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Posts Tagged ‘Computational Knowledge Engine’


[Google vs. Wolfram Alpha:image

グーグル検索がどんなものか、Wolfram Alpha がどんなものか、これほど分かりやすく比較した例はないのではないか。

Rick Webb がグーグルと Wolfram Alpha で「金の価格」について調べた・・・

rickwebb’s tumblrmajig: “God. I am getting so fed up with Google.” by Rick Webb: 19 December 2011

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グーグルにはウンザリだ

まったく、グーグルにはウンザリだ。これが[冒頭画像]今朝のもの。いろんなことについてこんなのに毎日一度はお目にかかる。

God. I am getting so fed up with Google. This is this morning’s comparison. I experience this at least once a day now for a variety of things.

グーグルはもういらないとまではいってはいないが、でもそんな日が間もなくやってきそうだ。そうなる日を望んでいる。

I may not be done with Google yet, but I can see the day I will be on the horizon, and I am looking forward to it.

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この記事を紹介した John Gruber のコメント。

Daring Fireball: “Getting Fed Up With Google” by John Gruber: 19 December 2011

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アップルとグーグルの違い

アップルとグーグルの違いを示す例だ。アップルが成功を収めるにつれて、ユーザーはより優れたデザインの製品でよりハッピーになる。グーグルが成功を収めるにつれて、押し付けがましい広告でユーザーをより悩ませることになる。

Another difference between Apple and Google: as Apple grows more successful, they make their users happier, with better-designed products; as Google grows more successful, they annoy their users with ever more intrusive advertising.

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検索ビジネスの仕掛けが露(あらわ)になる瞬間・・・

★ →[原文を見る:Rick Webb
★ →[原文を見る:John Gruber

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[Siri の秘密兵器 Wolfram|Alpha:image

音で聞く世界は、iPhone のあり様を劇的に変える。

見ることでなく、触ることで可能になるコンピューティングの世界が開けるからだ。

そして必然的に Siri との関連が知りたくなる。

Siri を可能にした Wolfram|Alpha の話が興味深い。もともとは Stephen Wolfram の Steve Jobs 追悼記事に書かれていたもの。

Stephen Wolfram といえば理論物理学者で、「Mathematica」を開発したことで知られる。

また Siri を支える知識工学エンジン(computational knowledge engine)「Wolfram|Alpha」の開発者でもある。

Stephen Wolfram Blog: “Steve Jobs: A Few Memories” by Stephen Wolfram: 06 October 2011

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ナレッジエンジン

アップルが iPod や iPhone の製造を始めたとき、それが自分たちのやっていることとどう関係するのか私は十分理解していなかった。しかし Wolfram|Alpha を出したあと、この強力なナレッジエンジンcomputational knowledge engine]を Steve Jobs が造り出した新しいプラットフォームに搭載したらどんなにすばらしいだろうと考えはじめた。iPad が出たとき、Theo Gray は Steve Jobs の強い勧めで、自分たちも何かすばらしいことをやるべきだと主張した。

When Apple started producing the iPod and iPhone I wasn’t sure how they would relate to anything we did. But after Wolfram|Alpha came out, we started realizing just how powerful it was to have computational knowledge on this new platform that Steve Jobs had created. And when the iPad was coming out, Theo Gray—at Steve Jobs’s urging—insisted that we had to do something significant for it.

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手始めは

その成果が去年の Touch Press で、Theo の電子書籍「The Elements」[元素図鑑]の出版であり、その後の iPad の電子書籍群だ。これは Steve Jobs が iPad を創造したことにより可能になったまったく新しい世界だ。

The result was the formation last year of Touch Press, the publication of Theo’s Elements iPad ebook, and now a string of other iPad ebooks. A whole new direction made possible by Steve Jobs’s creation of the iPad.

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Siri を支える Wolfram|Alpha

Steve Jobs に感謝することは多々ある。しかし悲しいことに私の最新のライフプロジェクト Wolfram|Alpha は昨日[注]始まったばかりだ。昨日 iPhone 4S の Siri で Wolfram|Alpha が使われることが発表されたからだ。
[注]Jobs が亡くなった日の前日10月4日に iPhone 4S が発表された

There is much that I am grateful to Steve Jobs for. But tragically, his greatest contribution to my latest life project—Wolfram|Alpha—happened just yesterday: the announcement that Wolfram|Alpha will be used in Siri on the iPhone 4S.

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直接知識にアクセスする

実に Steve Jobs らしいやり方だと思う。知識や行動に対して直接電話からアクセスしたいとひとびとが望んでいることを理解するのだ。それも、通常必要と考えられるあれやこれやのステップを踏まないでそうしたいということを・・・

It is somehow a quintessential Steve Jobs move. To realize that people just want direct access to knowledge and actions on their phones. Without all the extra steps that people would usually assume have to be there.

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ナレッジエンジンは始まったばかり

そのようなビジョンに対し Wolfram|Alpha が重要な役割を果たし得る立場にあることを誇りに思う。いま起きているのはほんの手始めにすぎない。この分野で将来アップルと共同でやれることを大いに楽しみにしている。Steve Jobs がもはやおらず、直接関わっていないことが残念だ。

I’m proud that we are in a position to provide an important component for that vision with Wolfram|Alpha. What’s coming out now is just a beginning, and I look forward to what we will do with Apple in this direction in the future. I’m just sad that Steve Jobs will now not be part of it.

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大きな励み

四半世紀近く前に Steve Jobs に初めて会ったとき、 NeXT こそ「自分の30代に成し遂げたいことだ」と聞いて衝撃を受けた。生涯を10年ごとに区切って、そんな計画を立てるなんてなんと大胆な、と当時は思ったものだ。しかし生涯をかけて大きなプロジェクトをやろうとしているものにとって、Steve Jobs がその限られた数の各10年で着実に達成した成果を見ることは、大きな励みになるのだ。だがそれも今日で終わりになると思うと実に悲しい。

When I first met Steve Jobs nearly 25 years ago I was struck by him explaining to me that NeXT was what he “wanted to do with his thirties”. At the time, I thought it was a bold thing to plan one’s life in decades like that. And—particularly for those of us who spend their lives doing large projects—it’s incredibly inspiring to see what Steve Jobs was able to achieve in his small number of decades, so tragically cut short today.

Steve、アナタのすべてにありがとう。

Thank you, Steve, for everything.

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Stephen Wolfram の追悼記事には、Jobs が「Mathematica」の命名者だったことや、後に妻となるべきひととのデートの話も触れられていて大変興味深い。

Jobs と大きな関わりを持ち、Jobs の稀有の資質を理解していたひとの言葉には訴えるものがある。

★ →[原文を見る:Original Text

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付記:インターフェイスから見た VoiceOver と Siri

インターフェイスという観点から考えても興味深い。

触る世界、すなわち「VoiceOver」モードへの入り口はトリプルクリックだった。

そこから音声を介して触る世界が広がった。

トリプルクリックによって一次元のフリックや二次元のローターというマルチタッチ操作が可能になった。触ることによって可能になるコンピューティングの世界だ。

しかし触るという操作をもっと簡単にしたらどうなるか。

ホームボタンをトリプルクリックでなく長押しすれば「Siriモードになる。

Siri モードの世界では触ることすら必要ない。声という人間に本来的に備わった機能がインターフェイスになるからだ。

音声を媒介として、そこにはまだ誰も経験したことのない未知の世界が広がる。誰も経験していないからベータなのだ。

我々が手にしている iPhone とはそんな可能性を開いてくれるマシンだ。

VoiceOver なんて視覚障害者のためのもの、Siri なんてベータ段階のお遊びに過ぎないなどと考えていては、大切な点を見逃してしまうことになりそうだ。

目が見えなくなってから10日余りなのに、ずいぶん遠くへきてしまった気がする・・・

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