《Update:使うことばには十分注意を払うべき》
[Jonathan Ive on Blue Peter [FULL VERSION] | YouTube]
Jonathan Ive が英国の子供向け番組から「Gold Blue Peter Badge」をもらったと聞いても、いまひとつピントこなかった。
BBC News: “Jonathan Ive gets gold Blue Peter badge“: 15 February 2013
しかし BBC のビデオ[冒頭]を見て、にわかに興味が湧いた。Ive が実にうれしそうなのだ。
Blue Peter の金バッジをもらった Ive はつぎのようにいう。
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信じられません
まったく信じられません。ありがとうございます。ほんとに、ほんとにありがとうございます。とてもすごいです。ほんとに・・・。ワオ!
That’s absolutely incredible. Thank you so much. Very, very grateful. Means awful lot. Really does. Wow.
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こんなにうれしそうな Ive は見たことがない。
彼をそんなによろこばせる Blue Peter の金バッジとはいったい何か。
少年時代に Ive も見たことのある BBC の子供向け番組が「Blue Peter」だ。そんな昔から続いている番組で採用された子供に与えられるのが Blue Peter バッジで、遊園地や催し物にタダで入れる特権があるらしい。
英国の子供なら誰でも知っているこのバッジは、Ive にとっても特別の思いがあるのだろう。
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しかしノスタルジアだけではない。
Blue Peter の金バッジは類い稀な貢献をしたひとにだけ与えられる特別なもので、これまでもらったのはエリザベス女王、サッカーのベッカム選手、『ハリーポッター』を書いたのJ・K・ローリングなど 1000 人たらずだという。
昨年世界のデザイン賞(D&AD Awards)をもらい、ナイトの爵位を授与された Jonathan Ive 卿にとっても特別うれしい栄誉のようだ。
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Blue Peter バッジをもらった場所がこれまたすごい。
『Objectified』に少しだけ登場したことのある、かの有名な Jonathan Ive のデザインスタジオだ。アップルでも限られたひとしか入れないという特別な場所。
そんな場所にテレビカメラが入ったのだから、いかに Ive がうれしかったかが分かる。
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それだけではない。
Blue Peter バッジのお返しがこれまたスゴい。ユニボディ Mac で使われた高速カッティング CNC マシンで削りだした「ユニボディ Blue Peter バッジ」だ。
そのほか、番組の「スクールバッグ+鉛筆箱+ランチボックス」を一体化したデザインという課題に寄せられた子供たちのアイデアに意見を述べる Ive も楽しそうだ。彼ならどうすると聞かれて、ラッチボックスという名前にとらわれてイメージを限定すべきでないと答えるところなどいかにも彼らしい。
門外不出のシーンに加えて、Ive のうれしそうな顔がたっぷり拝める。アップル好きにはたまらないビデオだ。
★ →[ビデオを見る:YouTube]
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《Update》使うことばには十分注意を払うべき(2月22日)
上記ビデオで Ive がデザインについて語る部分。
Quartz: “Apple’s Jonathan Ive talks design—on a beloved kids’ show” by Christopher Mims: 20 February 2013
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ジョニー・アイブのデザイン論
「心温まる」ということばは普通インダストリアルデザインについては使われないけれど、苦笑いなどせずに英国の子供たちに愛された Blue Peter の番組からのビデオクリップをぜひご覧ください。
“Heartwarming” isn’t a word you normally associate with industrial design, but I dare you to watch this clip from beloved UK children’s show Blue Peter without cracking a smile.
鉛筆ケースとバックパックとランチボックスをひとつにしたデザインを彼ならどうするかと尋ねられて、アップルのトップデザイナー Jonathan Ive 卿はアップルのルールブックからそのまま引いてきたような知識を開陳する。
When asked how he would design a combination pencil case, backpack and lunch box, Apple’s lead designer, Sir Jonathan Ive, drops some knowledge straight from the Apple playbook.
Ive は語る。「もしランチボックスについて考えるのなら、まずボックスということばに捉われないよう十分注意すべきです。非常に限られたアイデアしか出てこないかもしれないのです。ボックスというと四角で立方体のものを考えてしまうからです。ですから使うことばには十分注意を払うべきです。なぜなら非常に限定された発想になって、その後の方向を決定づける可能性があるからです。」
“If we’re thinking about a lunchbox, we’d be really careful about not having the word box already, to give you a bunch of ideas that could be quite narrow,” said Ive. “Because you think of a box as being square and like a cube. So we’re quite careful with the words that you use, because those can be narrow and can determine the path that you go down.”
子供のときから Blue Peter のファンだったことがよく分かる。少年時代に見た思い出を語るとき、アップルのプロモーションビデオではお目にかかれない畏敬の念に満ちた口調で語っている。「すばらしいでした。今でもハッキリと覚えています」と。ランチボックス以外のことについて考えることを覚えたのはそのときだったのではないだろうか。
Ive has apparently been a fan of Blue Peter since childhood, and he talks about watching it as a little boy with the reverential tones he normally reserves for Apple’s promotional videos. “It was fantastic, I remember it ever so clearly,” he recalled. Perhaps it’s where he learned to think outside the lunchbox.
子供たちが『作る』ことに取り組む番組なんて最高です!世界最長寿子供番組なんだとか…日本で言えばNHKの『できるかな』でしょうか。教育に対する考え方の違いが表れているように思うのは考え過ぎかな?
ジョニーの哲学が垣間見えるし、ビデオの子供たちは生き生きとして、見ていて楽しくなります。この動画を見られて良かった!紹介して頂いて感謝です!
イギリスの番組ならきっと『アルミニウム』の発音も笑われなくて済みますね!
> ふくしま さん
英国の子供たちにとっても ジョニーは ヒーローなのですね
アイブの何かに打たれたかのような、体に電流が走っている様は、マジリアクションっぽいですね。金バッジの所だけドッキリだったのでは。子供の頃のままの好奇心によって、人生・生きる意味をデザインに追求してきたアイブにとって、きっと格別の意味を持ったご褒美なのでしょうね!触発されるものがありました。良かったです。いつもブログ楽しみに拝見しています。