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第19回:Final Presentations
19回目はいよいよ最後の講義。3か月の iPhone プログラミングの授業を受けた学生たちがその成果を競う発表会(Final Project Presentations)だ。
28 組の学生たちが成果を競う様子は必見だ。
プレゼンにはいくつかの制限がある。2分以内という枠、講義に使われたのと同じラップトップを使用、事前に学校側の OK をとる、など。
今回は内容の要約はしないので、ぜひともご自分の目で確かめていただきたい。
プロジェクトを製作した学生たちの姿も、画像の一部に表示しておいた。ヒーローたちの晴れ姿だ。
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[発表されたプロジェクト]
1. Basic Vector Program
2. PING
3. VocalBeater
4. UpQuest
5. Friction Circle
6. Pop Friction
7. GRAViTAS
8. Scopa!
9. Tone-Matrix
10. SweetSpot
11. Tribal Atmosphere
12. TodayScreen
13. Towers
14. Nemesis
15. Marguerita Tracker
16. Block Attack
17. Timesheet
18. TodayList
19. SFGate
20. Pirate’s Dice
21. Motivate
22. RockJourney
23. Musical Magnetic Poetry
24. Pilcrow
25. Goapet
26. uPoet
27. Blackjack Card Counter
28. inMoustache
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完成度の高さ
まず驚かされるのは完成度の高さだろう。
技術的な内容までは理解できないが、それでも3か月の講義でここまでくるとは・・・
講義や宿題と平行して自分のプロジェクトをここまで立ち上げられるのはやはりただ者ではない。
ぜひともご自分の目でそれぞれの作品をご覧になっていただきたい。
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プレゼンのおもしろさ
発表作品そのものもだが、アイデアを凝らしたプレゼンがこれまたおもしろい。
2分間という枠をものともせず、みな様々な工夫を凝らす。
15分の内容を2分間に凝縮してみせるプレゼンとしてもこれは一見の価値がある。(世間には逆のケースが多々あるが・・・)
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外国人学生が多い
すぐ気付くことは外国人留学生(?)の活躍かもしれない。
これまで講義ビデオには教室の風景や学生の様子は一度も映らなかった。
アジア系、とくに中国系と思われる顔がたくさん登場する。(残念ながら日本人はいない。)
彼らがソフト開発の最前線に立つとき何が起きるだろうか。
そのとき日本はどこに位置しているのだろうか。
もうすぐ来る未来の姿を垣間みるような気がした。
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10週間のスタンフォード講義は以上で終わる。
プログラミングのことを一切知らない筆者がなぜ無謀な受講をしようと思ったのか・・・それにはきっかけがあった。
ケータイにも、したがって iPhone にも興味のなかった自分の気持ちが動いたのは iPhone 3G が発表された 2008 年 WWDC のときだった。
新しいプラットフォームの予感が自分を突き動かしたのだと思う。
もっと知りたい。何がマックと違うのか、何がマックと同じなのか・・・
そんな時に出会ったのがスタンフォードの講義だった。
しかしすぐ難しさに直面した。次の講義に進めるだろうか、3回戦ボーイで終わるのではないか・・・
いま10週間たって振り返ると、もう一度じっくり見直してみたいという気がしている。
やっとスタートラインに立てた・・・そんな気持ちだ。
ここまで導いてくれたスタンフォードの講義には心から感謝したい。
It’s been a fun quarter… Thank you!
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[講義概要]
• iPhone Application Programming Course (CS 193P)
– 講義ビデオもここからアクセスできる
– デモのサンプルコードもこちらから入手できる
– 教材を利用できる期間は限られているので、必要なものはダウンロードしておくといい
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同時進行でみるスタンフォード iPhone プログラミング
[全講義のリスト]
・第19回:Final Presentations
・第18回講義:Unit Testing ほか
・第17回講義:開発のヒント
・補講:OpenGL の最適化
・第16回講義:オーディオ・ビデオ
・第15回講義:Device API
・第14回講義:マルチタッチコントロール
・第13回講義:Notification ほか
・第12回講義:アドレスブック
・補講:Stanford 大学院生 Steve Marmon
・補講:Tweetie の Loren Brichter
・第11回講義:テキスト入力とモーダルコンテンツ
・第10回講義:パフォーマンス
・第9回講義:データ処理
・第8回講義:スクロール
・第7回講義:Navigation Controller
・第6回講義:Designing iPhone Applications
・第5回講義:Views
・第4回講義:HelloPoly
・第3回講義:メモリー管理
・第2回講義:Objective-C
・第1回開講
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