[TellMe vs Siri | YouTube]
みんなを夢中にさせた Siri だが、マイクロソフトは一笑に付した。
Daring Fireball: “TellMe vs. Siri” by John Gruber: 25 November 2011
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マイクロソフトの Craig Mundie[リサーチ&戦略担当役員]は Forbes に対して Siri についてこう語った。
Here’s what Microsoft executive Craig Mundie told Forbes about Siri:
「みんなアップルの発表に夢中だ。マーケティングギミックとしてはいいテだ。しかし技術的にいえば、マイクロソフトは同様の技術を1年以上前に、Windows Phone 7 を導入した時点ですでに持っていた。」
“People are infatuated with Apple announcing it. It’s good marketing, but at least as the technological capability you could argue that Microsoft has had a similar capability in Windows Phones for more than a year, since Windows Phone 7 was introduced.”
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そこで、オーストラリアのユーザーが TellMe と Siri 2つを並べて、一対一の対決をさせた。
TellMe 惨敗の模様を記録したのが冒頭のビデオ。
この対決を取り上げた Gruber は「見るも無惨」(Brutal)とひとこと・・・
★ →[ビデオを見る:YouTube Video]
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追記:何が比較されているのか(11月28日)
TellMe がオーストラリア英語の聞き取りに四苦八苦している様子は気の毒でもある。
・明日10時に会議をセットして
Create a meeting tomorrow at 10:00 AM
[TellMe] create a meeting tomorrow at teen anal
(ティーンのお尻に会議を作る?)
・シモーヌにテキストを送って
Send a text to Simone
[TellMe] stain detector simo
(シミ検出器 simo)
・パースはいま何時?
What time is it in Perth
[TellMe] what time is it impo
(いま何時だ、インポ)
・Skriflex の曲を再生して
Play artist Skriflex
[TellMe] play artist screamworks
(screamworks の曲)
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TellMe でも米語ならちゃんと聞き取れている例もある。
こうしてみると Siri が米国、英国、オーストラリアそれぞれの英語に対応したということは大変なことだったのだ。
オーストラリアのユーザーがやったのと同じことを英国のユーザーがやってもおかしくはない。
単純に物理的音声を処理できるシステムかあるというだけでなく、実際に話されていることばに対応できるかどうかという点が問題なのだろう。
どちらが早くその技術を発明(開発)したかではなく、実用になるレベルまで昇華できたかどうかという問題だ。
すぐれたユーザー体験とは何かということを改めて考えさせられた。
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追記2:インド英語ならどうか(11月28日)
[iPhone 4S’s -Siri- Working with an Indian Accent .mp4 | YouTube]
インド英語でもかなりうまくいってるみたい・・・
それじゃあ、シンガポールや香港の英語はどうなるって話になりそうだなあ。
まだある!
ジャパニーズ・イングリッシュだっていいんじゃない?
[via Long Tail World]
これはちょっと、比較すること自体が失礼でしょう。
技術的に同様のものだとしても、ユーザー体験に昇華できなければ、単なる自己満足に過ぎないことを、この動画ははっきりと示してくれたと思います。