たかがハンダ付け・・・
不良コンデンサを取り替えてハンダ付けするだけじゃないか。たかがハンダ付けだもの・・・そう考えたのが浅はかだった。
今回もヒントは読者 Tomo 氏のコメントだ。
Tomo 氏指摘の記事の8番目のコメントから、筆者と共通部分を引用すると・・・
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2つのハードル
8. 通りすがりっす
先ず、iMacG5は相当の腕と道具がないと修理不可能です。普通のマザーボードのコンデンサ交換が出来る程度の方なら手は出さない事をお奨めします。[=ハードル1]
今回の場合、確かに電源も逝ってますが、コンデンサの半田付けに不良があります。故にLCDがグリーン色になっています。赤色になる場合とかもあります。
結論を言うと、積層基盤のスルーホール内の半田が除去しきれていないか、半田付けした時に半田がスルーホール内までしっかり流れ込んでいないかです。[=ハードル2]
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スルーホールまで
シロウトの悲しさ、プリント基盤のハンダ付けの何たるか理解していなかった。コンデンサが固定できればそれでいいと安易に考えていたのだ。
まず、ドシロウトは手を出すなというハードル1に違反していることは目をつぶっていただいて・・・
第2のハードルの、色異常が発生するのはハンダがスルーホール内までしっかり流れ込んでいないためという指摘は、筆者の場合にピッタリじゃないか・・・
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再度ハンダ付け
再度ロジックボードを引っ張りだしてみる。
とりあえず点検したところ、基盤上にも、電源内部にも特段コンデンサに異常をきたしている様子はない。
問題のコンデンサも新しいものと交換して、なんとか「スルーホール」の方までハンダが流れ込むよう努力する。
だんご状になって、なかなかホールまで流れ込んでくれない。なんどもハンダを溶かしては吸い取り器で吸い出すハメになる。
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画面が戻った
なんとかハンダ付けを終了して、再度 iMac を組み立てる。
電源を入れると・・・
ジャーン・・・りんごマーク・・・デスクトップ正常画面・・・画面の色異常・・・
出た、でた、画面が出た!
画面は色異常でも、ともかく画面が出るところまでは復帰した。
harubuns 氏にいただいた電源は正常で、問題はコンデンサのハンダ付け不良だったということらしい。
何回か起動しなおしてみるが、画面の色異常は変わらない。スリープ復帰でも同じだ。
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さあて・・・
折角ここまで来たものの、このままでは残念だ。
画面の色異常発生はまだハンダ付けが不十分らしいことを思わせる。
積層基盤のスルーホールまで確実にハンダ付けするにはどうしたらいいのだろうか・・・
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追記:正常画面に戻ることもある
不思議なのだが、画面の色異常が正常に戻ることがある。
例えば比較的画面表示の複雑なゲーム(Marble Blast Gold とか Nanosaur 2 など)を終了すると、・・・なんと、なんと色異常が正常に戻るのだ。
以後は何をやっても、電源を落とすまでは正常のまま。
しかしまた再起動すると、また色異常画面に戻る。
シロウトには雲をつかむような話で、何がなんだかさっぱり分からない。
今晩は。
実を申せば私の本業は電子機器の修理屋です。ですが、パソコンは、いじったことはありません。ロジックボードのスルホール部分ですが、デジタルマルチメータをお持ちなら基板部品実装面と裏面の導通を計っていただいて接触不良がないかご確認ください。接触不良の場合、基板積層内で箔が切れていることも有ります。こうなると半田が回り難いです。その場合、部品実装面ランドと裏面ランドにジャンパー線を付けられることを推奨します。ただ、文面を見るとソフトの問題も絡んでいるようにも思えます。
> TORIO さん
いやあ そうでしたか それじゃ ご専門ですね
壊れたにしちゃ 内部がずいぶんとキレイなので 深入りしてしまいました
分かりもしないくせに つい突っ走ってしまうのは 当方の悪いクセです
いろいろな機器類を 持ち合わせていない シロウトとしては やっぱりここらあたりで やめるべきということでしょうか・・・
前コメントの補足です。
スルホールにジャンパー線をされる場合、コンデンサーのリード線を使えば、まず問題ないと思います。そのままコンデンサーのリードを入れてコンデンサーをやや浮かして部品実装面と裏面(半田面)の両方に半田付けする方法も有ります。この場合、半田ゴテでコンデンサー本体を溶かさないよう気を付ける必要ありますが。
それと、私がパソコンいじらないというのは家に帰ってまで面倒なこと、やらないだけです。(笑)
iMacは本体内でACからDCに変換していますので、確かに整流回路のケミカルコンデンサーがパンクする問題有りました。ケミカルコンデンサーは電子パーツの中でも、早く故障するパーツです。耐熱は百数十℃と謳っていてもロット不良のものは暑くなればパンクするものがあるようです。記憶を辿れば今夏の暑さで故障したと言っておられましたね。
もっとも最近の機器はチップ部品になっていますので、そのようなトラブルは無くなって来ています。
どこでも同じだと思いますが、ここ十数年は私の取り扱っている製品の修理はユニット交換が原則となっています。
ただ、昔は回路図を見ながらコンデンサー・ダイオード・IC・トランジスタ・抵抗などなど電子パーツ交換をしていた時代が有りました。
いつも拝見しております。
私も、某社で家庭用ゲーム機及びビデオカメラの修理に携わっていました。
そのときに活躍したのが “フラックス” というハンダ付け補助剤です。
http://www.sunhayato.co.jp/products/details.php?u=538&id=01100
アキバの部品屋さんの基板作製品コーナーにあると思います。
ハンダ付けする箇所に、事前に塗っておくだけで流動性がアップします。
スルーホール部分も、これでハンダがキレイに流れてくれます。
現状で細かい点が分からないので、今はこれくらいしか言えることがないのが残念です。
> TORIO さん
プロですら 修理と言えば ユニットや基盤ごと交換する時代なのに シロウトが 個別のパーツをいじるなんて 間違っているのは分かっているのですが・・・
> aokaji63 さん
アドバイス ありがとうございます
いよいよ フラックスの出番でしょうか
こんど 買い求めてきたいと思います