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Archive for the ‘分析’ Category

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Matthew Panzarino の非常に示唆に富んだ考察。

The Apple Watch Is Time, Saved | TechCrunch

Apple Watch を実際に使ったひとたちから取材した Panzarino は iPhone を使う機会が減ったという話を何度も耳にしたという。

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電話を使わなくなった

Apple Watch を試したひとの話ではこれまでと比べて電話を使う回数がはるかに、極端なまでに減ったという。返事したり、手首を見たり(glance)、口述するのにタップするだけで済むのは、これまでの iPhone を取り出して、ロックを外し、容赦なく注意を向けることを迫ってきたやり方とは甚だしく異なる。

People that have worn the Watch say that they take their phones out of their pockets far, far less than they used to. A simple tap to reply or glance on the wrist or dictation is a massively different interaction model than pulling out an iPhone, unlocking it and being pulled into its merciless vortex of attention suck.

ほとんど日中は電話を使うのを辞めたとあるユーザーは語った。これまで取り出しては使っていたのに、もうそうしなくなったというのだ。スマートフォンスクリーンのブルーの輝きがこの10年というものソーシャルなやりとりを支配してきたことを考えるとこれは正気とは思えない事態だ。

One user told me that they nearly “stopped” using their phone during the day; they used to have it out and now they don’t, period. That’s insane when you think about how much the blue glow of smartphone screens has dominated our social interactions over the past decade.

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時間を取り戻す

スマートフォンを辞めてしまうというのではない。ファウストとの悪魔の契約はすでに結んでしまった。情報と通信の全宇宙にアクセスするため、つるつるのガラスの祭壇に我々の注意力(attention)という血を捧げるのだ。

You’re not going to give up your smartphone. That Faustian bargain has already been struck. We get access to an entire universe of information and communication and we sacrifice our bloody attention on its smooth glass altar.

しかし Apple Watch はその注意力の一部 — もっと重要には時間(time)そのもの — を取り戻してくれる。

But the Apple Watch can return some of that attention and, more importantly, time back to you.

Apple Watch を語るとき最も重要な尺度は取り戻される時間(time saved)なのだ。

This will be the Apple Watch metric to track: time saved.

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Apple Watch のマーケット

それが Apple Watch が狙うマーケットだ。リッチな連中でもなければ、テクノギークでも、熱烈なアップル信者でもない。時間を取り戻したいひとが対象なのだ。そしてそれは非常に大きいターゲットだ。

And that is the target market of the Apple Watch. Not “rich people” (though there’s a model specially for them), not “tech geeks” and not “Apple fanatics.” It’s people who want more time, and that is a very large target.

ある意味これがアップルがハッキリさせるのに困難を感じてきたことなのだ。これこそが Apple Watch を使う主たる目的だ。単なる「通知センター」ではない。これ以上余計なものに注意力を割かずに済むということなのだ。

This, for some reason, is the thing that Apple has had a hard time articulating. This is the primary use case of the Watch. It’s not just that it’s a “notification center”; it’s that it allows you to act without any additional distraction.

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いつの日か・・・

いつの日か Apple Watch は不可能を可能にするかもしれない。電話を使わなくても済むようになるかもしれないのだ・・・

Perhaps someday, the Apple Watch could do the impossible: it could make you stop using your phone.

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電話に奪われた個人の時間を取り戻すことこそ Apple Watch の狙いだという Panzarino の指摘はとても新鮮だ。

Apple Watch を「attention」(ユーザーにとって無限にあるわけではない注意力、意欲、エネルギー、なかんずく「時間」)という視点で捉えたのは彼が初めてではないかと思う。

この文章は、要約や一部ではなく、全体をとおして読むことをぜひお勧めする。

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自動車についても造詣の深い Horace Dediu が自動車産業を理解するためのポイントをまとめている。

新たに参入しようとする「新規参入者への十戒」という形なのだがこれがなかなかおもしろい。

The Entrant’s Guide to The Automobile Industry | Asymco

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「新規参入者への十戒」

1. It’s easier to design and build a Ferrari than a Ford.
2. Low-end disruption happened early in the adoption curve.
3. Almost all meaningful innovation occurs in the production system (not the vehicle).
4. To understand how cars will or won’t change, study roads.
5. There has never been a disruption based on drivetrain innovation.
6. China is the largest production (and consuming) nation.
7. Almost all car companies own each other.
8. For most motorists, congestion is a bigger problem than any vehicle deficiency.
9. Contract manufacturing is nearly non-existent.
10. It’s easier to make a car go fast than to make it go far.

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とくにウワサされるアップルとの関係で興味深いのがその3番目だ。

プロダクションシステムこそカギ

重要な技術革新はほぼすべて — 車両そのものではなく — プロダクションシステムで起きている。車両の進歩も多々あるが、自動車産業を動かす力という意味ではそれほど重要ではない。新しく自動車会社を興そうとしている場合もそうだ。フォード、GM、トヨタの今日の揺るぎない力の源泉はプロダクションシステムの技術革新がもたらしたものだ。もし自動車の「Next Big Thing」を知りたいのなら、新しいプロダクションシステムを探るべきだ。

Almost all meaningful innovation occurs in the production system (not the vehicle). The improvements in vehicles are many but they have not been meaningful in the sense of shifting any of the power in the industry. Certainly not to new companies. The production system innovations of Ford, GM and Toyota allowed them to establish what is to date an unassailable power base of production. If you want to find the next “big thing” in automobiles, look for a new production system.

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電気自動車[electric car、EV]だの自動運転車[self-driving car、driverless car]だのと騒ぐのはひょっとしたら見当違いなのかもしれない・・・

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[プッシュ通知:image

昨年9月のイベントで Apple Watch が登場したときはあまりに時計然としているのを見て正直ガッカリした。いくらなんでも「時計」では芸がなさ過ぎると思ったからだ。

その後も聞こえてくるのはもっぱらファッションアイテムとしての「高級腕時計」の話がほとんど。

それなのに Jony Ive や Tim Cook の自信がどこからくるのかよく分からない。どうもピンとこないのだ。

そんな中で「アプリが姿を消す」という MG Siegler の視点が非常に興味深かった。

Push It Real Good | ParisLemon

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「プッシュ型デバイス」

時刻を調べるのが Apple Watch のメインの使い方でないことは明らかだ。時刻を調べるのは「プル型デバイス」のやり方だ。Apple Watch は「プッシュ型デバイス」(push device)だ。時計との主たる接点はプッシュ通知なのだ。

In fact, it seems quite likely that checking the time will not be the main way people interact with the device. Checking the time is a pull thing. This is a push device. The main point of contact will be push notifications.

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プッシュ通知

Apple Watch では iPhone に比べてプッシュ通知(push notification)がはるかに重要になる。電話ではもっぱらアプリに誘導するのが役目だ。たしかに通知の動作が少し便利になってはいるもののやはり限定的だ。アプリを開くにはもうワンクリックすることが必要だ。だったらいっそのことアプリを開いてしまったら?

On the Watch, the push notification will be far more important than with the phone. With the phone, they mainly serve to get you back into the app. Yes, it’s slightly more convenient to use rich actions in the notification, but they’re limited. The app is just a click away. Why not just open it?

Apple Watch ではアプリを使うのに電話を取り出して、ロックを外し、アプリが起動するのを待つ。Apple Watch ではこの一連の動作をスムーズにやるだろう。しかしそもそも電話を取り出さずに済むのであればどんなに早くて、便利だろうか?

With the Watch, getting to the app means pulling out your phone, unlocking it, and waitng for the app to load. Apple Watch allows you a way to seamlessly do this, but it will be so much faster and better not to have to pull out your phone.

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姿を消すアプリ

かくて通知はレベルアップしようとしているのだ。これはすごいことだ。そんな力を引き出せるように開発者は細心の注意を払って頭を働かさねばならない。手首にスパムを放ったりするようではアプリが削除されるのがオチだ。

So notifications are about to get elevated, big time. And developers will have to be both smart and cautious about how they wield such power. Spam someone’s wrist and your app is as good as deleted.

それとも新しいタイプの、アーリーアダプターにとって必須不可欠のアプリを作るか。ほんとに姿を消してしまうアプリを・・・

Or, create a new kind of app that early adopters can’t live without. An app that may actually disappear.

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インタラクションパラダイム

Apple Watch のプッシュ通知をよりベターかつハイレベルでコントロールする方法をアップルが作ってくれるものと思いたいし、そう願っている。アップルがこの新しくレベルアップしたインタラクションパラダイム(interaction paradigm)をどうアプリに反映させるのか — それを見るのが待ち遠しい!

I have to assume – and hope – Apple will come up with a better, more granular way to control push notifications that go to Apple Watch. And I can’t wait to see how apps will use this newly elevated interaction paradigm.

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アプリを開かずに済む、したがって「アプリそのものは姿を消す」という点に注目したのは MG Siegler が初めてではないかと思う。

ガジェットが姿を消す」という点に初めて着目したのは David Carr だった。iPad を使っていると、ハードそのものはどこか意識の外へ姿を消して気にならなくなり、あとはソフトそのものに没頭できるのだと。

これはまさに iOS デバイスの本質を衝く視点だと思う。マックのマルチウインドウと違って、iPhone や iPad ではシングルウインドウがアプリそのものであり、どんなアプリに変化できるかを示すのがホームスクリーンだ。

MG Siegler は手首をタップするプッシュ通知こそ Apple Watch の本質だと捉える。そのプッシュ通知が iPhone のときよりいかに進化するかがカギだと・・・

彼がこの点に注目したのは Apple Watch が登場する前、WUT というアプリが登場したときだった。

There Is No App | Medium

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通知はメッセージである

WUT のいちばん興味深い側面を見落としていると思う。それは通知がメッセージであるという点だ。

[…] But I think it overlooks the truly interesting aspect of Wut: the notification is the message.

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最初のアプリ

自分の知るかぎり WUT が最初のアプリだ。もっぱらアプリ自体が開かないで使われるという意味で。WUT が伝えるすべてのメッセージはプッシュ通知としてのみ存在する。唯一アプリを開くのは WUT を送りたいときだけだ。

What I mean by that is simple: WUT is the first app I recall seeing where the majority of usage occurs without opening the app itself at all. Every single message exists only as a push notification. The only reason to open the app is if you want to send a WUT (or to mute someone, or now to WUT WUT).

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開かずにすむアプリ

これは非常に興味深いことだと思う。我々の日常はますますメッセージアプリで溢れかえっている。アプリを差別化するのはスピードだ。WUT も Taptalk も、それに Yo  ですらひたすらスピード、スピードを求めている。使うのに開くことさえ不必要になればこれ以上早いアプリなんてあるだろうか?

I find this fascinating. We live in an era increasingly inundated with messaging apps, so one key differentiating factor is speed. WUT, Taptalk, and yes, even Yo — speed, speed, speed. And what’s faster than an app you don’t even have to open to use?

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通知レイヤーだけの存在

いいかえれば、アプリを使うのに開くことさえ不要になる時代がもうすぐやってくるということだ。たしかにアプリ自体はデバイスに搭載されている。だがそのインターフェイスは電話のトップレイヤー、すなわち通知レイヤーに存在するだけなのだ。

In other words, very soon, you may not need to open an app at all in order to interact with it. It still lives on your devices, but its interface entirely resides on the layer on top of your phone: the notification layer.

もしアプリが存在しても、開かなくてもよくなるとしたら・・・

If an app seems to exist but you never have to open it…

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McLuhan ばりの「通知はメッセージである」がキモだろう。

開かずにすむアプリ、「アプリが姿を消す」という視点は注目すべきだと思う。

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[サムスンの売上高、利益率、出荷台数がピークに達したのは:Asymco

3期連続で売上げが減少したサムスン[売上高は前年同期比 20% 減、営業利益に至っては 60% 減]に厳しい目が向けられるようになった。

予想より40% 減の Galaxy S5 売上げ、スマートフォン品揃えの縮小、売れない在庫増、経営陣の交代などの話が聞こえてくるようになった。中国でサムスンを追い抜いた Xiaomi が、こんどはインドでサムスンに狙いを定めたという話もある。

少し前になるが Horace Dediu によるサムスンのスマートフォン事業分析が興味深い。

Faster Followed | Asymco

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目覚ましかったサムスンの伸び

サムスンのスマートフォン事業の成長は目覚ましいものがあった。たった2年弱でトップメーカーの座に登り詰めたからだ。アップルだけでなく Android メーカーすべてを席巻したのだ。

それだけではない。中国およびインドという世界最大のマーケットもサムスンが圧倒した。

これらすべてのことがスマートフォンの寿命である2年の間に起きたのだ。

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2014 年に伸びが止まった

ところが 2014 年にまずいことが起きた。突如出荷台数の伸びが止まったのだ。マーケット全体がそうなったのではない。マーケットはあいかわらず伸び続けていた。サムスンの伸びが止まっても他のメーカーには影響は出ていない。有望な Lenovo や Xiaomi、それにごくローカルな二流、三流メーカーにも影響を与えてはいない。

But something went wrong in 2014. Growth in shipments suddenly stopped. This was not a problem with the overall market, which kept growing. The slowdown did not affect other vendors, especially the up-and-coming Lenovo and Xiaomi and the second and third tier vendors whose names are known only in the local markets they serve.

その結果は冒頭のグラフに見て取れる。

The result of this slowdown is shown in the following graphs:

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ピークは 2013 年第3四半期

出荷台数減少には売上高の減少、もっと大きい度合いで利益率の減少が先行することに注目して欲しい。サムスンの場合売上高や利益率がピークに達したのは 2013 年第3四半期だった。出荷総量は 2014 年の第1四半期まで伸び続けた。直前の四半期ですら出荷台数は前年同期並みの水準だ。しかし利益率は 2011 年のレベルまで下落してしまっている。

Note how the wobble in units shipped was foretold by slowing revenues and an even more profound effect in profits. Peak revenues and profit occurred in Q3 2013 while volumes continued to grow until Q1 2014. Even in the last quarter, shipments are at near year-ago levels. Profits however have dropped to 2011 levels.

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[スマートフォンの出荷台数:Asymco

伸び続ける他社

一方アップルの出荷台数は伸び続けている。Lenovo も Huawei も Xiaomi もみな伸びている。 Xiaomi にいたっては気味が悪いくらい 2010 年当時のサムスンそっくりだ。とうとうサムスンの 2011 年第2四半期のレベルに達してしまった。サムスンが10年以上も電話を作っているのに対し、Xiaomi は作りはじめてまだたったの2年だ。

At the same time, Apple shipments continue to grow as do those of Lenovo, Huawei and Xiaomi. Xiaomi in fact is growing in a trajectory eerily parallel to that of Samsung from 2010. It just hit the same level of volume that Samsung had in Q2 2011. And Samsung had been making phones for decades while Xiaomi is barely two years old.

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サムスン成功のカギは

Nokia や Blackberry のような他のベンダーの栄枯盛衰をみてくると、そもそも何が携帯電話ビジネスの成功と失敗をもたらすのかと考えたくなる。サムスンの経営陣によれば成功のカギは動きのスピード、プロダクト・ミックス(製品構成)、ポートフォリオの選択肢にあるという。

Having seen a boom/bust rise/fall pattern with other vendors (e.g. Nokia and Blackberry) it should behoove us to ask what are the causes of success and failure in this business. Samsung management suggests that they perceive speed of action, product mix/portfolio choices and hardware experimentation are the keys to their success.

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サムスンと異なる行動原理

しかしサムスンを食って急激に勃興してきたライバルたちは同じ経済原理では動いていない。中国のアップルと称される Xiaomi はデザインやブランド、細部へのこだわり、ソフトウェアなどを差別化のポイントにしている。Lenovo はコンピュータにルーツを持ち、企業買収で規模を拡大している。Huawei や ZTE はネットワーク構築および携帯電話業者との関係構築をテコにしている。

However, competitors which are rising rapidly (at the expense of Samsung) are not acting in the same way. Xiaomi is patterned as a Chinese Apple, offering design, brand, attention to detail and software as differentiation. Lenovo is building on its computing roots and expanding with acquisition. Huawei and ZTE leverage networking business and operator relationships.

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二分化するマーケット

この因果関係に対する明快な答えは、マーケットが二分化しつつあること — ソフトとハードが一体化したアップルや Xiaomi のような「上位の」マーケットと、ローエンド企業が崩壊の苦しみに喘ぐ「下位の」マーケットに二分化しつつあることが原因だ。どちらも非消費[?]が競合相手だ。上位マーケットはサービスの非消費という意味で、下位マーケットは機能の非消費という意味で。

The crisper answer to causality may be that the market is bifurcating into an “upper” market where new jobs-to-be-done are being explored with integrated offerings (Apple and Xiaomi) and a “lower” market which is in the throes of low-end disruption. Both are competing with non-consumption though the upper market is service non-consumption and the lower market is feature non-consumption.

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いつまでも「ベター」では

サムスンはその間で動きがとれなくなっている。既存のマーケットに捉われ、既存製品の枠の中に止まっている。そしてライバルより「ベター」だと広告で声高に主張する。しかし相手よりベターだという比較優位は決して強固なものではない。いずれは「まあまあの程度」(good enough)になるか、あるいはもっと敏速で機敏なライバルが登場することになる。

Samsung is stuck right in the middle[1] It defines itself on the basis of what exists. It competes only within a defined market and positions itself agains existing products. They claim to be “better” than the competition and make the point loudly with their advertising. However, being better is never a solid foundation. At some point you’ll be either good enough or someone more agile will be faster than you.

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追いつかれる立場

真っ先に飛びついてきた追随者(fast follower)もいつかはすぐに追いつかれる立場になる。新たな征服地を早く探す必要があるのだ。

At some point the fast follower exposes themselves to being faster followed. Better to find new lands to conquer.

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Horace Dediu は以前「サムスンに未来はあるか」の中で、サムスンの成功の秘密は真っ先に飛びつく追随者(fast follower)という modus operandi[仕事のやり方、手法]にあると述べた。

スマートフォンの出来上がったマーケットに参入して、巨大な資本投資を行なうことによって先導する企業(first-mover)に真っ先に飛びつき追随する。このやり方でソニーや他の日本のメーカーを制覇した。アップルに対してもすぐさま追随した。

その追随者がこんどは追いつかれる立場になってしまったというのが彼の結論だ。

追いかけるだけではいずれ追いつかれてしまう。残されたチャンスは新しいカテゴリーの創出しかないと・・・

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必見 → アップルが成功しているのはデザインやユーザー体験のせいだけじゃない

アップルのあまり語られざる側面(とそれを支えるひとびと)について・・・

Joe Cieplinski – The Back of the Fence | Vimeo

The Back of the Fence | Marco.org

Highly recommended.

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What next, Samsung? | Asymco

Samsung’s operating model seems to be to invest as a ‘fast follower’ filling in the market after it’s established while leveraging capital intensive components synergies… If the modus operandi does not change then their turnaround will depend on the creation of new opportunities/categories.

On the trajectory of successful companies | Asymco

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[Tim Cook]

Gruber の視点の最終回

Daring Fireball: “Thoughts and Observations Regarding This Week’s Apple Event Introducing the iPad Air and Retina iPad Mini” by John Gruber: 26 October 2013

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もしジョブズが生きていたら

時は容赦なく過ぎて行く。次々に出る製品、繰り返されるキーノート、ジョブズ亡き後のアップルが徐々に姿を現すのをわれわれは目にしている。「もしジョブズが生きていたらこんなことは起きなかった」というアップル専門家たちのことばはこれから何十年も繰り返されるだろう。そのほとんどは見当外れだが、中には真実味のあるものもある。ジョブズが生きていたら、今のアップルは違った会社になっていたかもしれない。それはアップル内部の者であれ、外部の者であれ、誰も否定できない。

The march of time is inexorable. Product by product, keynote by keynote, we are seeing the post-Steve Jobs Apple emerge. The “This never would have happened if Jobs were still around” vein of Apple punditry will be with us for decades to come. Most of it is deeply misguided. But some of it rings true. Apple today is a different company than it would be if Jobs were still there. No one denies this, inside or outside the company.

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iOS 7

ではどう違っていただろうか? 敢えてそのひとつを取り上げれば、それは iOS 7 だと思う。

But what are those differences? I’m going to go out on a limb and name one: iOS 7.

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本気で実行するつもり

ジョブズの好みを自分が知っているというつもりはない。誰も知らないし、それがジョブズのジョブズたる所以だ。しかし推測してみることは可能だ。私の推測では、ジョブズはこの方向(iOS 7)は支持しなかったのではないかと思う。iOS 7 のルック&フィールについて個々人がどう考えているにせよ、ここで誰も考えつかないことをいうつもりはない。iOS 7 を褒めるつもりもなければ貶すつもりもない。しかし Tim Cook がジョブズから「スティーブならどうしただろうか?」ではなく「アップルにとって何が最善か?」を自分自身で判断するようにアドバイスされたと語るとき、それは Cook が本気でそれを実行しようとしている確たる証(あか)しだと思う。

I’m not going to pretend to know Jobs’s taste — no one could, that’s what made Steve Jobs Steve Jobs — but I can certainly make a guess, and my guess is that he would not have supported this direction. I don’t think I’m saying anything here we haven’t all thought, regardless what we each think of the iOS 7 look and feel individually. This is neither damning nor praising iOS 7. But I do think it’s a tangible sign that Tim Cook means it when he says that Jobs’s advice to him was never to ask “What would Steve have done?” but instead to simply ask “What is best for Apple?” and judge for himself.

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アップルだからこそできる技術

それでもアップルが火曜日に発表したハードウェア — 米国組み立ての Mac Pro から新しい iPad まで — を見たら、きっとジョブズも気に入ったに違いない。アップルはエンジニアリングとデザインの面でいくつかメジャーな進歩を遂げた。2010 年のオリジナル iPad の発表の際 A4 システム・オン・チップ[SoC:System-on-a-Chip]がベールを脱いだとき、ジョブズは異常なほどの自信を見せた。インハウスでカスタムシリコンチップを作ることはアップルにとってまったくの新機軸だった。以来アップルは着々と努力を重ね、次々に A5、A6、A7 というカスタムチップを成功させた。ライバルが使う市販チップセットや部品に少しず水をあけてきたのだ。アップルのチップデザインチームはエンジン全開だ。どうしてたった1年で iPad Air はあれほど薄く、軽くなったのか? どうしてたった1年で iPad Mini はほとんど重さを増やすことなく Retina 化でき、パフォーマンスを4倍増にできたのか? どちらの疑問に対する答えも同じだ。それが A7 だ。A7 こそ「アップルだからこそできる」類いの技術なのだ。ジョブズもきっと小躍りして喜んだに違いない。

But the hardware Apple showed Tuesday — everything from the assembled-in-the-USA Mac Pro to the new iPads — that, I think Steve Jobs would have simply loved. Apple has pulled off some major engineering and design advances. Jobs took inordinate pride when he unveiled the A4 system-on-a-chip during the introduction of the original iPad in 2010. Doing custom silicon in-house was a new direction for Apple, and they’ve continually upped their efforts in this regard. Each successive generation — A5, A6, A7 — has been more customized, and less like the off-the-shelf chipsets and components used by competing device makers. In short, Apple’s chip design team is firing on all cylinders. How did the iPad Air get so much thinner and lighter in just one year? How did the iPad Mini gain a retina display and quadruple in performance with almost no increase in weight to accommodate a larger battery in just one year? The answer to both questions is the same: the A7. The A7 is an “only Apple could do this” piece of technology, and Jobs would have exulted in it.

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『マシンを作るマシン』

古いビデオ — 1990 年の NeXT カリフォルニア工場『マシンを作るマシン』(The Machine to Build the Machines)のビデオのことをいつも考える。このビデオを見て、その後で当時の Fortune の短い記事を読んで欲しい。アップルが新しく米国で組み立てる Mac Pro こそその夢が最高潮に達したものだと思わずにはいられない。

And I keep thinking about this old video from 1990 of a NeXT computer factory in California, “The Machine to Build the Machines”. Watch that, then read this brief piece from Fortune back at the same time, and it’s pretty hard not to see Apple’s new assembled-in-USA Mac Pro as the culmination of the same dream.

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果たして・・・

このようにして組み立てたいとアップルが願うのは果たして Mac Pro だけだろうか・・・

I doubt the Mac Pro is the only product Apple wants to assemble like this.

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10月のアップルイベントの直後に、このような徹底的分析をまとめることのできた Gruber の力量は大したものだと思う。

常に大局的な視点に立ち、しかもその視点がブレないところはさすが・・・

         — 完 —

★ →[原文を見る:Original Text

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《関連》

アップルイベントはつまらなかったか — Gruber の視点(1)
ソフト無償化のインパクト — Gruber の視点(2)
どちらの iPad を選べばいいか — Gruber の視点(3)
Pro ラインと iWork から見えてくるもの — Gruber の視点(4)
・ティム・クックの新時代— Gruber の視点(5)[本稿]

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