hughes: 13 April 2012

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アップルもシャープ買収を検討

Brian White[Topeka Capital Markets のアナリスト]によれば、Foxconn[注:正確には鴻海]がシャープへの資本参加を考える以前に、アップルが同社の買収を検討していたという。

But before Foxconn stepped in and invested in Sharp, Apple considered buying a stake in the company, according to analyst Brian White with Topeka Capital Markets.

今週中国での技術トレードショーに参加した White は、金曜日にこの情報を投資家向けノートで明らかにした。アップルは「当初 LCD マーケットに投資すべきかどうか検討した」が、最終的には投資しないことを決めたという。

White was relayed the information while attending a technology trade show in China this week, and he revealed it in a note issued to investors on Friday. He said Apple “originally debated” whether it should invest in the LCD market, but ultimately decided against it.

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シャープをおいて他に考えられない

もしアップルがサプライチェーンに投資して将来重要になる分野に影響力を行使したいと考えたのなら、そんな企業は他にはなかったというのが我々の意見だ」と White はいう。

“In our view, if Apple was willing to consider investing in the supply chain to exert influence in an area deemed important to the company’s future, we wonder what else the company might consider,” White said.

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明らかになったタイミング

アップルがシャープ買収を検討していたらしいというニュースは、シャープが世界で初めて IGZO 技術を利用した LCD パネルの製造開始を発表した金曜日に明らかになった。IGZO ディスプレイによってシャープは更に薄く、消費電力の低い LCD を生産することが可能になる。

The news that Apple apparently considered investing in Sharp comes as the company announced on Friday that it has begun production of the world’s first LCD panels incorporating IGZO technology. IGZO displays will allow Sharp to produce thinner and more power efficient LCDs.

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アップル自身がシャープ買収を検討していたという話は初耳だ。

どちらのニュースもアジアから聞こえてくるところに時代の流れを感じる。

企業自身の命運も世界の流れの中で決まらざるを得ないということか・・・

これはまた日本が海外からどう見えるかという例でもある。

その前後日本ではもうひとつの垂直統合が話題になっていた。

★ →[原文を見る:中国網日本語版
★ →[原文を見る:AppleInsider

✂ →[本記事の短縮 URL]http://wp.me/pfXBS-1RT

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Update:シャープはアップルの孫請けになった》


[アップルの話題は中国から:image

アップルが Hon Hai[鴻海精密工業]の2番目に大きい株主になるかもという、中国発の興味深いウワサがある。

M.I.C. Gadget: “Apple Might Become the Second-largest Shareholder of Hon Hai (aka Foxconn)” by Star Chang: 03 April 2012

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Hon Hai の資金調達

iPhone/iPad の中国組み立て工場 Foxconn の親会社である台湾の Hon Hai Group[鴻海精密工業:Hon Hai Precision Industry Company Ltd.]は、30 億ドルの増資を計画しており、そのうち 3390 万ドルは GDR[Global Depositary Receipt:海外株式預託証書]で調達する計画だという。Hon Hai 最大の顧客であるアップルがその資金を提供するのではないかと考えられている。

Taiwan’s Hon Hai Group, which owns the Foxconn assembly plants that produce iPhones and iPads in China, is planning to raise more than US$3 billion by issuing less than US$33.9 million in new GDR (global depository receipt) shares. It is reported that Hon Hai’s largest client, Apple, is expected to become a major investor …

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2番目に大きい株主

アップルは何十億ドルものキャッシュを抱えている。復配と自社株買いに加えて、アップルは Hon Hai の株式を取得し、同社との戦略的提携を強化する可能性を否定していない。Hon Hai の資本調達は台湾 IT 企業としては歴史上最大のものだが、資本を提供するのがどこになるか市場の見方は分かれている。もしアップルがその潤沢なキャッシュを使って Hon Hai の GDR 株を取得すれば、同社の9%以上、すなわち10億株を取得することになる。それによりアップルは、Hon Hai とシャープの組立ラインを獲得し、Hon Hai の2番目に大きい株主となる。

Apple has many billion cash in hand. In addition to distributing dividends and buying back stocks, Apple did not rule out the possibility of acquiring Hon Hai’s shares and expanding its strategic alliance with Hon Hai. While Hon Hai’s fund raising attempt is expected to be the largest in the history of Taiwan’s tech industry, market sources are mixed about who its buyers will be. If Apple uses all its cash on purchasing Hon Hai’s GDR shares, it will be able to secure more than 9 percent stake in the manufacturer, or about 1 billion shares. In doing so Apple would acquire the assembly lines of Hon Hai (and Sharp) to become the second-largest shareholder of Hon Hai.

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シャープを加えてサムスンに対抗

なぜアップルはそうするのか? 日本のエレクトロニクスの巨人シャープは先週 Hon Hai との戦略的提携を発表した。両社は共同して LCD パネル工場の操業を安定化し、Hon Hai の調達力を生かして LCD パネルおよび LCD テレビ市場での価格競争力を高めることなるだろう。新 iPad のディスプレイはシャープが提供するといわれている。新 iPad の組み立てを Foxconn が行なっていることから、この提携により Hon Hai・アップル両社は生産強化、コスト引き下げ、生産効率の改善によってサムスンや LG に対抗することが可能になる。したがってもしアップルが2番目に大きい株主となれば、実質的に Hon Hai への影響力を増し、間接的にシャープに影響力を及ぼすことができるようになる。

So why Apple might be doing this ? Last week, Japanese electronics giant Sharp has announced a strategic deal with Hon Hai. The two companies will combine to stabilize LCD panel plant operation and use the purchasing power of Hon Hai to strengthen its ‘cost competitiveness’ in the LCD panel and LCD TV markets. Sharp is reported to be supplying display panels for Apple’s new iPad tablet. With Foxconn handling the assembly of the new iPad, the deal is set to help both companies increase production, lower costs and improve its efficiency so that it can compete with Samsung and LG. So if Apple become the second-largest shareholder of Hon Hai, Apple can substantially increase the influence on Foxconn, at the same time Apple also has the power to affect Sharp indirectly.

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いずれサムスンを斬る

いちばん大切なことは、サムスンとの提携関係をアップルが解消するチャンスが出来ることだ。結局サムスンはアップルに部品供給してカネを儲け、それでアップルとよく似た製品を作っている。その結果両社のビジネスには緊張が加わり、サムスンとの関係解消を図る方途をアップルが探るようになった。いまや Hon Hai が資金調達を図っているので、アップルとしては同社に投資するだけで多くのメリットが得られるわけだ。アップルは本件について真剣に検討すべきだ。

Most importantly, Apple has the chance to pull off Samsung’s partnership. After all, Samsung is making Apple’s money by providing components, but on the other hand, it launched a similar products to compete with Apple. It has resulted both companies to have some tension in their business relationships, thus Apple is finding way to get rid of Samsung. Hon Hai is now planning for a fund raising, Apple just needs to invest some money into it and will able to get lot’s of benefits. Apple should have some serious consideration about this.

参考:鴻海計畫發行 GDR 募資,Apple 考慮認購以入股 | 科新聞

SOURCE: mpfinance.com, cool3c.com (Chinese translated)

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なかなか興味深いウワサだ。

Hon Hai がシャープの筆頭株主になったとき、なぜアップルではなく Hon Hai なのか不思議に思ったが、確かにこうすればシャープもまとめて支配できる。

折しもアップル決算発表電話会議の日取りが決まった

Tim Cook の下ではどうやら製品発表ではなく四半期毎の決算発表が重要な舞台になりそうだ。

歴史的な桁外れの業績を出した後なので、通常ならばなかなか難しい局面だが、中国市場に焦点を絞ればその突破口を図ることは可能だろう。

Foxconn 問題を解決した中国訪問の成果に加えて、Hon Hai 買収まで視野に入れれば、これまた Cook にとって絶好の機会となる。

iPad については商標権問題というハードルが残っているが、李克強副首相の「知的財産権の保護拡充に努める」という約束がどう展開していくのかこれまた興味深い。

いずれにしても、Cook の動向や Hon Hai 買収など、世界的関心を集めるアップルの話題の情報源が中国になってきたことは注目すべきだろう。

いまや風は中国に向かって吹いている

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《Update》シャープはアップルの孫請けになった(4月11日)

同じニュースを英語で読むか日本語で読むか・・・

ニューズウィーク日本版: “鴻海精密によるシャープ買収をどう考えるのか?” by 冷泉彰彦: 11 April 2012

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鴻海精密によるシャープ買収をどう考えるのか?

それにしても、このニュースの伝わり方がそもそも気に入りません。まず、資本提携だとか苦渋の選択だという見出しで「ボカして」いますが、実質的には台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業グループによるシャープの買収であり、日本の大規模なエレクトロニクスメーカーの一角が、外資の軍門に降ることを意味します。

こうした買収劇を「資本提携」とか「共存共栄策」などという曖昧な言い方で報道するというのは、まるで「敗戦」を「終戦」と言い換え、「占領軍」を「駐留軍」と言い換えてささやかなプライドを満足させた1945年の「敗戦」とソックリです。この点からしても、今回の事態は「第2の敗戦」と言って構わないでしょう。

もう1つ気に入らないのは、報道で「鴻海」という名前ばかり出る一方で、アップル社の完成品組立外注先の「FOXCONN」が、この「鴻海」のグループだということが、ハッキリ説明されていないということです。具体的には、シャープはこれでアップルの孫請けになるわけです。

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日本(語)のニュースを見ているだけでは IT 事情は分からない・・・

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