iPad イベント直前の今、いちばん気になるのは John Gruber だ。
Mountain Lion のときのように特別情報を与えられているのか、それとも一般ジャーナリストと同じように知らないのか。
2月最後のポッドキャストが興味深い。
5by5: “The Talk Show #81: Coffee and Trucker Pills”: 29 February 2012
キーボード談義から始めたのは iPad イベントに触れないためかと勘ぐったが、途中からズバリ iPad 3 の話になった。(Das Keyboard の話も興味深い・・・)
相方の Dan Benjamin との話は多岐にわたってなかなかオモシロい。
* * *
・発表される製品は iPad だけか、他にもあるか?
近年のイベントでは製品を非常に絞って(lazer-focused)紹介している。
・招待状の写真は iPad 3 か?
招待状をあれこれ詮索して議論するのはバカげている。そもそもデザイナーが実際の iPad 3 を見て描いた可能性は低い。
・One more thing があるか?
One more thing は Steve Jobs がやるものという感じではないか。少なくとも1年ぐらいはないと思う。
・分かっていることは何か?
Retina ディスプレイ、同じデザイン(looks the same)、背面カーブが少し異なるかも(slight curvature)。クアッドコアかどうかは分からない。
Retina ディスプレイは実物を手にしないと分からない。デモでも、コンピュータ画面でも示せない。
・価格はどうなる?
機能は向上、価格は据え置き。これまで値上げをしたことは一度もない。
ただ価格の話は秘中の秘。アップルでもせいぜい4人ぐらいしか知るまい。
まったくの推量でいえば、エントリーレベルが 399 ドルならいいと思う。20% のカットだから。349 ドルにできれば尚更いい。
・名前はどうなる?
iPad 2、iPad 3 という名前がいつまでも続くとは思えない。数年後のことを考えればあまり論理的ではないから。
iPad 3 は 499 ドルで、iPad 2 は 399 ドルという使い方はありかも。
・デモソフトは何か?
新しい iPad のデモで見せるものが要る。Retina ディスプレイだけでは1時間もたない。
iPhoto や Aperture のようなプロシューマー向けの built-in photo app だと思う。
・iPad はどこまで伸びる?
ダイヤルフォンからプッシュフォン、ケーブルテレビがそうだったように iPad も一斉に大衆化する段階に来ていると思う。機能が特段変化しなくても売れるだろう。mass market psychology だ。4、5年は大きく伸びるだろう。
それより問題は、異なるサイズのモデルが必要となるのは何時かということだ。
また商品のライフスパンについては、一般人の場合は毎年買い替えることはしないだろう。
買い替え需要がなくても、新規ユーザーだけでも大幅に伸びるだろう。
・Apple TV はどうか?
アップルがテレビセットを売るようになるとは思えない。
Apple TV をホビーと呼ぶのは、「周辺機器」(peripheral)と考えるべきだ。
新しい iPad にぴったりの周辺機器として Apple TV が登場する可能性はあるかもしれない。(テレビに 1080p 出力ができる。)
・Siri はどうなる?
回線容量(network access)との関係だろう。iPhone 4S にすらサーバーが対応しきれない現状ではどうか。
・LTE は?
バッテリーライフとの関連か。
・ステージに上るのは誰か?
Tim Cook が最初にアップル全般について、イベントの中心は Phil Schiller が、iPad ソフトに関しては Scott Forstall がやるだろう。
Tim Cook は会社を取り仕切るタイプで、製品発表を行なうタイプ(product guy)ではない。彼もそのことを心得ているから壇上でもうまくやれる。(Gil Amelio は product guy でもないのにムリして、ぶざまなプレゼンをすることになった。)
Jobs が去って初めてのイベント。彼の不在を痛感することになるだろう。
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ギークの目からみた視点がオモシロい。
これだけいろいろ話すところをみると、事前に特別の情報を与えられているわけでもなさそうだ。
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